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インゲンは、豆以外にも若いサヤごと食べられる、栄養豊富な野菜のひとつです。発芽してから収穫が早く、1年で3回ほど収穫もできるので、育てる上でのコストパフフォーマンスも高い野菜です。
今回は手軽に育てられる、インゲンの育て方についてご紹介します。
つるあり種:支柱をたてたり、誘引する手間がかかるが、収穫期が長くて、収穫量も比較的多い。
つるなし種:支柱がいらず栽培の手間がかからないが、収穫量が少ない。
インゲンは適度な日当たりと、風通しの良い場所を好みます。陽性植物ですので、1日6時間以上の日照が適正です。日陰では育たないので注意しましょう。
インゲンを鉢やプランターで育てるときは、深型のものを選ぶようにしましょう。インゲンは根群を深く張らせるので、浅型のものだと長期の栽培が難しいです。
インゲンを鉢やプランターで育てている場合、水やりは表面の土が乾いたら、たっぷりとあげるようにしましょう。インゲンは暑さに弱く、夏場は生育が鈍りがちなので、朝の涼しい時間帯に水やりをします。過湿を嫌うので、乾燥気味に育てると良いでしょう。
地植えでインゲンを育てている場合、水やりは基本的に必要ありません。雨の水分で十分ですが、夏場に、何日も雨が降らない日が続くようであれば、朝の涼しい時間帯にたっぷりと水をあげてください。
鉢植えやプランターでインゲンを育てるときは、用土の配合を赤玉土小粒6:腐葉土3:バーミキュライト1の比率で用意するといいでしょう。そこへ苦土石灰を用土10Lに対して20gほど混ぜておきます。種まきや植え付けは、土がなじむまで1週間時間をとってください。
地植えでインゲンを育てるときは、種まきの2週間前までに弱酸性の土壌にしておきましょう。苦土石灰を1㎡につき100gほどまいて耕しておきます。その1週間後、堆肥を1㎡につき2〜3kg、化成肥料を150gまいて、よく耕しておきましょう。
インゲンの栽培に適した畝は、高さ20〜25cm、幅はつるあり種は100cmで一条、つるなし種は80cmで2条が目安です。インゲンは過湿に弱いので、畝を高めにつくって、排水性をよくしておきます。
インゲンの種まきの時期は春まきと夏まきの、年2回種まきの適期があります。春巻きは4〜5月、夏まきは7月中旬〜下旬に行うようにしましょう。発芽温度は20度ほどです。
インゲンの種まきは、ポットまき、直まきが可能です。9cmポット、もしくは直径7cm、深さ3cm程度の穴をつくり、そこへ種を3〜4粒重ならないようにまいていきます。2cmほど土をかぶせたら、軽く手で押さえて、土が軽く締める程度に水やりをします。
株間隔はつるあり種は30〜40cm、つるなし種は25cmほどとるようにしましょう。
インゲンは、種まき直後も過湿を嫌います。土が湿りすぎていると、種自体が腐ってしまうので、水やりは少なめに、若干土が締める程度を保ちながら、日陰で管理しましょう。種まきから発芽までの日数は、だいたい1週間ほどです。
ポットまきで育苗している場合は、子葉と本葉の間にできる初生葉が展開したら、2本立ちにして、植え付けしましょう。
つるあり種のインゲンは本葉4〜5枚になると、つるを伸ばし始めます。支柱をたてるか、ネットを設置して、つるが這うように誘引していってください。
追肥の量は、1㎡に対して30gほど、もしくは一株にたいして5gほどの化成肥料を、株まわりにまいて、土と軽く混ぜ合わせたら、土寄せをしておきます。
サヤインゲンの収穫のタイミングは、開花から10〜15日間です。早々に収穫するほうが、甘みもありサヤも柔らかいので美味しいです。収穫が遅れると、サヤが硬くなっていくので注意してください。
なお、つるあり種は30〜60日間は収穫が可能ですが、つるなし種は10〜15日間と比較的収穫期間が短いです。
また生育初期はアブラムシ、ハダニがわきやすいので、葉の裏側をよくみたり、葉水をして防除に努めましょう。
サヤインゲンはたんぱく質、炭水化物、ビタミンKが豊富に含まれています。とくに、たんぱく質の構成に必要なアミノ酸スコアが73と高く、良質なたんぱく質といえます。
インゲン豆は白いささやかな花をつけますが、その花言葉には「豊かさ」「喜びの訪れ」「必ず来る幸福」などがつけられています。収穫量の多さから豊かさなどがつけられたと言われていますが、どれも縁起のよい花言葉で、家庭菜園におすすめです。
インゲンの育て方のコツを覚えて、簡単に栽培できるインゲンを家庭菜園で育ててみてください・
GreenSnap編集部