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爽やかなレモンに似た香りが特徴のレモングラスは、ハーブティーとしても広く知られています。
葉の部分を細かく薄く刻むことで、料理の香りつけとしても使われることがあるようです。
今回はそんなレモングラスについて、育て方を中心に簡単にご紹介します。
レモングラスは熱帯性の植物のため、適度な日当たりの良さを好みます。ただ、葉が茂りやすいために、非常に蒸れやすい性質をもっています。適宜、葉を剪定して育ててあげるとよいでしょう。
蒸れを改善できれば、夏の暑さには十分耐えられるほどに強くもあります。夏場の強烈な日差しもある程度までならば耐えられるでしょう。ただし、日差しがあまりに強烈すぎる場合は、網やレースで覆ってあげるなどしてあげてもいいかもしれません。
レモングラスは葉が茂りやすく蒸れやすいのですが、多湿も好まないため、風通しがよく温暖な、もしくは少し暑いくらいの場所に置いてあげるといいでしょう。
レモングラスは切り取って水につけておくだけでも根が生えてくれるので、春になってからその根が生えたものを、新しい土に植え付けるように取っておくのも手でしょう。
また、熱帯植物のため、暑さには強いレモングラスですが、一方で寒さにはめっぽう弱いです。耐寒性が一切ないので、冬は室内に必ず取り込んで日当たりの良い場所で管理し、冬越しはかなり注意して行う必要があります。
なお、レモングラスを鉢植えで栽培する場合には、無霜地域以外では霜が降りる前に鉢上げをするという形で管理してください。
水やりは蒸れすぎに注意して、適宜土が乾いていたら与える程度で問題ありません。
地植えの場合には、雑草にも負けない生命力を発揮して元気に長生きすることも可能なので、水やりはほとんど必要ありません。
レモングラスに取って、乾燥のしすぎは大敵です。そのため、冬も夏同様に、乾燥しすぎない程度に水やりをしてあげましょう。
レモングラスを植え付ける際に、土に肥料を混ぜる必要があるでしょう。
レモングラスを地植え栽培する場合には、ガーデニング用もしくは野菜用の粒状肥料を1平方メートルにつき70gほど植える場所の土にしっかり混ぜます。鉢植えの場合にも用土1リットルにつき5gほどだけ、同様の粒状肥料を与えるいいかもしれません。
また、追肥の場合には、4〜10月がかなりの速度で生長する時期となるので、月1の頻度で液体肥料を、もしくは週1の頻度で1000倍の濃度に薄めた液体原肥えを与えるように努めてください。
なお、冬の時期は肥料やりの必要はなく、肥料が少なくても枯れることはありません。
レモングラスの栽培は、水はけさえ良ければ、特にどの土でも問題ありません。ただし可能ならば、酸性ではない土壌にしてあげる方が元気に育ちやすいといえます。
もしも徹底して元気にしたい場合は、鉢植えに配合土を入れて育てるときは、市販のハーブ用土か、赤玉土7・腐葉土2・川砂1の割合で混ぜるようにしてください。地植えの場合には、植える2週間前の段階で苦土石灰を植える予定の土に、しっかりと混ぜ込んでおいてください。
レモングラスの種まき時期は、4〜6月頃です。種の発芽には気温20度程度必要となります。
レモングラスの種まきをするときは、軽く湿らせた土に1cm程度の穴をあけ、種を2〜3つまきます。芽が出てきたら、一番丈夫そうな芽を残して、ほかは間引きます。
レモングラスの苗が10cmほどに成長してきたら、鉢や地面に植え付けましょう。
植え替えは、鉢植えの中がレモングラスの伸びた根でいっぱいになった時点で行うようにしてください。
地植えの場合は、特に植え替え等の作業は全く必要ありません。ただし、地植えのままでほうっておくと冬越しができない可能性が大きいです。したがって、冬になる前に、根から全体を掘り上げて鉢に植え替えてしまいましょう。
なお、そうした植え替え、植え付け直後は、根付くまでの間、たっぷりしっかりと水を与えるようにしてください。
また、室内で管理する方が、レモングラスが枯れず冬を越しやすく、長生きさせてあげられます。
レモングラスの増やし方は「株分け」が一般的です。
まず、株の葉の根元から1本ずつ切り分けてください。次いでそれらを新しい用土に挿すように植え付けていきます。そして根がしっかりと張るまで、水をたっぷりと与えましょう。
株分けの時期としては、レモングラスが今後も生長し続けることが可能な4月以降です。特に、春先に行うと元気にぐんぐんと育つ時間が得られるでしょう。
レモングラスには、特に注意すべき害虫・病気はありません。
レモングラスは病気にもかかりにくい丈夫さを誇っていますが、耐寒性がかなり低いので、冬越えの方法をマスターしておく必要があります。レモングラスにとっての生育適温は5℃〜30℃です。
ハーブには耐寒性の低いものがそれなりに存在し、ハーブもその1つですが一年草のため枯れても仕方がありません。しかし、レモングラスは多年草であるため、冬越えさえしっかりすれば、ずっと長生きしてくれます。
冬越えは基本的に鉢植えで育て、冬には室内に移動させます。地植えで栽培する場合は、植え替えが必要になります。地植えのままでも冬越えをさせたい場合は、発泡スチロールやビニール袋を使って専用の囲いをつくります。
その際に、レモングラスを地上5〜10センチほどの高さで剪定しておきましょう。剪定しても、春が来ればぐんぐんと生長してくれるの心配は無用です。
レモングラスの収穫時期は6〜10月頃で、1株あたりの葉が15枚以上生えた段階が適切でしょう。特に7〜8月の時期はレモングラスがぐんぐんと生育するため、株元から10〜15センチだけ残して切り取ってしまいましょう。
外側から刈り取るようにハサミなどの刃物で切ると、きれいに収穫できます。
レモングラスを収穫したあとは、冷蔵庫の中に入れて保管しましょう。
レモングラスは、葉や茎などその全てがさまざまな場面で利用されますが、特に使われているのは葉の部分でしょう。
なお、地際の茎の部分が球根のように膨らんでいて柔らかいことから、薄く刻んで料理の材料としても使われているようです。また、生の状態で根本をざく切りにして、水に入れて茹でればレモンティーに、乾燥させればポプリとして使うこともできます。
日本の環境下では、ほとんどレモングラスは花を咲かせません。ただし、本来の適した環境で育つと、7月頃に白い花を咲かせることもあります。
レモングラスの花言葉は「爽快」、「爽やかな性格」、「凛々しさ」です。
今回はハーブティーの1種としても人気なレモングラスについて、育て方を中心にご紹介しました。
レモングラスは、タイ料理トムヤムクンをはじめ、東南アジア料理に欠かせない材料ともなっています。その用法としては、肉や魚の臭みを消すほか、カレーの香りづけ等にも用いられてきました。
じたくんのお庭で育てて乾燥させた葉を使うか、生葉を使用して、レモンの香りを豊かに感じられる生活を楽しんでみるのもいいかもしれませんね。
自分で好みの香りの品種を選んで育てて、ほかのハーブとのブレンドすることで、楽しんでみるのもありでしょう。
いい香りの植物が気になるなとお考えの方などは是非とも育ててみてください。きっと爽快な気分を味わって、気分転換ができますよ。
takenaka