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開店祝いや移転祝いなど、ギフトとしてお祝いごとに贈られる胡蝶蘭(コチョウラン)。花が落ちててしまった胡蝶蘭をみて、自宅で長く育ててみたいという人も多いかもしれません。今回は、初心者にもわかるように胡蝶蘭の育て方を詳しく見ていきます。植え替え方法や水やり頻度、置き場所、お手入れの方法、花言葉などについてもご紹介しているのでぜひ参考にしてください。
熱帯~亜熱帯地域に生息する胡蝶蘭は、直射日光と寒さは好みません。室内で育てる場合は、直射日光をさけて風通しの良い場所で管理しましょう。
なお、胡蝶蘭は木の隙間から差し込むほんの少しの日光で十分に生育します。直射日光に当たると枯れてしまうことがあるため注意しましょう。また、胡蝶蘭に直接冷暖房が当たらない場所で管理してあげましょう。
胡蝶蘭を育てるときは、水コケや洋ラン用バーグ、ヤシ殻チップなどを用いるのがおすすめです。初めは水コケで育てたあとで、洋ラン用バーグに植え替えても問題なく育ちます。
胡蝶蘭へは、夏の時期は多めに水を与えます。土の表面が乾いたら、鉢の底から流れ出るぐらいたっぷりと注ぎましょう。受け皿に水が溜まった状態が続くと病気になってしまうので、溜まった水はすぐに捨てて、鉢が蒸れないように管理してください。
胡蝶蘭は冬の間ほとんど生育しない植物ですので、冬は水やりの回数を控えます。土の表面が乾燥してから、2~3日後に水やりをするようにしましょう。
胡蝶蘭への肥料やりは5月上旬に行、このとき緩効性化成肥料を置き肥します。その後、秋までは、1週間に1回のペースで薄めた液体肥料を与えましょう。この液体肥料は、洋ラン用のものがおすすめです。
緩効性化成肥料の代わりに有機系固形肥料を使用する場合は、夏までに2回ほど取り替えて下さい。
胡蝶蘭の植え付け時期は春頃です。
まずは根っこを優しくほぐし、黒くなったり傷んでいたりする根は剪定して取り除きます。鉢の中に水コケを入れ、根っこの周りにも付けて落ち着くまで管理しましょう。
すぐに水を与えると根っこの切り口から雑菌が入ることがあるため、植え付け手から約1週間後に水を与えます。
胡蝶蘭の植え替えは、2年に1度のペースで行います。
5月~7月の花が終わったあとに植え替えることで、その後の生育がよくなります。真冬は適期ではありませんが、室温が20度以上ある部屋で管理する場合は、季節を問わずに植え替えることができます。
胡蝶蘭は根腐れしやすいという特徴があります。元気がない、葉がしなびているという場合は、根腐れが原因の場合がほとんどですので、傷んでいる根を取り除きましょう。そうすることで、初心者の方でも比較的かんたんに胡蝶蘭を育て続けることができます。
また、花が枯れてしまった際は、茎の下から数えた2節目の上で剪定します。そうすることで、剪定したところから次の花芽が出ます。2回目の花が咲き終わったら株元付近を剪定し、夏場に肥料を与えます。こうすることでよりたくさんの花を咲かせてくれますよ。
胡蝶蘭の増やし方は「株分け」が一般的です。株分けとは、成長した植物の株をいくつかに分けて増やす作業のことをいいます。胡蝶蘭を増やすのは、ほかの植物に比べると難しいともいわれますが、ポイントを押さえることで、きれいな花を咲かせてくれますよ。
胡蝶蘭の株分けには、高芽を分ける方法と子株を分ける方法の2つのパターンがあります。次にそれぞれの手順について説明します。
胡蝶蘭が病気になると、葉や根が腐ったり枯れてしまったりとさまざまな症状が出ます。病気の一つである軟腐病に感染すると、栄養分の通り道が塞がれてしまい全体が枯れてしまいます。病気になっている部分から5mmほど余分に根をカットして、周辺にペースト状に溶いたビスダイセンを塗り落ち着くまでしっかりと管理しましょう。
また、カイガラムシやハダニなどの害虫にも注意が必要です。肌には殺虫剤を使用し、カイガラムシはピンセットで取り除いたり、強い流水を株元に当てたりして取り除きましょう。
胡蝶蘭は東南アジアの熱帯のジャングルの高い木に着生し、生育します。その寿命は50年以上ともいわれる、長寿の花です。その花姿が蝶のような華やかな印象を持つことから、名付けられました。
胡蝶蘭の花の開花時期は、春~初夏頃です。ほかの植物と比べて花持ちが良いので、切り花にもおすすめです。また、切り花だけでなく、フラワーアレンジメントや花束にしてプレゼントしても喜んでもらえるでしょう。
胡蝶蘭は清楚で華やかな雰囲気を持つ花姿から「幸福が飛んでくる」「純粋な愛」という花言葉があります。白い胡蝶蘭は「純粋」、ピンクの胡蝶蘭は「あなたを愛しています」など、色によっても意味が異なるのが特徴です。
会社の設立祝いや引っ越し・新築祝いなどのお祝いごとでギフトとして選ばれる胡蝶蘭。名前の由来なども交えて話しをすると盛り上がりそうですね。長く胡蝶蘭を楽しみたい方はぜひ、剪定や植え替えのコツを覚えて育ててみてください。
GreenSnap編集部