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ハイドランジアはアジサイの仲間で、とく日本原産の品種をアジサイと呼び、西洋で品種改良されたものをハイドランジア(西洋アジサイ)と呼びます。ハイドランジアは梅雨時期に花を咲かせるのが特徴で、花も大変鮮やかなので人気が高いです。初心者でも育てやすいことも魅力的なところです。
今回は梅雨の風物詩、アジサイの仲間であるハイドランジアの育て方をご紹介します。
ハイドランジアは、日当たりの良い場所で育てます。室内でも日当たりが良ければ問題なく栽培可能です。日光にしっかりと当てることによってきれいな花色が出てきます。しかし夏場の直射日光は危険なので夏場は半日陰に移動させましょう。
また、寒さにもそこまで強くありません。冬場は室内に移動させると良いでしょう。
ハイドランジアを植え付けする際には、ポット苗よりも一回り大きい穴を掘って植え付けます。ポットから取り出したら根を軽くほぐして植え付けましょう。植えたあとは、土をかぶせて苗を安定させます。そのあとはたっぷりと水やりをしておきましょう。
ハイドランジアの水やりは、鉢植えの場合、表土が乾いたら水を与えます。水切れさせると花がつかなくなることもあるので気をつけてください。
ハイドランジアを庭に地植えしている場合には、降雨だけで十分ですが、夏場は乾燥しすぎているようならば水やりします。
ハイドランジアは丈夫な性質をもち、肥料がなくともよく育ちます。花付きをよくして、長年育てるのであれば、花後に緩効性肥料を与えましょう。開花中は定期的に液肥を希釈して与えると、次々と花を咲かせます。
また、冬の間は緩効性肥料を与えると、よりよく生育します。
ハイドランジアをはじめ、アジサイは用土の酸度によって花の色合いを調整できます。
土にピートモスを混ぜて酸性を高める→青いアジサイの花が咲く
土に苦土石灰をまぜてアルカリ性を高める→赤・ピンクのアジサイの花が咲く
なお、自分で調整するのが難しい場合は、市販のアジサイ用培養土を使いましょう。赤用・青用と酸度調整された培養土なので便利です。
鉢植えで育てているならば2年に一回は植え替えしましょう。植え替えしないと根詰まりの原因になります。植え替えは初春もしくは花が枯れた頃に行います。
ハイドランジアは挿し木で増やします。梅雨の時期に行うと良いでしょう。挿し木に用いる枝は元気なものを選んでください。
また、冬場にも挿し木ができます。休眠枝挿しとも呼ばれますが、梅雨の時期に挿し木できなかった場合にはこの方法で増やしてみてください。
ハイドランジアの花をしっかりつけさせるためにも、剪定はかなり大事な作業です。ハイドランジアの剪定は、花が終わった後、7月までに花茎を剪定しておきましょう。
また、剪定を定期的にすることで樹形も整ってきます。
ハイドランジアの花がつかないことがありますが、これは剪定を誤ったために起こります。
ハイドランジアをはじめ、アジサイには秋頃に伸ばす新梢に翌年花を咲かせる習性がありますが、まだしぼんでいないからといって花を秋頃に剪定すると、この新梢も切り落としてしまう可能性があります。
そのため、剪定時期をあやまると、翌年花が咲かない原因になるので、気をつけましょう。
葉にうどんこのようなものが付着したように見える病気です。ジメジメする時期に発生しやすくなります。うどんこ病は薬剤を撒いて対処します。
うどんこ病と同じ時期に発生しやすいです。さび病は治りにくいので厄介。さび病になった箇所は早めに取り除きましょう。
ハダニなどが春先から発生します。こうした虫は発見次第対処しましょう。放って置くと大量に増えていきます。また、チョウチョやガの幼虫が産み付けられることも。定期的にハイドランジアを観察して虫がついていないか確認することを習慣化してみてください。
アナベルはハイドランジアの代表的な品種です。純白の花色が特徴で、切り花としても人気です。
エンドレスサマーは名前のとおり、二季〜四季咲きで、一般的なアジサイよりも花付きがよく、鑑賞期間が長いのが特徴です。
ハイドランジアは見た目が非常に華やかで育てていて楽しいものです。ハイドランジアは特に梅雨頃が見どころですが、年中通して楽しめる植物でもあります。これからハイドランジアを育てるという際には、ぜひともこの記事で紹介したようなポイントを参考にしてしてみると良いでしょう。
※トップ画像はemptyさん@GreenSnap
GreenSnap編集部