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レモンはお家で育てることができる人ん気の果樹です。レモンを育てるにあたってどうしても必要になってくるのが剪定です。
なぜ剪定をするのか、どうやって剪定をするのか、コツなどを記載していますので、ぜひご参照ください。
レモンはコンパクトながらも実つきがいい柑橘類の果樹として、地植えはもちろんコンテナ・プランター栽培でも育てて収穫できると人気です。
常緑性があり、四季なり性のため花が年3回開花します。品種にもよりますが、本来ならば2〜4mほどに伸びる低木〜小高木なので、定期的に剪定することで管理しやすくなりますよ。
レモンを自宅で育てている場合は、そのまま放置していると生長が悪くなったり、見栄えが悪くなったりするため剪定が必要です。また、剪定することでより多くのレモンを収穫できるようにもなります。
レモンは枝が伸び放題になると、伸びているすべての枝に栄養を行き渡らせようとするため、株が弱ることがあります。そのため、必要な枝にのみ栄養が届くように間引く意味で剪定をする必要があるのです。
また枝葉が伸びると葉が密集して通気性が悪くなり病気になってしまうこともあるので、病気を予防するためにも剪定が必要です。
レモンの木の剪定時期は、3月上旬ごろの芽が動き始める前に行います。おそくとも4月下旬までに作業しておくといいでしょう。
寒い時期に剪定をするとレモンの木が弱ってしまって枯れてしまうこともあるので、あくまで3月というのは目安にして、必ず暖かくなってきた時期に剪定をしてください。
また、レモンの木は植え付け2年目の春以降から、毎年剪定するようにしましょう。
レモンをはじめ、果樹はより収穫量をあげるための理想的な樹形がそれぞれ決まっています。
果樹の多くは「開心自然形」という主枝を3本にして仕立てますが、レモンは樹勢が比較的弱いので、「半円形(双幹形)」という主枝を2本にしてYの字の形に仕立てる方法がおすすめです。養分が全体にいきわたって収穫量が上がります。
いずれにせよ、株の内部まで日が当たり、風通しがよくなる樹形が好ましいです。
レモンの木の剪定に必要な道具は次のものです。
・剪定用ハサミ
・手袋
・脚立
・癒合剤
・ゴミ袋
レモンの木は常緑樹なので、11〜3月ごろの休眠期は葉に栄養をためています。そのため、レモンの木の剪定では多くの枝を切らないようにしましょう。不要な枝を見極めて間引くように剪定していきます。
また、苗木を植え付けて1年目は剪定はしません。2年目の春、もしくは成長の様子をみて3年目の春から樹形づくりのための剪定をしていきましょう。
レモンは2本の主枝をYの字に展開させて、半円形にしげるように仕立てるのが理想です。
好みにもよりますが、中心となる幹が30〜40cmほどしっかりと伸び、そこからいくつも枝が分岐しているような2〜3年目の春から樹形づくりを始めるといいでしょう。
樹形づくりをするときは、主枝となりそうな2本の枝を残して、それ以外はすべて根元から間引くように剪定してしまいます。主枝の高さは地面から15〜20cmほどにするといいです。
レモンは横に広がって半円形に伸びていくように誘引することで、樹勢が抑えられて実つきがよくなります。
麻紐などをつかって、2本の主枝を地面に引き寄せるように誘引してください。Yの字の分岐の角度が開くようなイメージです。この作業は地植えでもコンテナ・プランター栽培でも変わらずおこなったほうが、より実がなります。
レモンは四季なり性なので、春に伸びる春枝に秋果をつけ、夏に伸びる夏枝に冬果をつけ、秋に伸びる秋枝に春果をつけます。しかし、収穫できるような果実がなるのは春枝についた秋果だけなので、それ以外の夏枝・秋枝は切り落としましょう。
見分け方は簡単です。夏枝は徒長気味で節間が広めで葉が大きく、秋枝はその夏枝から分岐したり先の方につきます。つまり徒長しているような枝葉に切り替わった部分を剪定すれば問題ありません。
レモンの性質上、前年に実をつけた枝は翌年に果実をつけません。前年に実らせた枝はカットしてください。どの枝に実がついたかわからなくなるので、実がなったらヒモをつけるなど目印をつけるとよいでしょう。
2本の主枝と、主枝から生える枝(亜主枝)を残して、それ以外の枝は間引き剪定していきましょう。間引き剪定とは、不要な枝を根元から切り落とすことで株の通気性をあげたり、株の内部まで日が当たるようにして株の健康を保つ剪定方法のことです。
間引き剪定のポイントは、必ず枝を分岐の根元から切り落とすこと。中途半端な長さで剪定してしまうと分岐部まで枯れ込んだり、そこから新たな芽が生えたりして、株が余計な体力を使ってしまうので注意しましょう。
また、亜種枝でも下記のような枝は間引き剪定します。
その他、株の根元や地面から立ち上がる細い枝(ひこばえ)は根元から剪定しておきましょう。
レモンの木にはト品種によってはゲがあります。トゲはレモンの木の育成に関係はありませんので、剪定のときに切り落としても問題ありません。
風にあおられてレモンの木が揺れるときにトゲで果実が傷つくことがあります。果実を守る意味でもトゲは取ってしまいましょう。トゲで怪我をすることもありますので、子こどもがいる家庭ではレモンのトゲは落とすことをおすすめします。
レモンはその年に実をつけた枝は翌年にはつけない特徴があります。どの枝に果実がついたかをまず印をつけて管理して、印のついた枝をカットすると必要な箇所に栄養が渡り、実りやすくなります。
3月から6月に伸びる春枝を翌春の剪定で残すのも重要です。切り詰めるのは夏枝と秋枝、実のついた春枝だけにして、あとは残して収穫を目指しましょう。
レモンの木は剪定しないと栄養が行き渡らなくなります。伸び放題だと見栄えも悪く、収穫量も減るので、定期的に剪定しましょう。
ただし、切りすぎは注意をしてください。葉が少なくなってスカスカになると寒さにも耐えられなくなるので、必要な枝を決めてそれを残すように剪定をしましょう。
GreenSnap編集部