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クレソンはヨーロッパを原産とする、アブラナ科オランダガラシ属のハーブの仲間です。とても強健な性質をもつことで知られています。ハーブ特有の香りと豊富な栄養も含んでいるので、近年は食卓でもみかけることも多いす。
今回はそんなクレソンの育て方、プランターでの栽培、収穫、保存方法などについてご紹介します。
クレソンは日当たりのよい場所での栽培に適しています。生育適温は15〜18℃と比較的冷涼な気候を好むので、真夏には直射日光を避けた場所で栽培しましょう。
なお、クレソンは優れた生命力をもち、温度と水切れにさえ気をつければ一年中栽培可能です。
クレソンは湿り気のある土を好みます。表土が乾いてきたタイミングでたっぷり水やりしましょう。
クレソンの栽培には、水はけのよい土が適しています。「赤玉土中粒6:腐葉土3:川砂1」の割合で混ぜた配合土を使用しましょう。保水性の高い土は根腐れの原因となりかねないので、くれぐれも使用しないでください。
クレソンは日本各地で野生化しているほど生命力あふれるハーブなので、基本的に肥料は必要ありません。少々弱りがちな真夏や真冬には10〜15日に1度程度、液体肥料を施すのがおすすめです。
クレソンの種まきは4〜5月、9月が適期です。
クレソンの苗の植え付け適期は、4〜5月と9月が適期となります。
クレソンは生育旺盛な多年草であることから、根詰まりを防ぐためにも1〜2年に1回植え替えましょう。植え替え適期は植え付け時期と同様に4〜5月、9月となります。
クレソンは「種まき」と「挿し芽(挿し木)」で増やすことができます。種まきの方法は前述の通りです。
クレソンの挿し芽をする時期は、4〜5月、9〜10月が適期です。10〜15cmに切り取ったクレソンの茎を赤玉土に挿してください。そして土が乾かないように半日陰で管理すると、約1ヶ月ほどで発根して、収穫につなげられます。
クレソンはハダニ、アオムシ、コナガの被害を受けやすい植物です。放置すると栄養を吸い取られたり、葉が白っぽくなるなどの被害を受けてしまうので、見つけ次第駆除しましょう。
クレソンは草丈20〜30cmになったら収穫適期となります。収穫量をより増やしたい場合は草丈15cmほどの段階で、茎の先端を摘み取り脇芽を生やしておきましょう。
花後は葉と茎が固くなるので、株を1/3ほど切り戻します。この作業によって翌年さらに株が大きく生長させることが可能です。
クレソンはもともと水辺に自生する植物のため、土を使用しない水耕栽培が可能です。
1日1回の水替えと、窓際や照明近くの明るい場所に置くことの2点を抑えておきましょう。こうすることで気軽にクレソンを屋内栽培できますよ。
クレソンはほどよい水気をあたえることで、シャキシャキ感を保ちつつ保存できます。クレソンを濡らしたキッチンペーパーに包んで、冷蔵庫に立てた状態で冷凍保存しましょう。
クレソンはハーブらしいさわやかな香りのなかに、ピリッとした辛味を楽しめます。この味の緩急はサラダやスープはもちろん、炒めものにぴったりです。この汎用性の高さから、近年家庭料理にも広く普及してきているハーブとなっています。
クレソンは栄養価が高く、お肉との相性抜群なハーブです。お肉を食べることによって起こる血液酸化を防止できるうえに、カルシウムやリン、ビタミンCなどの栄養素も豊富に含みます。クレソンはお肉料理に頼もしいお供になるハーブですね。
クレソンは春の4月から初夏の5月にかけて、かわいらしい白い花を咲かせる植物です。しかし開花前に葉を収穫すると、花が咲きにくくなるので、なかなかお目にかかれない花になります。
クレソンの花言葉は、「安定」「不屈の力」「着実」「忍耐力」「順調」です。
古代ギリシャにおいて、クレソンは不屈の象徴とされてきた歴史があります。生命力の高さに裏付けされた花言葉です。
クレソンは育てやすい栄養豊富な食材としての地位を確立しているハーブです。種や苗の入手も容易にできて、プランターでも栽培できるので、初めてハーブ栽培をする方にもおすすめですよ。
GreenSnap編集部