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スイートバジルは熱帯アジアを原産とする、シソ科メボウキ属のハーブです。「ハーブの王様」と呼ばれることもあって、パスタやサラダなど様々なレシピで大活躍しています。さらにキッチンやベランダなど、場所を選ばずとも栽培できる生命力の強さも魅力で、ハーブ栽培をこれからはじめる方にもおすすめできるハーブです。
今回は、そんなスイートバジルの育て方について詳しくご紹介します。
スイートバジルは日当たりと水はけのよい環境を好みます。日光にあてた分だけ葉つきもよくなるので、可能な限り日光のよく当たる場所で栽培しましょう。
スイートバジルの葉は乾燥が続くと徐々にやわらかさを失ってしまいます。そうならないように、表土が乾いたら水をたっぷりあたえてください。とくに乾燥しやすい夏場には朝と夕方の2回に分けて水やりするとよいです。
スイートバジルは水もちのよい土を好みます。「赤玉土小粒7:腐葉土3」の割合の土をベースに、大さじ1杯の苦土石灰と化成肥料を混ぜて1週間ほど寝かせた配合土を使いましょう。初心者であれば、ハーブ用培養土を利用するのがおすすめです。
5〜10月の間に、月に1回油かすなどの有機肥料を株元に施すか、1週間に1回液肥をあたえましょう。
下方にある葉が黄色くなっている場合は肥料不足であると考えられるので、そのつど液肥を水に薄めたものをあたえてください。
スイートバジルの発芽適温は20℃以上になるので、暖かくなる4〜6月に種まきをします。
本葉が2〜3枚になったら6号鉢に1株、65cmプランターに3〜4株となるように間引きましょう。
地植えは株同士の間隔が15cm以上になるように間引きます。
購入した苗よりも一回り大きな穴を掘ったら、苗を穴の中心に植えましょう。土を埋め戻して株を安定させてら、たっぷりと水やりしてください。
鉢植えやプランターで栽培する場合は6号鉢に1株、65cmプランターに3〜4株を目安にします。
地植えは株同士の間隔が20〜30cmであれば十分です。
スイートバジルは種まき以外に挿し木によって増やせます。
スイートバジルの頂点にある芽を摘み取る「摘心」をすることで、左右に新たな芽が生えて収穫量の増加につながります。草丈が20cmになった段階で、根本から2〜3節目の上を切り戻すとよいです。
花芽がついてしまうと、スイートバジルのやわらかな葉が硬くなってしまいます。花芽を見つけたらいち早く摘み取ってしまいましょう。
土の管理が苦手で、短期間で収穫したい方には水耕栽培がおすすめです。
茎を水につけておき、定期的に水の交換をするだけでスイートバジルを栽培できます。
キッチンなど身いつでも手の届く場所で栽培できるのは魅力的ですね。
スイートバジルは7〜10月に収穫期を迎えます。外側の葉から摘み取っていくとよいです。スイートバジルは一年草でああり、収穫期を過ぎると枯れるだけなので早めに収穫しておきましょう。
スイートバジルの葉は収穫したあとすぐに使えますが、保存も可能です。軽く湿らせたキッチンペーパーを保存容器に敷いたら、スイートバジルを中にいれて密閉しましょう。あとは冷蔵庫に入れるだけで1週間ほど保存できますよ。
スイートバジルはさわやかな香りと清涼感が特徴のハーブなので、イタリア料理との相性抜群です。パスタはもちろんのこと、サラダやピザのトッピングにも利用でき、幅広い料理に応用できますよ。
スイートバジルはビタミン類をはじめ、カリウム・ナトリウムなどのミネラル類も豊富に含む栄養満点なハーブです。中でもβカロテンは、ホウレンソウの約1.5倍含まれており、抗酸化作用によって病気の予防や免疫力を高めてくれる効果があります。他にも視力低下を抑止する作用があるなど、健康な生活を送る上で欠かせない栄養がつまっている食材です。
スイートバジルはアブラムシの被害をとても受けやすいハーブです。葉茎から養分を吸い取って、せっかくの葉を台無しにされてしまう可能性があります。発見したら粘着テープで引き剥がすか、天然成分由来の殺虫剤で駆除しましょう。
スイートバジルは初心者でも栽培しやすく、ハーブ栽培の第一歩にぴったりです。収穫も簡単に行えるので、自家製バジルを料理と一緒に堪能してみると楽しいですよ。
GreenSnap編集部