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夏野菜の代表格でもあり年中食べられるキュウリは家庭菜園初心者の方でも育てられます。
つる性の植物で、夏には黄色い花を咲かせその後にはキュウリが出来上がります。
品種も多くありお馴染みのものから、キュウリとは思えないような大きさのものもあります。
キュウリは陽性植物といって一日中太陽の光を必要としている植物ですので日陰になるような場所では育ちません。
ですのでキュウリを育てる場合には直射日光が十分に長時間当たる場所に置くようにしましょう。
日当たりが良い場所でも時間が経つと影が出来ることもあるので事前に確認をします。
他の植物と一緒に育てる場合には、その植物の葉などによって影が出来る場合もありますので
その場合には場所を変える等の工夫をしましょう。
キュウリには日当たりが十分に必要です。
日当たりのところでも説明したようにキュウリには太陽光が必要なので日なたで育てるようにしましょう。
プランターで育てる場合には日が当たる場所へ置きます。
キュウリは苗や種から育てることがありますが苗になった時点で支柱を立ててつるを巻きつけられるようにします。
支柱を立てると少々影が出来ますが、支柱があっても四方八方から太陽光が来るように置き場所を工夫します。
生育途中で長雨に当たったり、葉がありすぎると多湿になって病気にもなりやすくなります。
雨が多く降る6月の梅雨の時期になったら葉を裏返して病気がないかの確認をしたり風通しを良くするために葉を切りましょう。
キュウリの根っこは浅く広く広がるため土の乾燥は禁物です。
土の表面が乾いたら朝や夕方にたくさんあげるようにしましょう。
キュウリの90%が水分と言われるぐらいにキュウリの生育には水分が必要です。
また夏になると乾燥しやすくなるので水はたくさんあげるようにしましょう。
収穫期が夏から秋なので冬にキュウリを収穫することは出来ません。
気温の管理をすれば冬越しもさせることも出来るのですがビニールハウスなどの専用の環境が必要になりますので
家庭菜園ですと冬越しは困難だと思います。
秋にも収穫が出来ますがそれは夏に植えたものを収穫するので春先に植えたものからずっと収穫するわけではないのです。
キュウリは毎年苗や種を植えて育てていくものなので冬に枯れてしまっても問題はありません。
キュウリの根は浅く広く広がるので根全体に行き渡るように元肥を鋤きこみましょう。
肥料を鋤き込むのは植え付けをする2週間前くらいに行います。
使用する肥料は完熟牛ふん堆肥や粒状の肥料を使います。
キュウリを育てる上で土はとても重要です。
根をきちんと張れるように土作りをしていきましょう。
キュウリの根は浅く広く広がっていくので過湿、乾燥にはとても弱いです。
通気性や排水性の悪い土、肥料切れのしやすさがあると成長に悪影響を及ぼします。
園芸店等で販売されている野菜の土を利用すると簡単です。
もし自分で混ぜる場合には、赤玉土を7、腐葉土を2、バーミキュライトを1の割合にします。
植えつけの1週間前ぐらいに石灰を10L辺り10g程度、化成肥料の20g程度を混ぜておきます。
また堆肥や油かすなども混ぜておくとより育ちます。
キュウリの根は酸素をとても要求するので土中の風通しの良さも必要なので腐葉土を混ぜましょう。
植えつけの方法としては苗と種があります。
苗であれば本葉が4枚出てからにします。
植えつけが出来たらつるが巻き付くように支柱を立てておきます。
植えつける時期としては4月ごろで晴れている日の午前中にすると良いです。
植えつけの時期をずらしてあげれば、夏から秋まで収穫をし続けることが出来ます。
キュウリを種まきからする方法がありますが種を蒔く前には水に浸しておくと根を出すことがあります。
根があった方が定着しやすくなります。
種を植えてから1週間程度で発芽します。
発芽をさせるには25度から30度ぐらいの気温が最適です。
キュウリの生育途中で実をつけさせるために葉を切ったり脇芽を取り除いたりすることがあります。
それらを土に挿すことで増やすことが出来ます。
またそれを土に寝かせておくと根を出すことがあります。
しかしキュウリを増やすことはとても難しいです。
冬越しでさえ素人には出来ないので増やしたい場合には新しく種や苗を購入するしかないでしょう。
キュウリは、つる割病、べと病、炭そ病、黒星病などたくさんの病気にかかる可能性があります。
急に生育が止まったり、葉が模様がかって変色したりします。
これらの病気は伝染していくので病気が見つかったらすぐに薬剤散布をします。
或いは、病気になってしまった葉を切ってしまいましょう。
またキュウリが曲がるような症状がありますが病気ではありませんが栄養や水分の不足或いは収穫終了を知らせています。
キュウリにつく害虫にはウリハムシ、ウリキンウワバ、ワタアブラムシ、ハダニ、オンシツコナジラミ、ウリノメイガがあります。
害虫対策としては薬剤散布がありますがほとんどは収穫する前日までに行います。
植えつけが終わってからでは昼間は28度から30度、夜は17度から18度で管理していきます。
葉が大きくなり実も肥大してくるころ換気をしながら育てていきます。
生育出来る温度は10度から35度で0度になると凍死します。10度を切ると生育が止まりだし、7度が生育の限度です。
キュウリの品種はとても多く世界で500種類を超える品種が栽培されています。
多く栽培されているのがF1という品種です。
また、実の性質によって白イボ系、黒イボ系に分けられます。
栽培されているものの9割が白イボ系で皮が薄いのが特徴です。
黒イボ系は四国や九州で作られています。
日本の各地方ごとに伝統的に育てられてきたキュウリがいくつも存在します。
中でも有名なのが大和三尺で、奈良県の特産品です。大
きさは90cmほどになるため三尺という名前がつけられています。
大和三尺は奈良県の名物である奈良漬に加工されています。
キュウリの収穫期は夏です。
1株から多くて40本ほど収穫することが出来ます。
収穫を早くしないとすぐに大きくなって歯ごたえが悪く味も薄いキュウリになってしまうので
適度な大きさになったらすぐに収穫するようにしましょう。
植えつけの時期を少しずつずらしていけば夏だけでなく秋にも収穫することが出来ます。
収穫期には2週間に1回、追肥を行います。
植えつけてから初めて出来た実は小さいうちに収穫をしましょう。
その方が株の成長のためにもなります。
収穫をする際にはイボが取れると鮮度が落ちるので上の方を持ってハサミで切ります。
収穫する時間帯ですが朝の方がみずみずしさがあるので早い時間に収穫をします。
キュウリの表面には白い粉のようなものがかかっています。
病気ではなく、ブルームというケイ酸を主成分とする果粉です。
これは果実から水分がなくならないようにキュウリが出しているものですので味が落ちるということはありません。
キュウリの花が咲いてから3、4日で実がつきはじめますが最初は成長のスピードが遅く5日目をすぎると2倍近く成長します。
収穫を繰り返していくうちに曲がったキュウリや紐で縛ったように跡のついたキュウリを収穫することがあります。
その場合ですと高温多湿や水分不足、肥料切れが考えられますので対処をします。
収穫時期が遅れて完熟すると今度は種に栄養分が流れていってしまい他のキュウリの育ちが悪くなってしまうので
大きくなってしまったらすぐに取ってしまいましょう。
キュウリは黄色い花を咲かせます。
雄花と雌花をつけるのですがキュウリは単為結果性のため受粉をしなくても実がつくようになっています。
花が咲くと花の根元に既に小さなキュウリが出来ているのがわかると思います。
2、3日程度で花は枯れ、花の根元にあった実は大きくなっています。
キュウリの葉は大きなものですので風水的には浪費を抑えられお金が貯まるという意味があります。
またキュウリが咲かせる花の色が黄色であることから金運アップの効果もあるでしょう。
外で育てる場合が多いと思いますがお金を呼び込む場合には西で、貯めたい場合には北で育てるようにしましょう。
キュウリの花言葉は「洒落」です。
花言葉の由来については明確にはなっていません。
キュウリは昔から食用として栽培されています。
キュウリの90%以上が水分で含まれているカロチンやビタミンCの含有量は僅かなので栄養価はそこまで高くありません。
しかし歯ごたえがあってさっぱりとした味があること、
そして水分量の多さから夏や暑い地方などでは水分補給のために食べられてきています。
キュウリの最も古い歴史としてはメソポタミアまで遡ります。
世界各地で栽培が行われ、キュウリを好んだ歴史上の人物もいるくらいです。
中国では完熟させて食べるのが一般的であった時期がありました。
日本でも完熟させて食べていた時があって、
完熟した黄色い瓜「黄瓜」が転じて「キュウリ」と名前がつけられたと言われています。
幕末には品種改良が行われ早く成長し皮も薄く味の良いキュウリが栽培されるようになりました。
種や苗が園芸店で売られており初心者でも育てやすさがありますが病気にもかかりやすく栽培は意外と大変かもしれません。
ですが植え付けを行ってから実の収穫までの期間がとても短く、
開花してから実が出来るまでも早いので育てがいを感じられると思います。
人工授粉など特別な作業も必要ないため比較的簡単に育てられるのではないのでしょうか。
自分で育てて収穫したキュウリを食べる機会は早々ないと思います。
曲がってしまったキュウリでさえ愛着がわくと思いますのでぜひ育ててみて下さい。
※トップ画像はPhoto by meさん@GreenSnap
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