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ポインセチアによく似た見た目の、プリンセチアと呼ばれる花があります。プリンセチアは贈り物としても良く用いられています。
ポインセチアとの関係性や、プリンセチアの育て方を特集します。
プリンセチアはポインセチア同様、日の光を好みます。ただし短日植物のため、遮光することで花の姿や色を良くすることで花芽ができます。
とはいえ日当たりが悪い場所で管理していると、下葉が枯れる原因にもなります。そのため、日中だけでも日の当たる場所で育てるようにしてください。
プリンセチアは雨と気温が低い季節が苦手です。
雨水に当たらないようにすることと、冬場は室内での管理を心がけましょう。管理を厳かにしていると、早くに萎んでしまいます。そのまま枯れてしまうことにもなります。
年を越して花を咲かせるには、短日処理を行う必要があります。室内で管理する際は、クーラーの風や暖房の風を当たらないように場所を移しましょう。
プリンセチアは乾いた空気を好む花です。夏を含む春と秋までの間には、表土が乾燥していたら水を与えてあげましょう。
このとき葉っぱ水がかかってしまうと、枯れてしまったり病気になる原因に繋がりますので、水やりを行う際は株のすぐ近くから注いで葉っぱにかからないようにしてください。
冬の水やりは控えめに行うようにしてください。10度を下回ったときあたりからは、土の面が乾いてからではなく、乾いてから3日〜5日経ってから水を施しましょう。
プリンセチアには、1年目の春頃に芽が出てきたら、緩効性肥料か液肥を間隔を空けて与えます。特に5月〜7月では、液体肥料を施すようにしましょう。8月〜10月にかけては、緩効性化成肥料にしてあげてください。
冬に花を咲かせるプリンセチアですが、この時期に肥料を追加してしまうと、根腐れを引き起こすことがありますので、冬に肥料は与えないようにしてください。
植え替えを行ったときは、2週間程度は肥料を施さないように注意してください。春・夏の時期は、窒素分がやや多い観葉植物用肥料を施肥してあげると元気に育ちます。
2年目以降のプリンセチアは、春夏秋冬で見ていきます。春は最低気温が10度以上になったら、有機質が配合された固形肥料や化成肥料をを月に1回のペースにしましょう。
プリンセチアを育てるときは、一般的には観葉植物用の土を用います。
自作するのであれば、赤玉土と腐葉土とパーライトを6割と3割と1割で配合してください。腐葉土は臭いが付いている土になりますので、嫌な方は市販の土を用いてください。
プリンセチアの植え付け時期は、4月か5月頃が適しています。鉢植え以外にも、プランターへも植え付けることもできます。
植え替えには、元々育てていた鉢よりも一回り大きい鉢を使います。そして、鉢から取り出した際は、3分の1程度の土をほぐしましょう。
植え替え時期も春に行うのが一番良いですが、どうしても根詰まりしているように感じたら、真夏と真冬以外の時期に行いましょう。
また、苗を購入した時点では小さめの鉢に植えられていることが多いので、根詰まりを起こす可能性も多いです。苗を買ってきたら、できるだけ植え替えをするようにしてください。
プリンセチアを植え替える際に茎から出てくる、白い液体に触れるとかぶれることがありますので、作業を行うときは手袋などを装着しましょう。葉っぱからも出てくることがありますので注意してください。
プリンセチアは剪定と並行して、「挿し木」をしながら増やします。
挿し木のやり方は、まず新芽の付けた茎を5cm〜10cmの大きさにカットします。切り口を斜めになるように切って水洗いをします。その後、1〜2時間ほど浸水させておきます。時間が経ったら上部分を3・4枚の葉っぱを残してその他の葉っぱを取り除きましょう。
茎を植える鉢を用意して、小粒の赤玉土を注ぎます。中心を少し窪ませて切った茎を挿します。明るめの日陰に移動させて、土を乾かさないように適度に水を与えます。
挿し木を指す用土は、赤玉土にバーミキュライトやパーライト&ピートモスを同じ割合で混ぜた土を用いても構いません。切り口には、発根剤を付けておくとより根が出やすくなります。
プリンセチアが注意すべき害虫には、オンシツコナミジラミ、アブラムシ、カイガラムシがあります。この3つの害虫は一年を通して見られます。
オンシツコナミジラミは、葉裏に付いていることがあります。予防できることとしては「風通し」の良い場所で管理すると良いでしょう。
アブラムシは新芽に、カイガラムシは茎や葉っぱの根本から湧いてきます。カイガラムシは取り除きにくいので、ブラシを使ってこそぎ落とすようにしましょう。
プリンセチアの生育温度である15度〜20度を保つようにしてあげましょう。この温度は、植替えを行うのに適した温度でもあります。15度を下回ってくると、室内への取り込みを始めてください。
5月に入ってくると、新芽が顔を出してくるので屋外で育てられるようにしていきましょう。急に外に出すと、環境に耐えきれずに枯れる原因になりますので、徐々にならしていくようにしてください。
28度ほどの気温であれば、日の当たる場所に移動させましょう。
プリンセチアの花言葉は「思いやり」です。
クリスマスの定番として、よく飾られるプリンセチアの育て方についてご紹介しました。
とにかく花びらの色彩が鮮やかで、目を奪われる程美しいです。少し環境への配慮が面倒に感じるかもしれませんが、大事に育てたからこそ見られる花は感動します。
是非ご自宅で育ててみてください。
GreenSnap編集部