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ブルースターは、ブラジルやウルグアイを原産地とする草花です。キョウチクトウ科のトゥイーディア属に分類されています。庭の花壇や鉢植えでもよく見かけたり、切り花としても流通しています。そんなブルースターの育て方について解説していきます。
ブルースターは日光を好みます。そのため、日当たりが良い場所で育ててあげましょう。
ブルースターは過湿の環境に弱いため、水はけが良い場所で育てることも重要です。乾燥気味に管理してあげましょう。
雨に当たってしまうと葉や花の部分にしみができやすくなりますので、ブルースターを鉢植えで育てたい場合には、長雨が続くときには、必ず軒下などへ移動させてあげる、もしくは雨除けシートなどを利用して防雨対策を施してあげてください。
ブルースターの発芽に必要な温度は、20〜25℃ですので、種まきは暖かい春頃に行うのが一番適しています。
また、可愛らしくて綺麗な花を楽しむためには、雨に当てず日当たりの良い場所で育てることが大切です。雨に当たると、花や葉の部分にシミができたり、色抜けをしやすく繊細な一面も持ち合わせています。
ブルースターの夏の水やりは、土が乾いていたら、十分に与えてあげるようにして下さい。水のやり過ぎには気をつけてください。土がジメジメと湿っている状態が続くと、花が枯れてしまう原因となります。
また、葉っぱや花の部分に水をかけてしまうと、白く色抜けをしたり、細かな斑点ができたりして傷みやすいため、株元部分に上手く水をかけるようにするのがポイントです。
ブルースターの冬の水やりは、根腐れを起こす原因になりうるので控えめに与えるようにして下さい。夏の水やりよりも回数は減らすようにしましょう。
ブルースターを鉢植えで育てる場合には、緩効性の化成肥料もしくは液体肥料を定期的に与えるようにします。もし庭に地植えで育てる場合には、用土の中に、緩効性の化成肥料もしくは完熟した堆肥を事前に混ぜ込んでおくようにして下さい。これが元肥となります。
ブルースターへの追肥に関しては、生育期に当たる5〜10月頃に、定期的に緩効性の化成肥料を置き肥として与える、もしくは液体肥料を与えます。ただし、液体肥料を使う場合は、原液のままではなく、規定の倍率で薄めるようにして下さい。
なお、冬の時期の肥料は不要となっています。
ブルースターを育てるときは、水はけが良く、適度な保水性もあって通気性にも優れた用土を用いましょう。
もし市販で売られている土を使う場合には、草花専用の培養土を利用すると簡単で便利です。これに川砂を混ぜるとさらに水はけが良い土となりますよ。
また自分で用土を作りたいという方でしたら、「赤玉土の小粒5:腐葉土4:牛糞堆肥1」の割合で配合した土を使うと良いでしょう。
ブルースターの種まきは、冬の寒さを避けるために、秋よりも春に種を蒔くようにしましょう。ブルースターは冬の寒さには弱い性質がありますので、秋に蒔くよりも春に蒔いて夏に種を収穫し、そして次の春にまたその種を蒔くというサイクルにしてください。
発芽してから開花までには約4〜5ヶ月程度を要するので、早蒔きがおすすめですが、発芽温度が20〜25℃と結構高いため、暖かくなった4月頃に室内もしくは育苗器を使って蒔く方がいいでしょう。
ブルースターの種は、花からは採取できます。その種は、花が終わったあとにできる大きな鞘中に、白い綿毛が付いた状態で入っています。
育苗ポットに種まき用の培養土、もしくは赤玉土小粒をいれ、指で軽くくぼませ、くぼみに種をまいてください。ごく薄く土を被せたら、たっぷりと水をやって、発芽するまでは土が乾かないように管理します。
ブルースターは直根性植物で、根がまっすぐに伸びていく性質を持っているため、移植を嫌います。これは途中で根が切れてしまうと、再生がかなり難しいという特徴があるためです。
ブルースターは、種まきをして発芽した芽が10cm 程度まで生長したタイミングで、早めに鉢上げをして、定植してあげます。根が回りきってしまってからでは遅いので、タイミングに気をつけましょう。
植え付けは、庭に地植えや花壇の場合には遅霜の心配をしなくてもよい季節になってから、株と株との距離を20cm程度は空けて植え付けるようにします。このとき根っこには極力触れないように注意して下さい。
ブルースターは、冬の時期に強い霜に当たってしまうと枯れてしまいます。ブルースターを冬越しをさせたい場合には、庭に地植えするよりも、鉢やコンテナ栽培にする方が、室内に移動させやすいのでおすすめです。
また、ブルースターの耐寒温度は5℃くらいなので、室内に取り込めば、十分冬越しをさせることができます。
ブルースターの増やし方には、「種まき」以外にも「挿し木(挿し芽)」で増やせます。
挿し木のやり方は、穂木をカットして、切り口部分から出てくる白い乳液のようなものを水に浸けてからよく洗い流します。その後に、清潔な用土の中に挿すようにします。
挿し木の適期は、生育期である春〜秋の高温になる時期でしたらいつでも行えます。
ブルースターには、アブラムシがつくことがあります。
アブラムシというのは、茎や花の部分に付きやすい事でも知られている害虫です。針をさして大切な栄養分を吸い取り、だんだんと株を弱らせてしまいます。
またアブラムシが出す排泄物からは、すす病が発生してしまう可能性もあります。発見したらすぐに殺虫剤を散布し、駆除を行って下さい。
特に春先に新芽が出る時期には、アブラムシが発生しやすくなるため、よくチェックするようにしましょう。
ブルースターの花は、品種によって色が違いますが、一般的な花の色は、ブルースターの別名を持つ事からもわかるように、空色をしています。しかしそのうちに青みが強まっていき、咲き終わりの頃には、ピンク色を帯びたような感じとなります。
ブルースターの花の開花時期は、春〜秋頃となっていて、青い5枚の花びらがまるで小さな星のようにも見えます。
ほかの品種では、白色やピンク色、八重咲きの花なども流通しています。ガーデニングのほかにも、切り花としてもよく利用されています。
開花後には7〜8cm程度の大きな紡錘形の果実ができて、それが裂けると中からは白い綿毛がついた種が飛びます。
ブルースターの花言葉には、「幸福な愛」「信じ合う心」「星の精」「早すぎた恋」「身を切る想い」があります。
今回は、サムシングブルーという欧米の風習にちなんで、今では日本でもウェデイングのブーケに入れて花嫁さんが持つことでもよく知られているブルースターについてご紹介してきました。
気を付けるべき点を把握すれば、初心者にも育てやすいのでおすすめです。
自分で育てたブルースターを切り花として、室内のインテリアに取り入れるのも空色をした可愛いらしい花がオシャレでとっても素敵だと思います。
GreenSnap編集部