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奇妙な姿形が面白い多肉植物の中でも、最も神秘的な黒い葉をもつ黒法師。観賞用として広く愛されていますが、育てるのは至難の業。今回はそんな黒法師の育て方を、季節ごとに、注意すべき点とともにご紹介します。
黒法師(サンシモン)は、アフリカの北に分布するカナリア諸島原産のアエオニウムと呼ばれる冬生育型多肉植物の1種です。
黒法師(サンシモン)自体はモロッコ原産のアルボレウム種をもとに生み出された園芸品種であり、高さは50〜100センチほどまで成長します。
灌木状に展開して整ったロゼッタを形成するのが容姿の特徴です。
なお黒い葉は、春から夏の間に強い日差しもの下に置くことで変化した姿となっています。
高温多湿にやや弱くはありますが、耐寒性は多少あるので、冬はマイナス1〜2度程度で、霜にあてても問題ありません。
そのため、日本の夏には弱く、冬には多少堪えられるのです。
適切な栽培環境は、直射日光が当たる風通しの良い場所です。
黒法師は春の強めの日差しを浴びることで葉が神秘的な黒へと変化するので、この日差しに当てることは重要です。
水やりは、土が乾いたら鉢の底穴から水が流れ出てくる程度にたっぷりと与えましょう。
水を与える分だけ成長する時期でもあるので常に土の乾き具合をチェックするのベスト。
なお雨水は1〜2日程度ならば当たっても大丈夫です。
また植え替え・芽差しに最適の時期でもあるので、黒法師と鉢の相性が悪くなり始めている場合ならば挑戦しましょう。
その際に、根を1センチ以下に切りそろえて、1〜2日程切り口を乾かしてから植え替えをしましょう。
害虫が現れたら、浸透移行性の殺虫剤を撒くと予防&駆除ができます。
黒法師が苦手とする高温多湿となる日本の夏。
この時期に適した栽培環境は、半日陰の風通しの良い場所を選び、雨水には当てないようにしましょう。
水やりは、断水を心がけ、葉が萎えてきたら土の表面を濡らす程度で大丈夫です。
ロゼット型の葉の隙間に水が貯まると、いたんでしまうので底面給水がベスト。
挿し替えや芽差しにはふさわしい時期ではないので、控えましょう。
なお梅雨の時期は雨水に当たらないで済む日差しの良い場所を選び、半月に一回ほどたっぷりと水を与えます。
梅雨時期の晴れた日は、夏と同様に日陰へ移動させてくださいね。
種類ごとに異なりますが、多肉植物は原則耐乾性が強く水を必要以上に与えると根腐れを起こしてしまいます。
そのため、秋春生育型と夏生育型は冬場は特に断水気味にしておくのがベストでしょう。
冬生育型は、月に3〜4回程度の水やりで問題ありません。
むしろその程度の頻度で与えることで、成長を促すことができます。
黒法師は、日本の冬に対しては若干耐性があります。
栽培環境としては、直射日光が当たり風通しの良い場所がよいでしょう。
室内で育てつづけると日光不足になり、その状態で春に日光をあてると葉焼けとなるので要注意です。
水やりは、半月〜1ヶ月に1回の頻度で土の表面が濡れるぐらい与えます。与えすぎは根腐れの原因ともなるので、1週間以上は湿らないように心がけてくださいね。
植え替えを行う場合は、根に傷を与えないように細心の注意を払いましょう。
今回は黒法師(サンシモン)の育て方について季節別にご紹介しました。
育てるのが非常に難しいですが、これらの配慮を忘れず、じっくりと成長を見守れば丈夫に長生きしてくれるでしょう。
GreenSnap編集部