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料理やハーブティー、ポプリなどに使われるレモンバーム。その名の通り、レモンのような香りがする爽やかなハーブです。古代ギリシャでは薬草としても使われ、ミツバチが蜜を集める蜜源植物としても重宝されていました。昔から人々に愛されている、レモンバームの育て方をご紹介します。
レモンバームは繁殖力も旺盛で、寒さや暑さにも強いハーブです。明るい日陰での栽培を好みますが、直射日光が強い場所だと葉っぱが黄色く焼けてしまうこともあるので注意しましょう。
また、雪が大量に積もるような北部では、冬には根が弱ってしまうこともあります。ただし、それ以外の地域では特に屋外でも防寒対策は必要ありません。枯れたように見えても、土の中では生きていて、春になるとまた芽が出てきますよ。
レモンバームは、土が乾燥すると葉っぱが黄ばんできてしまいます。そのため、水切れを起こさないように、土の表面が乾いてきたら水を多めにあげるようにしましょう。
肥料をあげたほうが、レモンバームの葉っぱの色が濃くなります。
植え付けの際に、1株あたり約10g程度の発酵油かすなどを土に混ぜて、株の周囲に施しましょう。その後は、1ヶ月に1回くらい追肥をすると、青々とした葉っぱを維持できます。
レモンバームは強い植物なので、それほど土にこだわる必要はありません。市販されているハーブ用の培養土を使うとよいでしょう。できるだけ水はけのよい土がおすすめです。
レモンバームはこぼれ種でも増えるほど、繁殖力の高い植物です。収穫した種をまく場合は、4月上旬から5月下旬頃に行いましょう。
レモンバームの植え付け時期は、5月上旬から6月下旬頃が適期です。種から育てる場合は、葉っぱが5~8枚くらいになったら植え付けてください。鉢植えでも地植えでも構いません。
植え替えは、地植えの場合は3〜4年に1回。鉢植えの場合は1〜2年に1回行ってあげると、元気の良いレモンバームが育ちます。真夏や冬の時期は避けましょう。
レモンバームの増やし方は、「種まき」のほか、「株分け」や「挿し木」などの方法があります。
株分けは、自然に分かれそうなところで引っ張って分けてください。根がきちんと数本ついているか確認して、地面や鉢に植えましょう。
挿し木は10cmくらいの長さで茎を切って、下の方の葉っぱは落とします。切り口を水につけておき、発根したら土に植え付けてください。水は定期的に取りかえましょう。
夏頃になって、レモンバームの大きさが20cmくらいまで成長したら、収穫も兼ねて10cmほどまで剪定や切り戻しを行ってください。剪定や切り戻しを行うことで、さらに新しい芽が出て増えていきます。
種を収穫したい場合は、花を咲かせなければいけませんが、花が咲くと葉や茎は硬くなってしまいます。香りがよくてやわらかい葉を収穫したい場合は、花が咲く前に刈り込むようにしましょう。
レモンバームの栽培では、あまり害虫に悩まされることはありません。
ただしまれにアブラムシやハダニなどが付くことがあります。見つけたらすぐに駆除してください。また、風通しが悪いと、灰色かび病やすす病などが発生することもあります。葉っぱを間引くなどして、風通しを良くしてあげましょう。
レモンバームの花言葉は、「思いやり」「共感」「同情」です。
ヨーロッパでは昔から、頭痛や熱に効果のある医療用ハーブとしても使われてきたので、このような花言葉がついたのだと思われます。
今回はレモンバームについてご紹介しました。
暑さや寒さにも強く、日陰でも育つため、地植えはもちろんのこと、ベランダや室内でも育てることができます。水切れにさえ注意すれば、ぐんぐん繁殖していくので、初心者にもおすすめのハーブです。料理の香りづけに使ったり、ハーブティーにしたり、乾燥させてポプリにしたりとさまざまな楽しみ方ができるので、気軽に試してみてはいかがでしょうか?
寄せ植えに使ってもかわいいですよ。
※トップ画像はこいえさん@GreenSnap
GreenSnap編集部