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シモツケは、日本や中国、朝鮮半島原産の落葉低木です。日本では、現在の栃木県である下野(しもつけ)の国で最初に見つかったことから、「シモツケ」という名称になったといわれています。
シモツケは1メートルくらいの高さにもなりますが、小さい鉢でも育てられるため寄せ植えにもピッタリです。
ここでは、そんなシモツケの育て方についてご紹介したいと思います。
シモツケは基本的に日当たりが良く、風通しの良い屋外で育てます。ただし、夏の暑い時期は、半日陰に置いてあげましょう。
シモツケには、鉢土が白っぽく乾き始めたらたっぷりと水を与えます。基本的には1日1回のペースで水やりをしますが、冬の水やりは控えめにします。
シモツケは乾燥も得意ではありませんが、ジメジメとした過湿の状態も苦手なので、水やりのし過ぎには注意しましょう。
シモツケを地植えする場合には、肥料は必要ありません。鉢植えの場合は、芽が出た後の4月頃に緩効性化成肥料を置き肥し、秋にも再度置き肥をします。
シモツケを育てるときは、水はけのよい肥沃な土を用いましょう。鉢植えの場合は、赤玉土7:腐葉土3の混合土などがおすすめです。
シモツケの植え替えは毎年行います。植え替えに適している時期は、芽が出る前の3月頃か、もしくは10月下旬から11月頃です。
根っこをほぐして少しカットしたら、広げてしっかりと植え付けましょう。
シモツケのん増やし方は「挿し木」で、挿し木に適している時期は5月頃です。
枝ぶりの良いものを選んで、枝先10センチほどをカットします。市販の挿し木用土に挿せばOKです。秋には発根し、鉢上げできます。
シモツケの花が終わったら枝先の花がらを切ります。そうすると、わき芽を伸ばしてまた花を咲かせてくれます。そうすることで、繰り返し長く花を楽しむことができます。
シモツケによく付きやすい害虫というと、アブラムシです。春から秋にかけて発生しやすいので注意しておきましょう。また、枝が密集して風通しが悪くなると、カイガラムシが付くこともあります。
いずれも早めに見つけて殺虫剤を散布し、駆除してください。アブラムシはテープに貼り付けて駆除することも可能ですし、カイガラムシは殺虫剤がうまく効かない場合、歯ブラシなどでこすり落としてしまえばOKです。
シモツケは、ピンクや白の小さな花を枝先に集まるよう咲かせます。その花の姿は、まるで傘のようです。
さまざまな花色のシモツケがありますので、ここでは5種類ご紹介します。葉っぱも季節に応じて色が変わるものもあり、種類によって様々な楽しみ方ができますよ。
ライムイエローの葉っぱが印象的な「シモツケ ライムマウンド」は、かわいらしい濃いピンクの花をテマリ状に付けます。
春にはライムイエローの明るい色をしていた葉っぱが、夏になると濃いグリーンへ変化し、秋には美しく紅葉します。花が終わってからも、葉っぱの色の変化を存分に楽しむことができますね。
こちらは1株にピンクと白の花が咲く、なんともかわいらしい「源平シモツケ」です。若い木の場合、1株に白しか咲かないことも多いのですが、木が充実してくるとピンクの花が増えてきます。白の割合が多くて少しピンクが混じった2色で咲いたり、ピンク単色で咲く場合もあります。
マルバシモツケは、その名のとおり丸みを帯びた葉っぱが特徴的で、花径7ミリほどの小さな花がたくさん咲きます。中部地方から北海道の高山で見ることができる寒地性の品種で、日当たりの良い岩場にこんもりと育ちます。
シジミによく似た形の花が特徴的な中国原産のシジミバナは、山地の日当たりの良い岩場で見られます。
花径1センチ程度の八重咲の小さな白い花が集まって付き、かわいくて華やかです。花は前年の枝にたくさん付きます。
ホザキシモツケはやや寒冷性で山地に自生します。別名アカヌマシモツケとも呼ばれ、日当たりの良い湿原で育ちます。小さな濃いピンクの花が集まって、10センチ前後の細長い形に咲くところが特徴的です。
ここでは、日本や中国、朝鮮半島原産の落葉低木、シモツケの育て方についてご紹介しました。
小さな花が枝先に集まるようにして咲くという特徴のあるシモツケは、どれもとてもかわいらしく、種類によってその花の付き方や色も異なります。
小さい鉢でも育てられますし、日当たりの良い場所に置いて毎日水やりをすれば、比較的初心者にも育てやすいのでおすすめです。
GreenSnap編集部