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古くからの言い伝えで風邪を引いたら、首元にネギを巻くと良いと言い伝えられています。ネギにはカルシウムやビタミンA・C、βカロチンなどが豊富に含まれています。
冷えた体を温めたり、疲労回復の効果があるとされているネギの育て方についてご紹介します。
基本的には、日当たりの良い場所を好む植物です。しかし、ネギは日当たりが悪くても育てることができるので、初心者でも育てやすい野菜といえます。
耐寒性も耐暑性にも特化しているので、栽培場所にも困ることはありません。
苗の丈を20〜30cmの高さになるまで生育するときはプランターなどで育てるので日当たりの良い場所で管理しましょう。日光の当たらない場所しか無い土地でも育てることができるので配置に困ることはないでしょう。
ちなみに、スーパーなどで購入したネギを自宅で保存する場合は、雨の当たらない風通しのよい涼しい日陰で管理すると長持ちします。
ネギはネギの生育する適正温度は15〜20度です。ネギは新聞紙に包んで冷暗所で管理すると長持ちします。
ネギは深植えする野菜で土の性質によって生育や収穫の量が大きく影響します。あまり柔らかくない土を選ぶようにして下さい。
軟白部分をより品質よく育てるためには、水はけ・通気性・保水性の良い土を選びましょう。微酸性の土を好みます。土寄せするときには、土崩れしにくい用土を選びましょう。
鉢植えなどで育てているのであれば、市販の野菜用培養土を使って育てることも可能です。
ネギには苗から植え付けて育てる方法と、種まきから育てる方法があります。種まきも苗植えでも植え付けるのも、春の3月〜4月か秋の8月〜9月が適期です。寒冷地では5月下旬〜7月に撒くとうまく育てることができます。
鉢植えで育てる場合は、鉢の幅も深さも15cm以上のものを購入しておいてください。その鉢に土を入れていきます。2cmの間隔で穴を空けて種を2〜3粒播きます。種を撒いた部分に土を被して水やりをたっぷりします。その上に新聞紙を敷きましょう。
日の当たる場所で管理して芽が出てきたら株と株の間を2〜3cm空けるように間引きを行います。葉が4・5枚に伸びてきたら苗を2・3本に減らします。
プランターを使用するのであれば、直径15cm以上で10cm以上の深さがあるプランターを用意します。
用意したプランターの中に土を流し込んでいきましょう。指や棒などを使って10〜15cm間隔の列をつくります。間隔を空けた溝に種を2〜3粒播きます。土を軽く被したら、水をたっぷりあげて新聞紙で土の部分を覆いましょう。
日当たりの良い場所で管理して、芽が伸びてきたら2〜3cmの間隔になるよう間引きしましょう。ネギの高さが10cmを超えたら5〜10cm間隔に空けるように苗を抜いていきましょう。
地植えでは、種蒔をする2週間前から土作りを行いましょう。10cmの土を盛ったら幅1〜1.5mになる畝を作成します。棒などを使って20〜40cm間隔の列を作ります。棒などで作った筋に種を撒いて土を軽く覆いたっぷりと水を与えます。
その後に地表に藁を敷いておきましょう。発芽したら2〜3cmの間隔を空けて間引きします。草丈が15cm前後に生長したら株との間が7cm前後になるように間引きしましょう。苗を植え付けるのであれば、秋蒔きした春の苗は春蒔きした夏の苗を購入しておきましょう。
種から育った苗でも育ててみてもいいでしょう。苗を植え付けるのであれば、畝作りを行います。
畝は、中央(畝の肩の部分)を幅15cmで深さ(畝の溝になる部分)が25cm前後になる溝を作ります。溝の部分に苗を5cm間隔にして垂直に立てて根の部分を土で軽く押さえつけます。根本に先端が互い違いに藁を敷いていきましょう。きれいにまとまらせれば完了です。
葉ネギの場合は、種が発芽するまで土が乾かないように水やりを忘れないようにしてください。
地植えで育てている場合、芽が出た後は水やりをしなくて結構です。
鉢植えなどで育てているのであれば土が乾いてるときに朝または夕方に水を与えます。日中に水を与えてしまうと、日射が強い時間帯で水蒸気が発生して根を傷めてしまう可能性がありますので避けましょう。
ネギは植え付けが終わると水やりが不要になります。そのため、時期ではない冬は、水やりが不要です。
ネギには、土寄せと同時に追肥を行います。植え付けをしてから1か月後に両方を行いましょう。
ネギの根本には、ワラを敷いて分けつしている部分の5cm下のところまで土寄せをします。分けつしている部分というのは、緑の葉が5枚ぐらい分岐しているところを指します。
分けつしている部分から5cmより上に土寄せを行うと生育に悪影響を及ばしたり腐敗させることがあるので注意して土寄せをしましょう。
畝を作り立てかけるように植えるので、ネギは片方によって植えられています。土寄せを行うときはネギと反対側(植えられている側と逆)の土をかけます。
追肥は、土寄せをした側の畝の端に追肥を施しましょう。追肥は土と混ぜて畝のくぼんたところに落として平にします。
土寄せと追肥は、植え付けて1ヶ月後から収穫を迎える1か月前まで4回与えます。
最後に行う土寄せのときには、追肥の必要はありません。ネギにとって土寄せという作業は重要な差御油になります。
土寄せを行うことによって葉鞘部が長くなり白色がきれいになります。ネギの白い部分を伸ばすことで品質の良いネギに育ていることができます。
鉢植えやプランターで育てているときの肥料には、野菜用培養土を使用しているのであれば不要です。配合土で育てているのであれば、1〜2週間に1度液体肥料を与えましょう。化成肥料であれば10日〜14日に1度のペースで与えます。
ネギを収穫するタイミングは、緑の部分の葉が生長を停止してから約40日後に行いましょう。葉ネギを収穫するときは、寒さで枯れる前に根深ネギは寒さに当ててから収穫しましょう。
ネギは、株が縮こまってモザイクの症状が出る萎縮病や、葉に黄緑の斑点やモザイク状が表れるウイルス病、前述のべと病やさび病などにかかることがあります。
ウイルス病には治す方法がありませんので、かかってしまった場合は、感染した部分またはその株ごと焼処分しましょう。アブラムシやアザミウマという虫が原因で起こる病気ですので、これらを発見したら捕殺するようにしましょう。
ネギによく発生する害虫には、ナメクジやアブラムシ、ネギコガなどの幼虫があります。
アザミウマは、体長が1〜2mmほどの細長い虫です。花の害虫ともいわれています。アザミウマを防除するには、植え付けのときに殺虫剤を土に混ぜておきましょう。アブラムシには、殺虫殺菌剤を使用して駆除に取り掛かりましょう。
ネギは連鎖障害が起こるため、1〜2年間は同じ場所で育てることは避けましょう。間隔を空けずに育てることもできますが、育ちが悪くなりますので注意が必要です。
それでは、市販で販売されているネギを倍に増やすことができる水栽培についてご紹介しましょう。まず要る物は、市販のネギと小さいサイズのコップです。ネギの根元を3cmにカットします。
小さいサイズのコップに水を入れて根本の付いたネギを挿します。水の量は根が完全に浸るくらい入れます。ネギは倒れないようにすることが重要です。何か縛れるものなどで固定しておくと良いでしょう。
数日間経ったときに新芽がどんどん伸びてきます。水が汚くなってきたらその都度替えていきましょう。1週間でかなり生長します。この根本を利用して土に植えて増やすことも可能です。
3cmにカットした根本は、植える前まで水につけておきましょう。ネギの根本の上の部分が少し地表から出るくらいの穴を指で空けてその穴に植えていきましょう。
株が倒れないように土を被せておきましょう。その後は水をたっぷり与えてあげましょう。水やりは土が乾いたら与えるようにしましょう。収穫するときは根本を3cm残して取りましょう。これを継続して育てることができますよ。
ネギは原産地を中国西部や中央アジアなどに分布する植物で、ネギ属の仲間の野菜です。ネギの種類には根深ネギと葉ネギと大きく2つに分けられています。ちなみに葉ネギは青ネギのこと、根深ネギは白ネギまたは長ネギのことを指しています。
根深ネギには、下仁田ネギや深谷ネギなどがあります。葉ネギには、難波ネギや九条葱などのことを指します。難波ネギは日本最古の品種とされ、奈良時代には存在していたと言われています。
風邪に効くとされる野菜、ネギの育て方についてご紹介しました。葉ネギや根深ネギなど色々な種類がありますが、どれも簡単に栽培することができます。根本だけでも生長する生命力の強いネギを、ぜひお家でも育ててみてください。
※トップ画像はスタンさん@GreenSnap
GreenSnap編集部