warning
error
success
information
柏のような葉に白くボリューム感のある美しい花が印象的な、カシワバアジサイ(柏葉アジサイ)の育て方についてご紹介致します。
ホンアジサイでは物足りないからすこし変わった品種にチャレンジという方は是非、参考にして頂いてチャレンジしてみて下さい。
通常のアジサイと同様、カシワバアジサイも基本的には湿度の高い半日陰で育てると良いでしょう。
日当たりの良い場所でも育ちますが、カシワバアジサイは乾燥した環境を嫌う性質があるため、水不足になるリスクがあります。したがって、できれば日陰が好ましいです。
カシワバアジサイは基本的には地植えすることがほとんどの品種ですので、置き場所に関してはあまり意識することはないかもしれません。
もし、プランターで育てる場合は、風通しの良い、明るい日陰で育てるようにし、必要であれば湿度と日当たりのバランスを考慮して移動させましょう。
カシワバアジサイは乾燥に弱いため、水やりには注意が必要です。
カシワバアジサイの地植えの場合、夏は湿気を含む土に植えて入れば頻繁に水やりをする必要はありませんが、鉢植えの場合は、表面が乾いて来たらたっぷりと水を与えるようにしましょう。
カシワバアジサイは水が不足してくると葉が枯れ始めるので、乾燥の速い夏場は特に注意して水やりをしましょう。
ただし、よく目にするホンアジサイと比較すると、水不足に多少強い性質があるため、あまり気にしなくても大丈夫です。
カシワバアジサイは冬に向かって、徐々に葉を落とし基本的には枝だけになります。それにともなって休眠状態に入りますので、冬の間は水を与える必要はありません。
ただし、鉢植えの場合、土が完全に乾燥しているとそのまま枯れてしまうこともあるので、土が完全に乾燥しないように気をつける必要があります。
また、春先に葉が出てきて成長が始まりますが、冬の間に健康な状態になっていないと花が咲かなかったり、病気になるリスクは少なからずありますのでこの点は注意が必要です。
カシワバアジサイを育てるときは、1年間で2回から3回程度肥料を与えます。
基本的には落葉期の2月から3月頃、開花期の7月頃、生育期の9月から10月頃に持続性が長いタイプの化成肥料等を株の根本、表面に撒きます。痩せた土等の場合は3回、それ以外は年に2回程度で問題ありません。
カシワバアジサイはほかのアジサイと比較すると非常に丈夫な品種なので、肥料に関してもさほど気にしなくて大丈夫です。
カシワバアジサイを育てるときは、適度な水持ちの良さをもつ用土を用いるのが好ましいです。基本的には赤玉土と腐葉土を7:3で混ぜた土を使います。
また、カシワバアジサイを地植する際は、植え付けを行う場所に堆肥、腐葉土を混ぜ込んでおきましょう。
カシワバアジサイの植え付け時期は、成長が活発になる3月から4月頃、10月から12月頃の年に2回がタイミングとしては適しています。また、種まきや植え替えも、基本的には同じ時期に行うと良いでしょう。
カシワバアジサイの増やし方には、「種まき」や「挿し木」といった方法があります。しかし、挿し木の方が手間も時間もかからず簡単なのでおすすめです。
カシワバアジサイの挿し木は、湿度が高く、日照時間も長い5月から7月頃の梅雨の時期が適しています。手順としては花芽のついていない新しい芽を用意します。穂先と1節目の葉を残して余分な芽や葉を取り除きます。
そして、コップ等に貯め水に茎を指し水揚げをして切り口に傷がつかないように、用土に予め開けておいた穴に挿して行きます。あとは明るい日陰に置き、3週間から1ヶ月程度し発芽していたら成功となります。
挿し木を成功させるコツは発根させる断面をきれいにしておく事、芽の水分が蒸発しすぎないように1節目の葉を半分程度にカットしておくことです。そのほか、発根を促す発根誘発剤等を用いるのも良いかもしれません。
カシワバアジサイは手入れを怠ると一本の枝だけが大きくなってしまいやすいため、若木のうちにきちんと剪定しておくと良いでしょう。
地面から15〜20cm程度の高さのところで枝を切り落とします。若木のうちは、思い切り剪定しておく方が良いです。
また、花が終わったあとすぐにも、枝の先端(3枚目の葉あたり)を剪定しておくと、翌年もきれいに花を咲かせます。
また、風通しを良くするためにも、冬の時期に窮屈な箇所の枝は切り落としておきましょう。ただし、すでに新芽をつけ始めている枝は剪定しないよう気をつけてください。
アジサイの仲間は、いずれの品種もハダニ、コナジラミ等がつきやすいという性質があります。春先から秋頃までを通じて見られますので茎等を定期的にチェックするようにしましょう。
これらの害虫は茎から養分を吸って枯れる原因となることもあるため薬剤を用いて早めに駆除するようにしましょう。
また、病気では、うどんこ病や褐斑病等がありますが基本的には異常のある枝を少し多めに切り取り、風通しを良くするなどして対処します。
そのほか、湿度の高い場所で育てているとカビ等によって葉に異常が出ることもありますので適宜症状に合わせて対処しましょう。
アジサイは季節を代表する花であるため、懐石料理等の飾りに用いられることがあります。
しかし、アジサイの仲間は非常に強い毒性があるとされており、少量でも食べると30分から1時間程度で嘔吐、めまい、顔面紅潮等の症状が現れることがあります。また、毒性については解明されていない部分も多く、間違っても食用にすることはやめておきましょう。
カシワバアジサイの原産国は北アメリカ大陸の東部となっていますが、もともと日本にも自生する品種のため特に温度管理に関して気を使うことはありません。
アジサイの花言葉は「元気な女性」「辛抱強い愛情」「家族の結びつき」「辛抱強い愛情」です。
今回の記事ではカシワバアジサイの育て方について解説をしました。
カシワバアジサイは基本的には日本にも自生する品種であり、品種改良されたものとは違いかなり丈夫な品種でもあります。
その為、水やり、肥料、土作り等もあまり手がかからず、手軽に育てることができます。
しかし、生命力が強い分、成長するスピードが速く、手入れをしないと不揃いに大きくなってしまう事もあります。
今回の記事を参考にして頂いて是非キレイな花を楽しんで見て下さい!
GreenSnap編集部