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オキザリスは世界中に800種類以上が世界中に自生している球根植物です。日が当たるとパッと花びらを開いて咲き、日が陰る雨や曇りの日は花を閉じてしまう、そんないじらしい花です。
今回は、鉢花として古くから人気を集めるオキザリスの育て方について、ご紹介いたします。
オキザリスはカタバミの仲間で、地下に球根を持つ草花です。夏に開花する春植え種と、冬に開花する秋植え種に大きく分けられ、春植え種の休眠期は11〜12月、秋植え種の休眠期は5月中旬〜9月上旬です。
オキザリスは白、赤、紫、黄色、ピンク、複色など、さまざまな色の花をつけます。特に人気の品種は下記です。品種について詳しくは、関連記事を参考にしてくださいね。
オキザリスは、基本的に直射日光を避けた日の当たりのいい場所を好みます。ただし、休眠期・生育期、時期よって育てる場所を変えるといいでしょう。
オキザリスは種類によって様々なサイズの球根がありますが、イナプスなどの小型種は3号ほどの鉢に植えるのがおすすめです。中型・大型種のバーシカラーやボーウィーなどは4号ほどの鉢で育てましょう。
春植え種の場合、夏は日の当たりのいい場所で育てるようにしましょう。秋植え種の場合は、夏は休眠期にあたるので、風通しの良い明るい日陰で育てるようにしてください。過湿状態になると球根が腐る可能性もあるので気をつけましょう。
春植え種の場合、冬は休眠期にあたるので、明るい日陰程度の場所でも問題ないでしょう。秋植え種は冬は生育期となり、開花を迎えるので、日当たりのいい場所で育てることでよく花を咲かせます。
ただし、気温がマイナスを越えると弱るので、12〜3月は室内や温室で管理するといいでしょう。地植えの場合は霜に当たらない場所に植えるようにしてください。
鉢植えやプランターでオキザリスを育てている場合の水やりは、葉が茂っている成長期には、表土が乾いたらたっぷりとあげるようにしましょう。休眠期に入って葉が枯れ始めたら、水やりを控えて乾燥気味に育てます。
地植え栽培でオキザリスを育てている場合の水やりは、基本的に水やりは必要ありません。ただし、成長期に長く雨が降らない乾燥状態が続くようであれば、たっぷりと水をあげてください。休眠期は基本的に水をやらずに育てます。
オキザリスは基本的に過湿を嫌うので、水はけのよい用土を使いましょう。
鉢植え・プランターでオキザリスを育てる場合は、用土の配合は、赤玉土6:腐葉土:川砂1などの比率で混ぜておくといいでしょう。市販の草花培養土に、川砂を2割混ぜるのもいいです。
地植え栽培のオキザリスは、植え付ける1週間前に土を耕して、3〜4割の腐葉土をすき込んでおきましょう。水はけの悪い地質であれば、川砂を2〜3割混ぜておくといいでしょう。
オキザリスの植え付け時期は、春植え種は3〜4月に、秋植え種は9〜10月が適期です。ただし、秋植えといえども、ロバータ、ルテオラなどの早咲き種は8月に植えるといいでしょう。
オキザリスの植え付け方法は、球根のサイズや形状によって異なります。下記に代表的な植え付け方法をご紹介します。なお、地植えするときには球根の間隔を5cmほどあけておくといいでしょう。
ボーウィーなどの球根は、玉ねぎのような、下部は丸みがあり、上部は尖った形状をしています。このような球根の場合には、尖ったほうを上に向けて、深さ1〜2cmくらいの場所に埋めます。
バーシカラーなどの球根は、らっきょうのように、全体的にほっそりとしながらも、下部に丸みと上部に尖りがある形状をしています。このような球根の場合には、尖理があるほうを上にむけて、深さ2〜3cmほどの場所に埋めましょう。
オキザリスの品種の中には、上下の区別がつかない、両端が尖った形状をしている球根があります。このような場合には、球根を横向きにして、深さ1cmほどの場所に埋めていきましょう。
レグネリーなどの球根は、生姜にも似たいびつな根茎状の形状をしています。このような球根の場合は、横にして深さ2cmほどの場所に埋めましょう。
アデノフィラなどの球根は、まつぼっくりのような鱗茎がついた丸みのある形状をしています。このような球根の場合には、球根の下部3分の1を地中に埋めるようにしてください。
オキザリスの発芽後は、よく日に当てて育てるようにしましょう。発芽後1ヶ月間は表土が乾いたら水をたっぷりとあげるようにしてください。その後はやや乾かし気味に育てていきます。
オキザリスは生命力が強く、肥料を与えずとも育ちます。とはいえ、生育期に緩効性化成肥料を置肥するか、月1〜2回水やりの代わりに液肥を与えることで、花付きがよくなります。
オキザリスは、春植え品種は11月ごろ、秋植え品種は5月ごろに休眠期に入ります。この休眠中の時期に、球根を掘り上げて分球することで、増やしていくことができます。なお、球根は通気性の良いネットなどにいれて、風通しの良い暗所で、植え付け適期まで保管します。
とはいえ、基本的には3、4年植えっぱなしでも、自然と増えて育ちます。
オキザリスは病気や害虫に強く、強健に育っていきます。しかしながら、6月の梅雨時期や、9〜10月の台風時期に大量の雨水にあたると、根腐れを起こす可能性があるので、鉢植えにして移動管理することをおすすめします。
オキザリスは基本的に乾燥に強く、多少放っておいても元気に花を咲かせます。オキザリスを育てるコツは、休眠期と生育期の育て方の違いを抑えることです。休眠期は乾燥気味に育ててあげることで、よりきれいな開花を迎えられるでしょう。
GreenSnap編集部