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アイスプラントは砂漠生まれの多肉植物。日当たりと通気性のよい環境を好みます。原産地のアフリカやヨーロッパの乾燥した沿岸地をイメージするとわかりやすいかもしれません。
日本では生育適温である15℃から20℃位の春か秋を中心に育てましょう。真冬は室内に取り込み、真夏は遮光するなど工夫すれば、ご家庭でも簡単に栽培できますよ。
アイスプラントは多湿を嫌うので、水やりは「土が乾いてからたっぷり」与えるようにしてください。根腐れを起こさないよう、乾かし気味に育てるのがコツです。
アイスプラントはあまり肥料には神経質にならなくても大丈夫です。追肥として2週間に1度ほど化成肥料を施します。または、固形肥料の代わりに1週間に1度薄めた液肥を与えてもよいでしょう。
アイスプラントは、水はけ・水持ちともに良い土を好みます。土質は特に選びません。市販の野菜用培養土などでも十分育ちます。
アイスプラントは種、または苗から育てることができます。ただし、種は微細で発芽させるのに困難なため、初心者の方は苗から育てた方が簡単かもしれません。
種から育てる場合は、発芽適温は15~20℃です。春まきなら2月下旬~3月、秋まきなら9月下旬~10月に種を植え付けます。覆土は薄めにして、深植えしないようにしてください。発芽して本葉が4枚に成長したら、プランターなどに植え替えて定植しましょう。
苗から育てる場合は、25℃前後の春か秋が適期です。株間を20~30 cm あけて植え付けましょう。
アイスプラントは他の多肉植物のように、「挿し木」や「葉挿し」でも増やすことが出来ますよ。方法はとても簡単。清潔なハサミで健康な若芽を切って、数日間乾かします。あとは新しい培養土に挿しておくだけ。根が出るまでは水を絶やさないよう日陰で管理します。適期は生育期である春か秋が良いでしょう。
アイスプラントは塩水をかけて育てる塩生植物なので、ほかの植物への影響も考え、畑よりプランター栽培をおすすめします。鉢底石を敷いたプランターに野菜培養土を入れ、ウォータースペースと株間を取って植え付けましょう。成長すると直径50㎝ くらいの大きな葉が放射線状に伸びるため、プランターのサイズにも気をつけましょう。
アイスプラントは、水と液体肥料の養液で植物を育てる水耕栽培でも育てられます。ハイドロカルチャーとも呼びます。最大のメリットは、土耕栽培と違って土を使わないため、清潔で管理が楽なこと。最近はおしゃれな水耕栽培キットも販売されていますが、なくても下記のような手順で簡単にできますよ。
長く収穫を楽しみたいなら、花芽を摘み取るのを忘れないでください。また、通常の水やりは真水でも構いませんが、収穫の2~3週間前から塩水をかけ始めるのを忘れないでください。
塩分濃度は大体2%が適しています。水1Lに対して大さじ1杯程度の塩を混ぜて作りましょう。
初収穫のタイミングは、植え付けから約1か月後。50cm程度の株の葉をつけ根から切り取って順次食べはじめてください。順次摘んでやることでわき芽が伸びて成長し、繰り返し収穫を楽しむことできますよ。
病害虫の心配はほとんどありません。無農薬で育てることができます。アイスプラントにナメクジの食害がある場合は、株もとに食塩水をかけておきましょう。
いかがでしたか。アイスプラントは、収穫前に塩水をかけて育てることで、葉にプチプチした粒々が付いて、より一層おいしく仕上がります。ほんのり塩味がするので、そのまま生でサラダにしても、加熱してお浸しや天ぷらにしても美味しくいただけます。ミネラルやビタミンの豊富なヘルシー野菜・アイスプラントをぜひ育ててみてくださいね。
GreenSnap編集部