警告

warning

注意

error

成功

success

information

パクチー(コリアンダー)の育て方|種まき時期は?栄養や効能は?

  • セリ科

パクチーは中国料理やタイ料理には欠かせないハーブです。カメムシにも似た独特の香りからカメムシソウ、ほかにはコリアンダーと呼ばれています。最近ではその認知度も高まり、育てやすいことからも、家庭でパクチーを楽しむ方も増えているようです。

今回は近年大注目のパクチーの育て方について、ご紹介いたします。

パクチー(コリアンダー)ってどんなハーブ?

パクチーはニンジンやパセリと同じ、セリ科の一年草です。葉をサラダにしたり、コリアンダーシードとして親しまれている種をスパイスとしても利用できます。地中海が原産のハーブなので、夏は涼しく冬は温暖、湿度は乾燥気味の環境を好みます。基本的には病害虫の被害は少ないです。

パクチー(コリアンダー)の育て方:栽培する場所

パクチーは適度な日当たりと、水はけの良い場所を好みます。直射日光、西日を避けた、風通しの良い場所で育てるようにしましょう。また、栽培適温は20〜25度ほどなので、真夏はとくに室内や涼しい場所に移動させてください。

どちらかというと鉢やプランターで栽培し、季節によって場所を変えられるようにするといいでしょう。

パクチー栽培におすすめの鉢・プランター

パクチー栽培の適正な鉢やプランターのサイズは、一株につき直径15cmを目安にしましょう。4株であれば土容量5L、それ以上は10Lほどの容量があるといいです。直根性なので深さが20cm以上あるものが好ましいです。

パクチー(コリアンダー)の育て方:水やり

鉢・プランター栽培のパクチー

鉢やプランターでパクチーを育てている場合は、栽培適温の25度くらいの時期には、土の表面が乾燥していたら、午前中に底穴から水が漏れ出るほど、たっぷりあげてください。真夏は朝8時以前に水をあげるようにし、やや乾燥気味に育てるといいです。

なお、梅雨の長雨には弱いので、この時期に土が湿っていたら、水やりはしないで大丈夫です。

地植え栽培のパクチー

家庭菜園など、地植えでパクチーを育てている場合は、基本的に水やりは必要ありません。長期間、雨が降らずに乾燥している場合には、1〜2週間に一度、たっぷりと水をあげましょう。

パクチー(コリアンダー)の育て方:用土

パクチーは水はけ・保水性がともに優れた土を好みます。またpH6〜6.5ほどの中性に近い弱酸性の土壌が適しています。

鉢・プランター栽培のパクチー

鉢やプランターでパクチーを育てる場合は、用土の配合は赤玉土5:腐葉土3:堆肥1:バーミキュライト1の割合で用意するといいでしょう。市販のハーブ培養土を使用するのもいいでしょう。

地植え栽培のパクチー

地植えでパクチーを育てる場合は、種まき・植え付け2週間前までに弱酸性の土壌にしておきましょう。苦土石灰を1㎡につき100gほどまいて、よく耕しておきます。その1週間後、腐葉土もしくは堆肥を1㎡につき2kg、元肥として化成肥料を1㎡につき100gまいて耕しておきます。

パクチー(コリアンダー)の育て方:種まき

パクチーの種まき方法

パクチーの種まきの時期は3月中旬から5月上旬までに行います。育苗ポットかセルトレイに、育苗用培養土を入れて水で湿らせます。指先でかるくくぼみを作って、ポットには3粒重ならないように、セルトレイには1粒ずつまきます。軽く土をかぶせて、手で押さえて土と種を密着させてください。

パクチーの種まき後の管理

パクチーの種をまいた後は、1日1回霧吹きで十分に土を湿らせて、乾燥させなようにビニールをかぶせましょう。1日の置き場所を移しながら、発芽温度の15度前後を保ってください。順調に育てば、およそ1週間程度で発芽します。

パクチーの種の発芽率を上げる方法

パクチーの種は硬い外殻に覆われていて、中には2つの種子が入っています。そのまま種まきをした場合、発芽率が60%程度なのに対して、外殻を指で割って取り除いてから種まきをすると、発芽率90%ほどになると言われています。

パクチー(コリアンダー)の育て方:植え付け

パクチーの植え付けは、種まきから1ヶ月ほど経った4月中旬〜5月下旬に行います。草丈が5〜8cmほどになったら植え付けのサインです。晴れた日の午前中を選ぶようにしましょう。

株間は20〜30cmほどとるようにして、根鉢と同じくらいのくぼみをあけて、そこへ根鉢を崩さずに植え付けていきます。土を少しかぶせて、手で押さえて土と根を密着させたら、水をたっぷりとあげましょう。

パクチー(コリアンダー)の育て方:肥料

パクチーの葉が収穫目的の場合

パクチーの葉は植え付けから一ヶ月半ほどで収穫できます。つまり、植え付け時の元肥のみで、成長に必要な養分をまかなうことができるので、追肥の必要はありません。

パクチーの種が収穫目的の場合

パクチーの種が収穫目的の場合は、植え付け後、1ヶ月〜1ヶ月半に1回ほど追肥を与えるようにします。1株につき2gほどの緩効性化成肥料、もしくは10gほどの発酵油かす、または発酵鶏ふんを株周りに施して、土を軽くほぐしながらよく混ぜ合わせてください。

パクチー(コリアンダー)の育て方:増やし方

パクチーを増やすには、種を収穫して次回の栽培に使うという方法をとります。なお、パクチーは一年草なので移植を嫌い、株分けで増やすには失敗しやすいです。また、挿し芽も失敗率が高いので、種を収穫して増やしていくのが確実です。

パクチーの種を採取したら、紙袋や封筒にいれて、冷蔵庫に保管してください。採取したその秋か、来春に種まきをして増やしていきます。パクチーの種の採取は、後述の収穫までの期間の項目を参考にしてください。

パクチー(コリアンダー)の育て方:花芽摘み

パクチーの葉を収穫目的をしている場合は、5〜6月ごろに伸びてくる花芽を取り除きましょう。一年草のパクチーは花を咲かせて種を残すことに全力で注力します。したがって、花をつけると葉にまわる養分が格段に減るので、未然に花芽を取り除く必要があるのです。

パクチーの花芽は、通常の葉とは違う、太めの茎にセリのような細い葉をつけるので、見分け方は簡単です。なるべく根元から取り除くようにします。

パクチー(コリアンダー)の育て方:収穫

パクチーの葉の収穫

パクチーの葉はの収穫までの期間は、植え付けから40日ほどです。6〜8月下旬に収穫が可能です。必要な分を株元から摘み取るか、株ごと引き抜いてください。成長していくと葉の幅が細くなり、味や香りが落ちるので、早めに収穫しましょう。

パクチーを長期保存するには

パクチーの保存方法は、水をいれたコップなどに、パクチの根元をつけて、株全体を濡らしたキッチンペーパーなどで包んで冷蔵庫・野菜室に入れる方法がいいでしょう。この方法で2週間ほど保存可能です。

より長く保存したい場合は、根を落として、茎葉を刻んで冷凍しておくと、一ヶ月ほどの保存が可能です。

パクチーの種(コリアンダーシード)の収穫

パクチーの種の収穫までの期間は、植え付けから120日ほどです。だいたい9月上旬から10月下旬に収穫可能です。花芽を取り除かずに育て、結実し、種が茶色くなってから、株ごと刈り取ります。

刈り取った株は新聞紙に包んで、風通しの良い日陰で管理し乾燥させます、株全体が茶色くなったら、株の先端についている種をふるい落として、収穫します。

パクチー(コリアンダー)の栄養・効能とは?

パクチーには、βカロテン、食物繊維、カリウム、鉄、カロテン、ビタミンC・E・K、カルシウムなどが豊富に含まれています。

効能としては、消化促進や、整腸効果、デトックス効果、リラックス効果などがあると言われています。

パクチー(コリアンダー)の花言葉

パクチーは白い細やかな花をつけますが、花言葉は「隠れた才能」「隠れた長所」などがつけられています。その香りに似つかわしくない、効能があることが由来したそうです。

パクチー(コリアンダー)の育て方のコツを抑えよう!

パクチーは夏場の管理さえ気を配れば、生育旺盛に育っていくので、初心者の方にもオススメです。キッチンハーブにもぴったりなので、ぜひパクチーを育てて、日頃の料理などに使ってみてください。

パクチーの新着コラム

パクチー(コリアンダー)の水耕栽培|水や肥料の与え方は?ペットボトルでできる?の画像

パクチー(コリアンダー)の水耕栽培|水や肥料の与え方は?ペットボトルでできる?

パクチー(コリアンダー)の花言葉|由来や種類、花の特徴は?の画像

パクチー(コリアンダー)の花言葉|由来や種類、花の特徴は?

おすすめ機能紹介!

【無料で利用できる】写真を撮るだけ!アプリが植物・花の名前を教えてくれる『教えて!カメラ』のご紹介!

パクチーの基本情報

ジャンル
ハーブ
形態
一年草
学名
Coriandrum sativum L.
別名
コリアンダー,シャンツァイ
原産地
地中海沿岸

パクチーの性質

栽培難易度
易しい
耐寒性
普通
耐暑性
弱い
耐陰性

時期

種まき
3月 、4月、5月

ハーブの種類

ラベンダーの画像

ラベンダー

日当たりと風通しのよい場所を好みます。
ローズマリーの画像

ローズマリー

風通しのよい場所で育てます。
タイムの画像

タイム

日当たり、風通しがよく、乾燥した場所を好みます。
バジルの画像

バジル

よく日のあたる場所で育てます。
ミントの画像

ミント

日当たりの良い場所がよいですが、強い直射日光の場合、青葉が枯れたり生育が弱ることがあります。春~秋は...
パセリの画像

パセリ

香辛料や料理の彩りによく使われています。