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花の命は短しといいますが、儚いという言葉がピッタリなのが「ゲッカビジン」です。夏から秋にかけて一夜だけ咲く花は、多肉植物が好きなら挑戦したいでしょう。今回は、そんなゲッカビジンの育て方をご紹介します。
ゲッカビジンは屋外の日当たりの良い場所で育てます。花つきをよくするためにも、直射日光にしっかりあてましょう。
梅雨が明けたら半日陰の場所に移動させます。日差しが強い夏場は、葉っぱが枯れやすくなります。
涼しくなってきたら、再び日当たりの良い場所に移動させます。
ゲッカビジンは寒さに弱いので、花が終わったら室内に移動させましょう。日当たりの良い場所で管理します。
ゲッカビジンは森林で育つので、生育期は水やりが必要です。初夏と秋は、土に触れてみて乾燥しているなと思ったら、たっぷりと水やりをします。
梅雨明けから8月いっぱいは、日射しも強いので毎日水をやりましょう。
冬は土を乾き気味にしておきます。水やりをするときは完全に乾いている状態で、湿らす程度にします。
寒い時期の水やりは数日置きでよいでしょう。
ゲッカビジンへの肥料やりは、生育期のみにしましょう。冬場は特に必要ありません。
ゲッカビジンに与える肥料は2種類で、錠剤や粒状になっている「緩効性肥料」を月1回、液体になっている「即効性肥料」を2週間に1回与えます。
ゲッカビジンは水はけがよい土を好みます。園芸店に行くとサボテンや多肉植物用の土が売っているので、こちらを使ってもよいでしょう。自分で土をブレンドをするときは、水はけがよい赤玉土に保水性がある腐葉土を混ぜて使います。
ゲッカビジンは地植えではなく、鉢植えで育てることが多いので、鉢の底に敷き石を敷いてから土を入れます。水やりをしたと、土があふれないように、ふちは2~3cmほど空けておきます。
ゲッカビジンがかかりやすい病気が「スス病」です。スス病とは、葉の表面が黒く変色する病気で、アブラムシやカイガラムシの排泄物が原因といわれています。スス病にかかると発育が遅れ、結果的には枯れてしまうこともあります。
アブラムシやカイガラムシがついていることに気づいたら、薬剤をかけて除去するようにしましょう。このほかに植物の栄養素を吸い取るハダニも付きやすい虫のひとつです。葉っぱがしおれていたり、枯れているのを見つけた場合には取り除くようにしてください。
ゲッカビジンの植え付け時期は、初夏か秋頃が適期です。気温が高くなる真夏は避けましょう。また、鉢植えにするときは、新しい土を入れるようにします。
ゲッカビジンの植え替えは2年に1回でOKです。植え付けと同様に生育期である初夏か秋に行います。鉢は、小さめのものを選ぶようにすると育てやすいでしょう。
ゲッカビジンの増やし方は「挿し木」が一般的です。
挿し木は5月~9月の、生育期に行うようにします。長さは15~30cmの茎を土に入れて育てます。増やすときに使う土も水はけのよいものを選んでください。
ゲッカビジンの枯れ葉や変色しているもの、虫食いは取り除くようにします。葉っぱが伸び過ぎると鉢のなかで通気性が悪くなるので、広がってきたと感じたらカットするようにします。
ゲッカビジンの花というと夜に開花して、朝になるとしぼんでしまう一夜限りの花として知られています。日本での開花時期は、6~11月頃とされています。
また、ゲッカビジンの花の香りは華やかで、香水にも使われたりします。
ゲッカビジンの花言葉は「はかない恋」と「艶やかな美人」です。
一夜限りしか咲かないということが、はかない恋をイメージするのかもしれません。
ゲッカビジンは温度管理や水やりのタイミングが難しい植物ですが、花がつけば、夏から秋の夕方から夜にかけて開花する様子が見られます。
大輪の白い花は、冬越しをさせれば翌年も咲かせることができるので、上手に育ててくださいね。
※トップ画像はrubyさん@GreenSnap
GreenSnap編集部