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ヒガンバナ科ネギ属のニラ(韮)には独特な香りありますが、栄養もたっぷりで体によい野菜として知られています。そんな家庭菜園にも向いているニラの育て方についてご紹介します。水やりや土づくり、植え付け時期などについて記載していますので、ぜひご参照ください。
ニラは栽培場所について、あまり神経質になる必要はありません。基本的に日光を好みますが、ニラには耐陰性もありますので、日陰で育てることも可能です。
また、ニラは地植えだけでなく、鉢やプランター栽培もできます。
ニラは酸性度の強い土を嫌います。pH6以下だとニラの育成が悪くなりますので、土づくりではpH調整を行ってください。
プランターでニラを手軽に栽培したい場合は、市販の培養土でも全く問題ありません。野菜用のものをお選びください。
ニラを種から栽培する場合は、芽が出るまでは乾燥させないように水やりをしてください。
ニラは水分を好みます。水不足になると葉が変色してしまうので、土が乾いたタイミングでたっぷりと水やりをしましょう。
ただし、水の与えすぎは根腐れの原因になるので、適度な量を守ってください。
ニラは植え付け前には堆肥をしっかりと土にまいておきましょう。目安ですが、植え付け2週間前に1平方メートルあたりに堆肥3キロ、苦土石灰150グラムです。
なお、種まき後と種をまいてから30日後、60日後に追肥をしてください。
ニラの種まき時期は、春の3〜4月もしくは秋の9〜10月頃が適期です。
ニラを畑などで地植え栽培する場合は、15cm前後の間隔をあけて溝をつくり、種をすじまきしていきます。プランター栽培の場合は、1本ののみにしておくと良いでしょう。
ニラは3月から4月に植え付けをしましょう。
ニラな生長が早いため、春に植え付けをすれば夏には収穫ができます。じっくり楽しみたい方は、1年目(最初の夏)の収穫をさけて、株を大きく育てるといいですよ。そうすることで2年目の春から夏にかけてたくさんのニラが収穫することができます。
苗かの植え付けから栽培する場合は、春ではなく6月から7月に植え付けてください。
ニラを地植えで育てている場合は、植え替えの必要は基本的にはありません。3年放置していても、毎年収穫ができるほどの植物ですので、地植えであればそのままOKです。
プランター栽培などをしていて、株の間はつまりスペースが少なくなってきた場合は、植え替えが必要です。植え替え時期は、6月頃が適期です。植え替えるときは根の扱いに気を付けながら植え替えをしてください。
ニラは特に手入れは不要ですが、土が乾燥したら水をしっかり与えることが重要です。また苗の場合は、根が安定するまでは水やりをこまめにして、土を乾燥させないことに気を使ってください。
ニラは収穫してもどんどん生えてくるほど生命力が強い植物です。しかし、植えてから4年ほどが経つとニラが細くなり弱ってきますので、3~4年経ったら株分けをして、また新しくニラを生長させましょう。
ニラの株分けは冬の2月から3月に行ってください。この時期はニラの休眠期で、春の生長に向けて小さな新芽が育ち始める時期ですので、このときに株分けをしましょう。
5センチほどの高さでニラを刈って、株をそっと掘り起こします。根についた土を取り除き、株を分けて、新しく植えたい場所に移してください。これで5月くらいにまた元気なニラが生えてきます。
ニラはさび病、白斑葉枯病、乾腐病が発生することがあります。アブラムシがつくこともあります。こまめにニラをチェックして虫がついていないか、葉が変色していないか見てください。
虫が大量についている場合は、野菜に使える殺虫剤を使用しましょう。
ニラは8月から9月に白い花を咲かせます。花の1つ1つは小さく1センチにも満たないものですが、30前後の花を散形花序につけます。
花弁は3枚ですが、苞(葉が変化したもの)が3枚あるので、実際は6枚花弁に見えます。見てもどれが花弁でどれが苞かの区別は難しいです。
ニラは全体に独特のニオイがあるのが特徴です。ニオイの原因物質はニンニクにも含まれる硫化アリル類の1つのアリシンという成分。このニオイが食用をそそるともいわれていますが、栄養価も高い野菜です。
ニラには特にβーカロテンが豊富。夏バテにも良いといわれています。
ニラの花言葉は、「卑怯」、「恨み」、「悲しい別れ」、「耐える愛」です。
ニラ(別名:フタモジ)はある程度放っておいてもどんどん生長するため、初心者の方にも向いています。
水仙と似ていて間違えてしまうことがありますが、水仙は毒があるので水仙の近くには植えないように気をつけてください。自宅で育てた野菜はひときわおいしいはずなので、ぜひお楽しみください。
GreenSnap編集部