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多年草のヒューケラは、北アメリカが原産で寒さにも強く、地域によってはかなり適した園芸植物です。そんなヒューケラの育て方や増やし方のポイントを詳しくご紹介していきます。ここではこうしたポイントをじっくり見ていきます。
ヒューケラは、日当たりの良い場所もしくは半日陰で育てます。耐陰性があるので日陰でもよく育ちます。
ただし、暑さには弱いので気をつけてください。あまりにも暑い場所や乾燥する場所で育てると、葉が色あせたりシます。そのため、夏場は時間帯によっては日陰に移動させると良いでしょう。
また、ヒューケラには耐陰性があるといっても、常に日陰で育てると花つきなどが悪くなります。このため、花をつけたい際には日にもしっかり当ててください。
ヒューケラを鉢植えしている場合、表土が乾いてきたら水をしっかりとあげます。乾燥には弱いので、水切れさせないようにしてください。また、地植えの場合には、降雨だけでもある程度大丈夫です。
ヒューケラの植え付けたあとに、緩効性肥料を施します。液体肥料を用いる場合には、月に一回株元に与えましょう。
ヒューケラを育てるときは、水はけの良い用土が適しています。赤玉土6に対して腐葉土を4混ぜたものを用いましょう。
ヒューケラは3月から5月に植え付けます。秋に植える場合には、9月から11月にかけて植え付けてください。ポットから苗を出したら浅く植え付けましょう。
また、ヒューケラは種から育てることもできます。ただし、ヒューケラの種はかなり細かいので、扱いに注意が必要です。種を植えたら乾かさないように水をしっかり与えましょう。
ヒューケラを鉢植えにする場合、1年に一回植え替えを行います。植え替え時期は、夏以外であればいつでも大丈夫です。とはいえ、やはり植え付けと同時期の春もしくは秋にすると育ちも良いのでおすすめです。
ヒューケラの増やし方は、「株分け」や「挿し木」のほか、「種まき」でも増やすことができます。
ヒューケラは「株分け」という方法で増やすことができます。株分けは3月から4月もしくは10月から11月にかけて行います。株を根っこごと堀り上げたら、新しい鉢や庭土に植え付けましょう。
挿し木にする場合には、ヒューケラの茎を切り取って用土に挿し込みましょう。
うどんこのような粉が生じる病気です。うどんこ病になったら薬剤を撒きます。うどんこ病は梅雨などの湿気が多くなりがちな時期に発生しやすいです。
カイガラムシは成虫になると対処が難しいです。そのため、幼虫のうちに殺虫剤を撒いて対処します。また、ヨトウガの幼虫であるヨトウムシも、植え付け後に発生しやすいです。
ほかにも、ダンゴムシやナメクジなどが発生することがあります。アブラムシなども時期によっては一気に増えることも。特に寄せ植えにする際には管理を怠りがちですが、放って置くと虫にやられて、株が台無しになることもあるので注意しましょう。
ヒューケラの手入れとして、花が咲き終わったら花茎を切り落としましょう。
ヒューケラはどの品種もかなり寒さには強いため、冬の防寒対策などは特にいりません。冬になると自然と枯れますが、問題ありません。
ヒューケラは寄せ植えにも向いています。草丈が低いですし、ある程度丈夫で手間もかかりません。また、ヒューケラにもいろいろあるので花壇の特性に合わせた葉の色のヒューケラを選ぶと良いでしょう。
特にヒューケラは日陰でもある程度育つので便利です。花壇の日が当たらないところなどに植えてスペースを埋めてみると良いでしょう。ヒューケラは暑さには弱いので夏場に日があまり当たらないところに植えるのもおすすめです。
ヒューケラは開花時期の5月〜7月になると、小さなベル型の花を咲かせます。
ヒューケラは日陰で人知れず咲くことから、「辛抱強さ」「恋心」といった花言葉があります。また、「繊細な重い」などの花言葉もあります。
ちなみにヒューケラはツボサンゴとも呼ばれます。これは花の姿が珊瑚に似ているため。英名ではコーラルベルとも呼ばれます。
この記事ではヒューケラについて紹介しました。ヒューケラは花色も多様なので自分に合う品種を園芸店などで見つけてみてください。また、ヒューケラは暑さには弱いのでこの点に注意して育てるようにすると良いでしょう。
ヒューケラは横に広がりやすいので、寄せ植えだけでなくグラウンドカバーにも向いています。グラウンドカバーにする際にはヒューケラブロンディのように特に背丈が低い品種にすると良いでしょう。
※トップ画像はジャスミンさん@GreenSnap
GreenSnap編集部