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ラディッシュは小型の丸いダイコンであり、地中海沿岸が原産地の西洋野菜です。日本では二十日大根という名前でも出回っています。
ダイコンの一般的な栽培期間は60〜100日ですが、ラディッシュは35日前後で収穫ができるので、家庭菜園初心者にもおすすめの野菜です。
今回は育てやすく、サラダに便利な小型のダイコン、ラディッシュの育て方をご紹介します。
ラディッシュは程よい日当たりと、風通しの良い場所を好みます。生育適温は15〜20℃と冷涼な環境を好むので、春や秋のこの気温の間であれば簡単に栽培できますよ。
ラディッシュは排水性・保水性のバランスが良い土を好みます。適正pHは5.5〜6.5が目安ですので、種まきの2〜3週間前からしっかりと土作りをしましょう。
鉢植えやプランターでラディッシュを育てるときは、赤玉土小粒6(もしくは赤玉土と黒土を3ずつ):バーミキュライト3:川砂1の比率で配合し、化成肥料を20〜30gを混ぜ合わせ、1週間寝かせましょう。その後、用土1Lに対して苦土石灰を2gほど加えてさらに1週間寝かせてから、種まきに使うようにします。
市販の野菜培養土もおすすめですが、ラディッシュは根菜なのであまり腐葉土や堆肥が含まれていない土のほうが、キレイな形のラディッシュが収穫できます。
【プランターのサイズについて】
プランターは深さ15〜20cmほどの、標準サイズ650型プランターを使うといいでしょう。
地植え、畑でラディッシュを育てるときは、まず畑1㎡あたり100gの苦土石灰をまいてよく耕します。その1週間後、畑1㎡あたり、堆肥を2kg、緩効性化成肥料を100gまいてよく耕したら、またさらに1週間寝かせて種まきをします。
ラディッシュの種まきは、3月下旬〜5月下旬までにおこなう春まきと、9月上旬〜10下旬までにおこなう秋まきの、年に2回です。冷涼な環境を好むので、初心者は秋まきでの栽培がおすすめです。
ラディッシュの種まき後は、土が完全に乾ききる前に水やりをするようにしてください。とくにプランター栽培では水が乾きやすいので注意。発芽適温は20℃ほどです。4〜5日もすると発芽します。
ラディッシュをプランターで栽培するときは、土の表面が完全に乾いたら水やりをするようにしましょう。ラディッシュは加湿状態が続くと生育が悪くなるので、若干乾燥気味に育てるほうがいいです。とはいえ、プランターでは水切れしやすいので注意してください。
ラディッシュを畑に地植えで栽培するときは、乾燥状態が続くときに限り、水やりをするようにしてください。基本的には降雨の水分で十分に生育します。
ラディッシュの間引きは収穫までに2回ほどしてください。
種まきの時期にもよりますが、時期的には以下の通りです。
間引きをした後は、残した苗がぐらつかないように、軽く土を指で株元に盛ってあげましょう。軽く寄せ固めて土寄せしてあげると、その後の生長が安定します。
ラディッシュは収穫までの栽培期間が短いので、基本的には元肥の栄養分で補うことができます。ただし株の調子がわるそうであれば、適宜化成肥料を与えたり、水やりのかわりに液肥を与えるようにするといいでしょう。
ラディッシュの収穫は、土から出ている部分が3〜4cmになったら引き抜いて行いましょう。種まきからおおよそ35日程度で収穫できます。
引き抜いたラディッシュの願われている場合は、収穫が遅すぎたことが原因です。また、
これらの失敗を防ぐためにも、土作りの方法、間引きであける株間、収穫時期を逃さないよう、注意して栽培しましょう。
ラディッシュが細かったり歪な形になる場合は、株間が狭すぎたことや、土の状態が悪いことが原因でおきます。とくに畑栽培や露地栽培で育てていると、庭土や畑の土が硬すぎたり、大きな石が混ざっていることが多いので歪みやすいです。
土作りの時点で、柔らかでふかふかな状態を目指すようにしましょう。また、もったいなくても間引きをしっかり行なって間隔をあけることも大切です。
ラディッシュはとても成長が早い野菜で、収穫時期が遅れると割れてしまう可能性があります。前項でご紹介した収穫の目安を参考に、少し早いかなと思っても放っておかずに収穫しましょう。
ラディッシュの葉っぱは柔らかく、モンシロチョウの幼虫やコナガ、アオムシなどの芋虫系の害虫が発生しやすいです。葉っぱを食害していきますが、放っておくと光合成ができなくなり収穫にも影響してきます。
発生してしまった場合は、市販の野菜用の害虫駆除材を使うようにしましょう、見つけた場合は割り箸などでつまんで捕殺してください。
防虫に一番効果的なのは防虫ネットです。種まき後の段階から、網目の細かい防虫ネットを被せておくと、体長の大きい芋虫は入って来れなくなります。その他、ハダニも沸きやすいので市販の防虫スプレーを吹きかけておくのもおすすめです。
ラディッシュは連作障害が起きやすい野菜のため、畑栽培や路地栽培の場合、同じ場所で育てるには2〜3年時間をあけるようにしてください。
連作をすると、地中の線虫や病原菌が発生しやすくなるので、途中で枯れたり、細いラディッシュしか収穫できなかったりと、栽培失敗の原因となります。
ラディッシュには大根と同様に、ジアスターゼという胃腸の調子を整える働きをもつ成分が豊富に含まれています。また、紅い皮にはアントシアニンという色素成分が含まれており、抗酸化作用に効果的です。
赤く丸いラディッシュの他にも、少し細長であったり、色がカラフルな品種など、さまざまな種や、栽培キット販売されています。
ラディッシュはプランターでも簡単に栽培ができ、栽培期間も短いので家庭菜園にぴったりの野菜です。基本的にとても栽培は簡単ですが、病害虫の被害にあいやすいので、防除に努めて、ラディッシュの栽培を楽しんでください。
GreenSnap編集部