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エアプランツ(別名:チランジア)は、南アメリカ及び中央アメリカが原産で、南国の雰囲気があるのでトロピカルガーデンにしたい場合にはうってつけの観葉植物です。また、エアプランツの花は、とても観賞価値が高く、その花の美しさは園芸植物の中でもトップクラスといわれています。ここではそんなエアプランツの育て方を中心に、花の咲かせ方や種類・品種についてもご紹介していきます。
エアプランツは、庭やベランダにスペースを確保できるのであれば、そちらで育てることをおすすめします。
もし室内で育てたい場合は、水分吸収をうまく行わせるためにも、風通しの良いところに置きましょう。また、エアプランツのトリコームがエアコンや暖房の風に当たると、極度な乾燥を引き起こし、枯れることもあるので注意しましょう。
基本的に日当たりの良い場所もしくは明るい日陰で育てます。ほとんど日に当たらないと育ちにくいので気をつけてください。
しかし、夏場の直射日光に当てると葉焼けすることがあります。夏場は半日陰に移動させると良いでしょう。風がないと水分吸収などもできずうまく育ちません。
エアプランツの葉には、トリコームと呼ばれる細い毛が存在しています。このトリコームがあるために、水分を空気中から吸収することができるというわけです。
とはいえ、トリコームはあまりにも強い風が吹くところや、日差しが強いところだと剥がれることがあります。これにより水分吸収などができなくなって枯れることがあるのです。このため、風が強すぎるところや日差しが強すぎるところなどは避けておきたいのです。
エアプランツは空気中の水分を吸収して育ちます。そのため、屋外で育てる分には水を必要としません。ただし、乾燥がひどいところなどは例外です。
室内で育てる場合は、霧吹きで朝と夕方に霧吹きなどで水をやると良いでしょう。エアプランツは夜に活動するため、夕方には必ず水やりしておきたいところです。また、梅雨の時期は霧吹きの頻度もほどほどにします。
また、ソーキングという水やりの方法もあります。
ソーキングとは、水を入れた容器にエアプランツを浸して水やりするという、いわゆる水耕栽培に似た方法です。エアプランツ自体が勝手に必要な分だけ水を吸収するので、より簡単なのが利点。十分に吸水させたら水から取り除きます。
ただし、やり方を間違えるとエアプランツを腐らせることがあります。また、梅雨時期にソーキングでエアプランツを育てるのも、腐りやすくなるので避けましょう。
エアプランツへは、春と秋に液体肥料を与えます。頻度は、週に1回与えれば十分です。
エアプランツによっては土なしでも育てられます。こうした育て方ができるのもエアプランツならではでしょう。土を用いたくない場合には水苔やヤシ殻を用いてみましょう。
また、品種によっては水苔などもいりません。単に樹木などに貼り付けておくだけでも問題ないものもあります。このようなラフな扱いもできるのもエアプランツの良いところです。
エアプランツを選ぶときには、なるべく葉もきれいで痛みのない元気な苗を選びましょう。店頭で陳列されているエアプランツはいろいろな人に触られて弱っているものもあります。ほかにも、葉の色が変色しているような苗も避けておくべきです。
エアプランツは、最近では100均ショップでも売られています。ただし、すでに枯れているものや、内部が枯れて空洞になっているものも混ざっていたりするので注意が必要です。
園芸店であれば豊富な種類のエアプランツをとりそろえています。また、インテリアショップなどでもエアプランツは購入できます。通販でもエアプランツを取り扱っているところがあります。
エアプランツを買ってきたら好きなように飾りましょう。紹介したように水苔などに植え付けることもできます。
また、エアプランツは特に植え替えは必要ありません。
エアプランツの耐寒性は、品種によって異なります。エアプランツは一般的に耐寒性が強いですが、あまりにも寒いと成長にも影響を与えかねません。そのため、冬場の気温が5度を下回るようならば温かいところへ移動させましょう。
エアプランツは「株分け」して増やすのが基本です。エアプランツの株は放って置くと1年から2年で枯れていきます。親株が枯れる前に子株ができるので、この子株を採取して株分けします。
エアプランツを手っ取り早く増やしたいならば、株分けでの増やし方がおすすめです。
また、「種まき」してエアプランツを増やすこともできます。とはいえ、こちらはより上級者向けです。発芽しにくいですし種も保存が効きません。種まきして発芽しても花が咲くまでに4年以上もかかることもあります。
エアプランツのニオイが変になることがあります。この場合にはエアプランツが腐っていることも。
エアプランツが枯れることが多いのですが、いかにいくつかの代表的なパターンをご紹介します。
エアプランツを育てるさいは、水を与えすぎてもいけませんし、水をやらなすぎてもいけません。品種ごとに水やりも微妙に異なるので、育てているエアプランツの特性を把握して、霧吹きなどで水やりしましょう。
トリコームはエアプランツの生命線です。このトリコームは繊細なものであり、夏場の直射日光などにさらすと剥がれることがあります。ほかにも、風が強すぎることでトリコームがダメになることもあります。
エアプランツには、カイガラムシが発生することがあります。カイガラムシはその名の通りカイガラを背負った虫です。
カイガラムシを放って置くと大きくなって退治しにくくなります。また、カイガラムシの排泄物からすす病なども生じます。このため、見つけたらすぐに対処すると良いでしょう。
また、エアプランツを外で育てていると、ハダニなどの害虫も発生しやすいです。ハダニは乾燥していると発生しやすいので水やりするのを欠かさないようにしましょう。
すす病はカイガラムシなどの害虫の排泄物によって生じます。すす病になるとすすみたいなものが葉などにつきます。すす病は薬剤を撒いて対処します。
エアプランツはその生態から、エアータイプと、タンクタイプの2つに分類することができます。とくにエアプランツとして流通していて馴染み深いのは、エアータイプのエアプランツです。
品種によって姿形が全く違い、管理の方法も若干異なるので、ぜひお好みの種類をみつけて育ててみてください。
エアプランツの花の開花時期は、品種によって異なります。多くは、花を咲かせるまでに時間がかかります。
品種によって花色も赤やピンク、紫などさまざまで、どれもとても美しいことで有名です。
エアプランツの育て方について詳しく解説しました。エアプランツは比較的育てやすくて園芸入門者にも向いていますが、風通しなどの要因には十分に気をつけておくと良いでしょう。
もしもこれからエアプランツを育てる際にはまずは100円ショップで簡単に手に入るエアプランツを手に入れて慣れてきたら本格的にエアプランツに手を出してみるのも良いかもしれませんね。
GreenSnap編集部