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スタイリッシュな外観をしているクワズイモは、地上に突き出ている芋の先から育ち、大きく広がる葉っぱをつける観葉植物です。冬の寒さにも強く、部屋にアクセントを取り入れたい方におすすめです。今回は、クワズイモの育て方を中心に、花言葉や花についても詳しくご紹介していきます。
熱帯地方が原産地となっているものが多いため、冬の寒さには弱いのだろうと思われがちですが、クワズイモは冬越しが楽な植物なので、初心者でも育てやすくなっています。
クワズイモは半日陰を好む植物なので、屋外よりも室内で管理するほうが簡単です。
室内に置いている場合には、照明の光が当たる明るい場所に置いて、時々でかまわないので、日光浴をさせるようにしてください。
熱帯が原産地なのだからたくさん日光にあてる必要がいるのではと不思議になるかもしれませんが、クワズイモは強い日差しには弱く、真夏のように日差しが強くなる時期に屋外で長時間日光にあてていると葉焼けを起こしてしまうことがあります。
木漏れ日のさす場所を好んでいるので、室内の窓際などに置いている場合は、カーテンで日差しを調節するようにしてください。
基本的には、半日陰に置いておけば元気に育ってくれるので、半日陰の場所を選んでからそこで管理すれば問題ありません。
ですが、屋外に置いている場合は、雨に当たらないようにしてください。
雨にあたりすぎることで根腐れが起きてしまうことがあるので、雨のあたらない場所で管理するか、室内で育てるようにしましょう。
長時間日光にあてず、暗い場所で管理し続けていると、クワズイモの生育が衰えて貧弱になってしまうので、元気がない状態なら日光浴をさせるか、明るい場所へ移動させるようにしましょう。
クワズイモの生育期は5月から10月の間となっています。
この生育期に入っている時期は、生育が活発に行われているので、土の表面が乾いてきた頃にたっぷりと水を与えるようにしましょう。
高温多湿の環境を好んでいるので、霧吹きをして適度な湿度を与えると、病気にもかかりにくくなり、丈夫に育ってくれます。
多湿の環境を好んでいても、毎日水やりをして土を湿らせるのはいけません。
根腐れを起こす原因となってしまうので、土が乾いたのをしっかり確認してから水やりをするようにしてください。
気温が徐々に下がってくる、秋が終わりにかけて冬に入る頃は、クワズイモの生育が衰える時期となっています。
これは病気にかかってしまっているわけではなく、休眠期という時期に入ってしまうため、栄養をあまり吸い取れなくなっているのが原因です。
休眠期に入ってしまうと、生育期のように土が乾いてから水やりをすると、クワズイモは水を吸収できず、残った水が土を湿らせていってしまうので、根腐れを起こすことになります。
土の表面が乾いてから3、4日ほど経ってから水を与えるようにして、冬の水やりは控えるようにしてください。
春から秋にかけての生育期の期間は、クワズイモは栄養を欲しているので、肥料不足にならないように栄養を与える必要があります。
生育期に肥料を施すことで成長を促すことができるので、クワズイモの葉っぱの色を鮮やかにしたい場合は、かかさずに肥料を与えるようにしましょう。
クワズイモに与える肥料は、液体タイプのものがおすすめです。
10日に1回を目処にして、水やりの代わりとして肥料を与えてください。
液体タイプのものをこまめに施すのが面倒だという場合は、固形の肥料を植え替えする時に土の中に混ぜ込んでおきましょう。
固形の化成肥料を、鉢の縁に並べるようにして置いておけば、2ヶ月ほど長持ちしてくれるようになっています。
クワズイモに適している用土として、赤玉土の小粒が6、腐葉土が4の割合で混ぜ合わされたものがおすすめです。
用土を配合して使うのは初心者の方では難しい場合もあるので、用土の配合に不慣れだという人は、市販でも販売されている観葉植物専用の用土を用いるようにしましょう。
クワズイモは、放置したまま植え替えをしないでいると、鉢植えの中で根詰まりを起こしてしまいます。そのため、5月から6月の間、2年に1度の回数で植え替えをする必要があります。
クワズイモを育てる場合、最初は専門店で鉢に植えられている状態のものを買うことをおすすめします。
自分の好みの鉢植えに後から植え替えることができるので、丈夫なクワズイモを選んでください。
植え替えをする目安として、鉢植えの底にある穴から、クワズイモの根っこがたくさん生え始めた時を選びましょう。
植え替えのときには、一回り大きめの鉢を用意して、植えられている鉢からクワズイモを引き抜きます。
下の部分にある根っこはすこしだけ手でほぐすと、根が移動しやすくなり、根詰まりを起こしにくくなるようにすることがえきます。
新しい鉢の底に鉢底石を敷いておき、観葉植物専用の土をいれていきます。
クワズイモを植えてから、クワズイモが中心にくるようにして、隙間部分に用土をいれ、バランスを取っていきます。
土を入れ終わった後は棒などで土を固め、もう一度上から土を軽くかぶせたら水やりをするようにしてください。
クワズイモを増やす方法には、挿し木と株分けというものがあります。どちらも植え替えの時期と同様に、暖かくなってくる5月から6月の間に行うのが適しています。
ただし、クワズイモは、切り口の部分から樹液が出てきて、人によってはその樹液に触れると皮膚がかぶれてしまうことも。クワズイモを増やすときには、ゴム手袋などをつけてから作業を行うようにしましょう。
挿し木をするときは、茶色くなってきて固くなっている茎の部分を、5センチから10センチほど切り取ります。切りとったものを明るい日陰で管理して、切り口の部分を1、2日かけて乾燥させます。
赤玉土を鉢に入れてからたっぷりと水を与え、切り口が乾燥した茎を土に植えていきます。根っこが生えて、新芽が出てきたところで、茎を新しい鉢へ植え替えてください。
株分けの方法では、植え替えを行う時期でくっついてきていた子株を切りはなす必要があるので、植え替えと一緒に行うことができます。
観葉植物専用の培養土を敷いている鉢に子株を植えてから、10日ほど日陰で管理してください。
このとき、湿気の多い場所ではなく、涼しい日陰で管理することがポイントです。
新しい葉っぱが出てきたところで、半月ほどかけてから徐々に日向へと移動させるようにしましょう。
クワズイモがかかりやすい病害虫はいくつかあります。その一つがハダニです。
ハダニは3月から10月にかけて、気温が上がり、乾燥した場所で発生しやすくなる害虫です。クワズイモの葉っぱの裏にくっついて、葉っぱに白い斑点やかすり傷のをつけていき、植物を徐々に弱らせてしまいます。
ハダニを見つけた場合には、すぐに殺虫剤を散布して駆除するようにしてください。殺虫剤の他にも、水と牛乳を1:1の割合で混ぜた液体を吹きかけることで駆除することができます。
クワズイモが感染しやすい病気には、軟腐病というものがあります。
細菌性の病気で、これが進行してしまうと芋の部分が腐っていき、最後には根本まで枯れてしまいます。
軟腐病は伝染してしまうたちの悪いものですが、腐ってしまった部分をすぐに切り落としてから乾燥させ、切り口の部分に殺菌剤や癒合剤などを塗ることで、新しく生長させることができます。
腐った部分が残っていると、そこからまた病気が発祥してしまうので、切ったあとは腐った部分がないのかを確認してください。
クワズイモは、基本的には3度から0度までの温度には耐えてくれる植物です。
秋になって気温が下がり、13度を下回ってきたところで、屋外で管理するのをやめて室内に取り込むのがおすすめです。
室内の気温を5度ほどに保っていれば、冬を越すことも楽なので、1年を通して室内で育てるのもいいですね。
クワズイモの花は、一見花のようには見えません。枝豆のようにも見える花で、赤く小さな実をたくさんつけます。
クワズイモの花言葉には「復縁」、「仲直り」というものがあります。
ハートの形をした葉っぱが目を引くクワズイモ。爽やかさあふれる南国風の雰囲気を醸し出してくれる観葉植物で、室内の雰囲気を変えてみたいという人におすすめです。
ちょっとしたアクセントにすることができるので、室内を飾ったり、癒やされたいという時に、クワズイモを飾ってみてください。
GreenSnap編集部