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ビオラといえば秋冬のガーデニングで主役となる花で、とても人気があります。育てるのも簡単で、品種も豊富なので、さまざまな花姿のビオラを寄せ植えで楽しむことができます。今回はビオラの育て方や寄せ植えのコツ、花はいつまで咲くのかなどについてご紹介します。
ビオラは日光を好むので、日当たりの良い場所で育ててあげましょう。日当たりがよく、さらに風通しのいいところで育てると、花付きが抜群によくなります。
ビオラの生育適温は5〜20℃といわれていて、耐寒性は高めです。ただし、さすがに霜が降りると株が傷んでしまうので、その点にも注意して植え付けましょう。
鉢植え・プランターでビオラを育てるときは、新鮮な市販の草花用培養土がおすすめです。なかにはパンジー・ビオラ専用の培養土を扱っているメーカーもあるので、気になる方はチェックしてみてください。
自分で土作りをする場合は、赤玉土(小粒)6:腐葉土3:バーミキュライト1の割合でいいでしょう。
ビオラは酸性土壌を嫌いますので、地植えで育てるときは、苦土石灰などで酸度調整しておきます。
植え付け2週間前に、1㎡につき苦土石灰を100gほどまいて、よく混ぜ合わせておきます。その1週間後に堆肥3kg、化成肥料100gをすきこんで、さらに1週間なじませてからつかってください。
ビオラは開花期間が長く、うまくいけば半年ほど咲いて散ってを繰り返すので、定期的な追肥が必要です。
ビオラの苗を植え付けて、元肥として施した緩効性化成肥料の効き目が切れる1〜2ヶ月後から、液肥で追肥しましょう。10日に1回もしくは2週間に1回、水やりの代わりに与えてください。
ビオラは多湿な環境を嫌うので、基本的には乾燥気味に育てるといいでしょう。また、ビオラの育成期は冷え込むので、11〜14時くらいの日中の暖かい時間帯に水やりをしましょう。夜に水やりをすると、水が凍って根から傷んでしまうので注意してください。
さらに、育てている環境によっても少し水やりの方法が異なります。
鉢植え・プランターでビオラを育てる場合は、表面の土が乾いたら、底穴から水が滲み出るくらい、たっぷりと水やりをしてください。
地植えでビオラを育てる場合、植え替え直後の1週間は、土の表面が乾いたらたっぷりと水やりをするようにしてください。
葉にハリがでて、しっかりと根付いたら、基本的に水やりは必要ありません。ただし、1週間以上雨が降らず。乾燥が続くようであれば、水やりをしてください。
ビオラを植えるときは、苗を植え付けるもしくは種まきの2つの方法があります。苗が多く出回っていますが、実はビオラの種は発芽率が高いので、種まきで育てるのもかんたんなのです。ここではまず、「種まき」の場合の方法をご紹介します。
ビオラの種まきをする前に、種を水にゆっくりといれて数分待ち、沈んでいるものを使うようにしましょう。水面に浮き出た種は、質の悪い種なので発芽率も良くありません。これらは取り除いてしまうと良いでしょう。
ビオラの種まき時期は9月〜10月がいいでしょう。発芽地温は20℃前後なので、残暑の熱帯夜などは避け、涼しい気温で安定しだしたら種まきします。
ビオラの種はとても小さいので、セルトレイや卵パックなどをに種まきをしましょう。容器に種まき用培養土をいれ、一粒ずつ種をまいていきます。
種が隠れるくらいにごく薄く土をかぶせて、霧吹きなどで十分に土を湿らせ、日陰で乾かないように管理してください。
ビオラが発芽したあとは、日当たりのいいところで管理しましょう。本葉が3〜4枚になったら、3号サイズの育苗ポットに鉢上げします。このとき、根を傷つけないように、お箸やピンセットなどを使って、ていねいに作業するといいでしょう。
鉢上げするときの用土は、市販の草花用培養土に腐葉土を2割ほどまぜるか、自分で配合する場合は赤玉土(小粒)5:腐葉土2:堆肥2:くん炭1の割合のものを使いましょう。
前述にもある通り、ビオラは花がついた小さな苗もよく市場に出回ります。次に苗で購入してきた場合の植え付け方法についてご説明します。
ビオラの苗の植え付け時期は、10〜11月頃が適期です。本格的な寒さが来る前に植えることで、冬到来までにしっかりと根をはることができます。
遅くとも平均気温が10℃を下回るようになる前に終わらせておきましょう。もしくは厳寒期が過ぎた、3〜4月頃にも植え付けが可能です。
ビオラを植えるけるときは、まずポットよりもひとまわり大きい植え穴を掘りましょう。植え穴の間隔は15〜20cmほどあけるようにしてください。ポットから苗を引き抜いたら、手で優しく根鉢を軽くほぐして植え付けていきます。
ビオラを種まきから育てる場合は、植え替えは特に必要ありません。あらかじめ、植え替える必要のない場所へ植えておきましょう。
ビオラの増やし方は「種まき」もしくは「挿し芽」が一般的です。種まき方法については、前述の通りです。次に、挿し芽の方法についてご説明します。
ビオラを長く美しい株姿で咲かせて楽しむには、切り戻しを適宜行うことが大事です。切り戻しをする決まった時期というものはなく、傷んだ茎葉、混み合った茎葉、徒長している茎を見つけたときが、切り戻しをするタイミングです。
ビオラの切り戻しは、清潔なハサミを使って行いましょう。傷んだり不要な茎葉を見つけたら、その茎が生えてる根元までたどって、わき芽を残してハサミで切り落とします。
全体的に徒長して株にまとまりがなくなってきたときには、2分の1〜3分の1ほどまで切り戻してあげると良いでしょう。2〜3週間後にまた花が咲くようになります。
ビオラの元気な脇芽を増やし、花をたくさんつけさせるためにも、摘心をしてあげた方が良いです。秋以降の苗が成長しきる前に、先端の芽を摘んでおきましょう。その際、株元の葉は数枚残しておいてください。
ビオラを育てるときは、アブラムシやヨトウムシなどの害虫が湧きやすいので注意しましょう。また育苗中はナメクジなどが発生するので、薬剤で防除してください。
また、菌核病などの病気にも注意してください。清潔な土と日当たり・風通しが良いところで育てることで、病気はある程度予防できます。
ビオラで有名な品種には、丸い花びらとユニークな花色のF1フローラルパワーや、横張り系で長期的に開花するF1ビビシリーズなどがあります。
ビオラの花の開花時期は10月~5月で、比較的寒い冬の時期でも鮮やかな花を咲かせてくれます。
花の中央に入る黒っぽい部分はブロッチと呼ばれ、ブロッチの入り方や花びらの形など、さまざまな種類・品種が楽しめます。花の姿はパンジーとよく似ていることでも知られています。
ビオラは冬でも庭や花壇を彩ってくれることから、ガーデニングにおいて絶大な人気誇ります。ビオラは草丈が短いので、花壇に植える場合は手前に並べると良いでしょう。また、ビオラと同じく冬の花として人気のガーデンシクラメンとの相性も抜群です。
とはいえ、ビオラはさまざまな花や草と相性が良いので、ほかにもさまざまな寄せ植えアレンジを楽しむことができますよ。
ビオラを長い間きれいに咲かせ続けるには、切り戻しを適度なタイミングで行うことです。また、花がら摘みをすることで、次の花をつける養分が十分にまわるので、こまめにやりましょう。
切り戻しや追肥など、日々のお手入れをていねいにやると、その分きれいに長い間咲いてくれますので、秋冬のガーデニングはビオラで楽しんでみてはいかがでしょうか。
もちこ
ゆうゆうtaichi
ビオラの花は、多少小さくなったり株数が減ったりするものの、切り戻しをすることで次回も花を咲かせてくれることは多いようですね。ぜひ皆さんも、ビオラの切り戻しを行いながら育ててあげてくださいね。
GreenSnap編集部