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サニーレタス(リーフレタス)とは、葉先が赤紫色に色づいてちぢれている、非結球の葉レタスのことです。苗を植え付けてから約30日ほどで収穫でき、栽培方法も簡単なため、家庭菜園初心者にもおすすめの野菜です。そんなサニーレタスの育て方をご説明します。
サニーレタスは、短期間であれば猛暑や零下3℃の気温にも耐えます。ただし、基本的には18℃から23℃のおだやかな気候で育てるのが良いでしょう。
サニーレタスは涼しい環境を好みます。ただし日光を嫌うということではないので、日当たりさも大切です。
サニーレタスを日当たりの良い場所で育てると、葉っぱが大きくなって、収穫したときに得をします。
サニーレタスの栽培場所は、日なたもしくは半日陰にしましょう。
サニーレタスの生育に適している温度は、およそ15〜20℃の間です。その温度が保てるような場所に置いてください。
また、サニーレタスは鉢植えでも地植えでも育てることがきます。サニーレタスは土に浅く根を張るので、底が浅くとも問題はありません。
サニーレタスの栽培用土は、市販の野菜用培養土でも十分に育ちます。もしくは、赤玉土を7、腐葉土を2.5、バーミキュライトを0.5と、石灰を少量混ぜても良いでしょう。
ただし、サニーレタスは加湿を好まないので、プランターや鉢の底には赤玉土を敷き詰めてください。
サニーレタスの種まき時期は、3〜4月(春まき)または8〜9月(秋まき)が適期です。発芽には、18〜23℃程度の気温が必要となります。
種まき方法は、以下の通りです。
なお、サニーレタスを含むレタス類の種は粒が細かく、一粒ずつまくことがむずかしいという方も多いはず。その場合は、ぺレッドシードを使うと良いでしょう。
苗の植え付け時期は4〜5月または9〜10月頃が適期です。種まきから育てている場合は、本葉が4〜5枚ほど出た頃が目安です。
植え付け方法は、以下の通りです。
苗同士の間隔が狭いと、日光の当たらない箇所が出てきて、結果的に収穫量が落ちてしまうため気をつけてください。
家庭菜園初心者の方には、苗植えからの栽培がおすすめです。
定植後のサニーレタスの植え替えは不要です。
サニーレタスの苗を植える時期によって、水やりの適処は違います。
3〜4月に植えた場合は、まず幼苗を植えて、その幼苗に直接水をかけずに、手で水をうけとめ、株のまわりに水を与えてください。水の量は、幼苗の段階では多めが良いです。
草の丈が8cmを超えるようになったら、土が乾けば水をあげるようにしてください。
なお、水の与え過ぎは病気の原因となるので、気をつけください。
サニーレタスは、植えてから2ヶ月ほど経つと収穫できるようになります。8月か9月に植え付けると、収穫は10月か11月です。
冬であっても水やりの頻度は一緒で、成長するまでは多めに、十分に定植したら、土の表面が乾いたのちに水を与えてください。
サニーレタスを植え付ける1周間ほど前に、野菜用の緩効性化成肥料を用土の混ぜ込みます。
また、元肥を用いない場合だと、植え付けた2週間後に化成肥料を追肥するという方法もあります。その後、ひと月に2回ほど化成肥料をほどこすか、10日にいっぺんほど、液体肥料を施してもいいです。
サニーレタスの草丈が20〜25cmほどになった頃、もしくは葉がやわらかいくなった頃が収穫時期の目安です。植え付けからおよそ1ヶ月ほどで収穫できます。
外葉を倒し、株元にハサミを入れて、株ごと一気に収穫しましょう。とう立ちを気にしなかったり、種を採取したいときは、葉をすこしずつむしってください。
また、葉を少しだけ収穫したい場合は、外側の葉を数枚かきとることで、その後も長く収穫を楽しめます。
サニーレタスの栽培で気をつけるべき害虫は、アブラムシとナメクジです。サニーレタスの発育する4〜月、または9〜10月にかけて多く発生し、植物に害をもたらします。
アブラムシは新芽や、花や葉、つぼみなどのやわらかい部分を好んで食し、針を出して植物の汁を吸います。またアブラムシの排泄物は甘露といって、ネトネトして液を植物に付着させます。
このベタベタした箇所が菌床となって、カイガラムシのようにすす病を誘発する原因となってしまいます。こうなると、すす病が畑全体に広がる前に、その発症した個体を処分するよりほかありません。
ナメクジは、アブラムシと同じように植物の柔らかい部分を好み、そのまま食べてしまいます。サニーレタスに穴を空けます。
アブラムシの対策としては、室内で育てる場合は必要ないのですが、地植えするのでしたら植え付け直後に防虫ネットをかけることが一番の対策です。
隙間ができないように杭などで固定しましょう。もしくは光の反射するものを設置したり、天然由来成分の農薬を使うのも効果的です。
かかりやすい病気としては、軟腐病があります。土壌の加湿によって引き起こされ、レタス全体がしおれ、黒ずみ、病斑が全体に広がっていきます。悪臭も放ちます。
軟腐病は土壌を介してつたわる細菌病で、その名の通り、植物の組織を軟化させます。水はけのよい環境づくりをするか、農薬を散布して対策してください。
サニーレタスは、自家採種による増やし方が可能です。また、この際に葉を通常のレタスのように株どりするのではなく、葉かき収穫によって、より多くの収穫が可能です。
サニーレタスを植えてから、気温の上がってくる5月ころになると、サニーレタスは花芽分化を始めます。その後、いわゆる「とう立ち」を始めます。
野菜としては食べごろを過ぎましたが、これからサニーレタスは種子をつくらねければなりません。とう立ちすると、タネに綿帽子がついて、あちこちに飛んでいきます。
とう立ちしてもう食べられないと、サニーレタスを引き抜くのではなく、そうなる前に、花茎ごと切り取って、袋の網の中に入れて、軒下などの雨をしのげる、風の吹く場所に2週間ほど干します。
乾いたら、種子を脱粒して、手で綿帽子をもみほごすように払い落として、採取します。
サニーレタスの種子は、一見しただけではゴミのかたまりのようにしか見えませんが、タネ以外の付属物を取り除いていくと、抽選系の細長い種子が見えます。
採取できた種は、透明な密閉できる袋の中に入れて、冷蔵庫で保存します。タネは酸素と光と加湿によって劣化するので、それを避けることによって、タネを長持ちさせることができます。
サニーレタスは春と秋に栽培することができますので、夏に採取できたタネを秋に蒔くと、降雪地帯でもない限りは、土をポリトンネルなどで覆うことによって、サニーレタスは再び年内に収穫することができますよ。
サニーレタスは初心者にも育てやすく、栄養価も高くて、お手軽に自宅で家庭菜園を楽しむにはぴったりの種です。
一度お気軽に育ててみてください。
GreenSnap編集部