warning
error
success
information
シクラメンは冬の室内を華やかにしてくれる鉢花として定番の球根植物です。室内であれば初心者でも育てやすく、きちんと育てれば、毎年開花を楽しめるので、正しい育て方で管理しましょう。
この記事では、室内で育てる鉢花用のシクラメンの冬の育て方を中心にご紹介していきます(※夏の管理方法については、本記事の後半に記載しています)。
シクラメンの育て方は、「冬の水やりの仕方」と「置き場所」が重要です。水やりをするときは、花や葉っぱに水がかからないよう注意してください。
また、シクラメンは冬と夏と冬では管理方法が異なります。
秋〜春の間は日当たりの良い場所で管理し、夏の間は日陰または半日陰となる場所で管理することで、翌年以降もくり返し花を咲かせることができます。
シクラメンは耐寒性が弱いため、鉢花として室内で管理するのが一般的です。
基本的には、室内の日当たりがいい窓際で管理すると良いでしょう。春・秋はレースカーテン越しの日光に当てます。冬の日中はできるだけ直接日光に当て、夜間になったら外気に触れないよう窓から離れた場所に移動してあげます。
春 | 夏 | 秋 | 冬 | |
置き場所 | レースカーテン越しの窓際 | 日陰または半日陰の室内 | レースカーテン越しの窓際 | 昼:窓際 夜:窓から離れた場所 |
ただし、室内の適温は10〜15℃(最低5℃)であるため、暖房が効きすぎやすいリビングなどは避けた方がいいかもしれません。
※屋外でシクラメンを育てたい場合は、耐寒性の強い「ガーデンシクラメン」を選びましょう。なお、ガーデンシクラメンの場合は育て方が異なるため、こちらの記事を参考にしてください。
シクラメンのような球根植物は根自体が細いので、水やりをしすぎると根腐れを起こしてしまうため、乾燥気味に育てましょう。冬の間は、表土が乾いていて、葉のハリがなくなってきたら水やりをします。
なお、シクラメンへの水やりの正しい方法は、下側の葉をかき分けて株元(土)にのみ、そっと水をあげることです。ほかの草花と違って、花や球根に水がかかると株が傷んでしまうので気をつけてください。
シクラメンの花が開花している間は2ヶ月に1回くらいの頻度で、チッソ分の少ない液体肥料(もしくは化成肥料)を施します。
底面給水鉢で育てている場合は、お皿に液体肥料を薄めて入れてもOKです。
シクラメンの開花時期は、10〜3月頃です。
シクラメンは、球根の上部にきちんと日光を当てないと花が咲きません。そのため、葉が茂りはじめる10月頃から、葉組みというお手入れをしてあげるといいでしょう。
詳しい方法については、こちらの記事を参考にしてください。
シクラメンの生育温度は、10〜15℃です。冬の室内は暖房によって20℃以上に保たれていることも多いため、花が咲きにくい場合があります。
できるだけ日当たりがよくて、かつ涼しい場所へ移動してください。もしそのような場所が確保できない場合は、「日当たり」よりも「温度」を優先してください。
シクラメンは高温多湿の環境に弱いため、気温があがる5月頃から徐々に生長が鈍り、休眠状態に入りながら夏越しをします。
夏越しさせるためには「休眠させる」のが一般的ですが、「休眠させない」方法もあります。
休眠させる場合は、夏の間は「日陰」で鉢を管理し、水やりを一切断ちます。詳しい管理方法や、休眠させない方法については、こちらの記事を参考にしてくださいね。
シクラメンの植え替え時期は、花が終わったあとの8月下旬〜9月頃(※休眠させていない株は5月頃)が適期です。
植え替えと同時に、水はけと通気性のいい土を新しく用意してあげるといいでしょう。市販の草花培養土もしくはシクラメン専用の培養土がおすすめです。
植え替えるときは、まず古土をすべて落とし、根っこを半分ほど切り落としましょう。そして、球根のてっぺんまで土がかぶらないよう、球根の半分〜1/3ほどが土に埋まる程度にしましょう。
なお、植え替え方法は休眠させた場合と休眠させていない場合で異なります。それぞれの詳しい手順については、こちらの記事を参考にしてください。
シクラメンは球根植物ですが、分球で増やすことはできないため、種を採取して「種まき」で増やすのが一般的です(ただし、発芽率は低く、花が咲くまでに時間もかかります)。
多めに種をつくると翌年の花つきが悪くなるため、種を採取したい場合は、どれか一つの花茎のみ花がら摘みをせず、そのまま放置し、丸い花径ができるのを待ちましょう。半年ほど経過して、茶色くなってきたら種を採取し、乾燥させて保存します。
詳しい種の保管方法および種まき方法については、こちらの記事を参考にしてください。
シクラメンの育て方や性質など、基本的な情報をご紹介しました。温度管理が難しいと感じるかもしれませんが、適温を把握していれば大丈夫です。ガーデンシクラメンのように、寒さに強い品種もありますよ。
毎年新しい品種が出てくる植物なので、もし園芸店などで見かけたらどんな種類があるのかチェックしてみてください。
GreenSnap編集部