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アメジストセージは、メキシコや中央アメリカを原産とするシソ科のハーブです。夏から秋にかけて「紫」や「白」の花が咲き、主に観賞用のハーブとして親しまれています。ポプリやリースといったアレンジも楽しめるアメジストセージの育て方を紹介します。
アメジストセージはメキシコや中央アメリカが原産なので、温かい場所を好みます。育てる時は、日当たりのよい場所に置くようにしましょう。
どちらかというと乾燥を好むので、鉢植えで育てるときは水はけのよい土を選んで苗を植えるようにします。湿気が多いと根腐れを起こしやすくなるので、気を付けてください。
冬場に霜にあたると枯れるので、鉢植えの場合は室内の日当たりが良い場所においてもよいです。
アメジストセージへは、地植え・鉢植えどちらも根が付くまでは毎日水を与える必要があります。
春から初夏にかけては1日1回、梅雨が明けたら1日2回水やりをします。涼しくなってきたら、水やりは週2~3回に減らします。土が乾燥してきたと感じたら水やりをするようにしてください。また、冬になると枯れてきますが、冬越しができれば、春になると新芽が出ます。
アメジストセージには、春と秋の年2回緩効性の化成肥料を与えます。最初の植え付けの時期に与えたら、その後は植え替えの時を目安にします。肥料の与え過ぎは肥料焼けの原因にもなり、逆に成長を妨げるので注意しましょう。
アメジストセージを育てる土を選ぶときは、水はけが良いものを選びます。市販されている「ハーブ用」や「観賞植物用」の培養土でも育てることができます。
自分でブレンドをする場合は、小粒の赤玉土を中心にして腐葉土と緩効性の化成肥料を混ぜます。鉢の底には鉢底石や軽石を敷いてから土を入れると水はけがよくなります。
アメジストセージの植え付け時期は春と秋の2回です。多年草として、何年も花を楽しみたいなら、春蒔きがおすすめです。
苗から育てるときは、根の部分をほぐしてから植え付けをします。鉢は、苗の大きさよりも一回り大きなものを選んでください。植え替えは、1年に一度行います。根が張っていると感じたら、植え替えをした方がよいでしょう。
アメジストセージは最大で150cmの大きさになります。庭で育てる場合は、鉢植えで大きくなってきたら、植え替えて地植えにする方法もあります。
アメジストセージは挿し木で増やすことができます。
枝の3分の1位の長さを切り取ったら水につけておきます。発根剤をつけてから、鉢に植えます。根付くまでは、しっかり水やりをしましょう。挿し木で増やすのに適しているのは5月~7月になります。
アメジストセージの剪定の時期は6月~7月です。生長のスピードが速く、茎が伸びやすいので、害虫や病気の予防のためには剪定をしたほうがよいでしょう。
切り戻しをすることで、新芽が出やすくなり、花付きもよくなります。剪定の際に切り戻したアメジストセージは、挿し木にすることもできます。
また、アメジストセージを手入れをするときは、葉っぱや茎の色も確認しましょう。変色をしていたり、虫食いがあれば取り除くようにしてください。
アメジストセージを育てる時に注意をしたいのが、ハダニやアブラムシといった害虫です。
まず、ハダニは気温が高くなると出やすくなります。どちらかというと乾燥した状態でも育つアメジストセージは、ハダニに葉を食いつくされると枯れてしまうこともあります。夏場のハダニ対策は、水やりをしっかりするということも大事です。
アブラムシは植物の新芽を狙って付く害虫です。こちらも葉や茎が枯れるなどの被害があります。また、病気の原因にもなります。肥料のやり過ぎでアブラムシが発生するということもあるので、予防のためにも肥料は与え過ぎないようにしましょう。
葉っぱや茎が混み合っていると虫による被害を受けやすいので、こまめに剪定をすると良いでしょう。
アメジストセージの花の開花時期は、8〜11月頃となっています。この時期になると、アメジストセージは、紫や白、ピンクなどの色の花を咲かせます。その花には細かい軟毛がたくさん生えていて、触るとふさふさしているのが特徴です。
アメジストセージの花言葉は「家族愛」と「家庭的」です。小さな花が咲いているようすが、家族が寄り添って、助け合っているように見えるからというのが由来のようです。
フラワーパークやハーブ園に行くとよく見かけるアメジストセージを自宅で育ててみませんか?鉢植えならベランダやバルコニーでも楽しめますし、地植えでも育てやすいハーブといえます。
剪定やお手入れをしっかりすれば害虫や病気にも強いですし、長く花を楽しむことができます。お庭やベランダを紫の花で満開にしましょう。
※トップ画像は宏之助さん@GreenSnap
GreenSnap編集部