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ヘチマ(別名:トウリ、イトウリ)はウリ科でインド原産の、つる性を持つ野菜です。このつる性を活かして、グリーンカーテンに利用されます。小学校で育てることもあるほど、初心者でも簡単に栽培ができて人気があります。ここでは、そんなヘチマの育て方や収穫方法などについて解説します。夏にヘチマを利用したグリーンカーテンを楽しみたい方もぜひご参照ください。
ヘチマは夏を代表する植物で、太陽の光が大好き。そのため、よく日のあたる場所で栽培してください。
ヘチマは鉢植え、地植え、どちらでも育てることが可能です。
もし鉢植えで育てる場合は、野菜用の培養土をお選びください。地植えをする場合は、堆肥を入れる2週間前に石灰を撒いておいておきましょう。
暑い夏を代表するヘチマは、水をよく必要とします。ほかの植物と比べて、必要な水は多めです。土の表面が乾いたらたっぷりと水やりをしてください。
ただし、土がずっと湿っていると根腐れの原因になってしまいます。そのため、水が乾いてから水やりをすることを守ってください。
また、夏場はよくヘチマが育ちますので、毎日2回ずつ水やりをするのがおすすめです。暑いお昼どきは避けて、朝と夕方に行ってください。
ヘチマを市販の野菜用の培養土で育てる場合は、すでに培養土に肥料が入っていますので、特別肥料を与える必要はありません。
地植えでヘチマを育てる場合は、粒状の緩効性化成肥料を与えてください。
ヘチマの種まき時期は、3~5月が適期となっています。種の発芽に必要な気温は、25℃以上ですので、春の気候になってきてから種まきするのがおすすめです。
ヘチマは4月から5月が植え付けの時期です。前述にもあるとおり、気温が25度以上になるとヘチマが発芽をするので、ある程度気温が暖かくなってから時期に植え付けましょう。また、植え付ける苗は、本葉が3枚ほどあるものを選んでください。
ヘチマの苗を育苗ポットで栽培している場合には、本葉が5枚ほど生えた時点で、地面やプランターに植え替えておきましょう。
ヘチマはつる性植物ですので、放っておくとどんどんつるを伸ばします。最大で3メートル以上になるため、放置するとゴチャゴチャになってしまいます。つるが伸びてきたら早めに誘引をしてください。ネットや支柱、フェンスなどに絡ませていくとよいですよ。成功すればグリーンカーテンになります。
ヘチマは花が咲くと実を結びますが、受粉が上手くいかないと実をつけません。そのため、ヘチマの実を楽しみたいなら、必ず人工授粉をさせましょう。雄花をつんで雌花に押し付けることで受粉します。花の付け根が膨らんでいるものが雌花ですので、よく見分けましょう。
ヘチマは実の中にできた種を採取して、それを翌年まくことで増やすことのが一般的です。種まき方法については、前述の通りです。
食べる目的でヘチマを収穫する場合は、結実してから10日から15日ほど経った時期に収穫してください。
食べるのではなく、カサカサとしたタワシとしてヘチマを利用するのであれば、9月ごろに収穫しましょう。ヘチマの実が黄色くなってきますので、バナナっぽくなっているのが目安です。
ヘチマはうどん粉病、べと病にかかる可能性があります。つるが伸びると、混み入って湿気が多い状態になります。そのため、カビが由来したうどん粉病、べと病になることがあります。
これらの病気を防ぐためにも、適宜ヘチマの伸びたつるを剪定をしてあげましょう。
ヘチマは果実が有名ですが、キュウリの花に似た形の黄色の花を咲かせます。シワシワしているのが特徴です。ヘチマの開花時期は7月から9月頃となっています。
ヘチマは、若い果実は柔らかいため煮物や汁ものなど食用になりますが、成熟した果実は繊維が発達するため、たわしに使用されます。ボディ用のブラシとして売られていることも多いですよ。
ヘチマの花言葉は、「ひょうきんな」、「悠々自適」です。ヘチマの果実が垂れ下がりプランとする様子から”ひょうきん”というイメージがついたのでしょう。つるをたくさん伸ばす様子から自由きままな様子に見え、「悠々自適」となったのでしょう。
ヘチマは夏を代表する植物。あたたかくなる時期はよくつるを伸ばして成長が早くなりますよ。その分、しっかりと誘引しないと見た目が悪くなりますので、ご注意ください。ネットに誘引させてグリーンカーテンにすると涼しい夏になるかもしれません。
葉や茎が密集しないように剪定をして病気にならないようにしましょう。収穫時期は食用にするかたわしにするかでも異なりますので、どう楽しみたいかで収穫をしてみてくださいね。
GreenSnap編集部