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ツツジは花付きがよく、刈り込みにも強い植物なので生け垣や花木として庭木に人気です。ただし植えっぱなしというわけにはいきません。ツツジにも剪定が必要です。
このページではツツジに剪定が必要な理由から、剪定方法、剪定の注意点をまとめました。これから剪定に挑戦したい方もぜひチェックしてみてください。
ツツジはツツジ属に分類される植物のことで、4〜5月ごろにピンクや白い花を咲かせます。
品種によって落葉性のあるものと常緑性のあるものに分けられますが、そのどれもが自然樹形で2〜4mほどにしかならない低木です。常緑ツツジは刈り込みに強く生け垣などに向いていて、落葉ツツジは季節の変化を楽しむ庭木として人気です。
とくに常緑ツツジは刈り込みされて葉先がそろった姿が好まれます。剪定せずにほおっておくと、全体的にボサボサな印象になってしまうので、見た目をよくするために剪定をします。
ツツジは内側に葉が多く密集するとその部分に湿気がこもりやすくなり、病気になってしまうこともあります。ツツジは蒸れに弱いので、病気にならないように風通しを良くする剪定が必要になります。
ツツジは大きくなりすぎると枝の先まで栄養が届かなくなります。そうすると花付きが悪くなることもあるので、栄養をツツジ全体に行き渡らせるために、一定の大きさを保つように剪定する必要があります。
ツツジは放っておくと3〜4mほどの高さになりますが、これでは花付きが悪くなるので、花を株一面に咲かせたいのであれば1〜1.5mほどの樹高に剪定して管理するのが理想です。
また、常緑ツツジは刈り込みに強く、並べて植えて角を立たせるように剪定したり、単体なら丸く刈り込んで玉づくりという樹形に剪定すると美しいです。
ツツジの剪定をするときは、次の道具を用意しておきましょう。
ツツジの剪定に適した時期は花後すぐの5月です。
ツツジは、4〜5月に開花し、6月中旬〜7月にかけて翌年開花する花芽をつける旧枝咲きの植物です。そのため、夏・秋・冬に剪定すると花芽を剪定してしまうことになるので、花が咲かなくなります。
開花が終わるのがちょうど5月で、比較的早く花芽がつきますので、剪定に適した時期は短いです。花が終わったらすぐにツツジの剪定をすると覚えておくとよいですよ。
ツツジの剪定は常緑性か落葉性かで異なるので、下記を参考にしてください。
なお、どの種類のツツジであっても、美しい樹形を保つために毎年必ず1回は剪定をするようにしてください。
刈り込みとは植物の表面の枝葉を切りそろえていく作業のことを指します。常緑ツツジは刈り込みに強く、生け垣用に角を立てて切りそろえたり、玉づくりに仕立てることができるので、好みの樹形をイメージして刈り込んでみましょう。
なお落葉ツツジは刈り込みに弱いので、必ず常緑ツツジにのみ行うようにしてください。
刈り込む深さはその年伸びた分だけです。それ以上刈り込んでしまったり、逆に浅く刈り込みすぎると樹形を美しく保てなくなるので注意しましょう。
また、頂部の枝葉は伸びやすく、下部ほどゆっくり伸びます。そのため、下部はあまり深く刈り込みせず、頂部に向かって緩やかに深くなるように刈り込むようにしてください。
刈り込みをするときは、刈り込みバサミを使いましょう。刈り込みバサミを使うときは利き手だけ振り子のように動かして、もう一方の手は固定しておくとブレません。
剪定は一般的に、「透かし剪定」、「刈り込み剪定」、「切り戻し剪定」という方法があります。透かし剪定とは不要になった枝を根元から切ることです。枝が増えすぎてしまうと風通しが悪くなるので、透かし剪定をする必要があります。透かし剪定をするとツツジ全体がすっきりとします。
間引き剪定とは枯れ枝や不要な枝を切り落として、風通しをよくするための剪定で、透かし剪定とも言います。
間引き剪定は常緑ツツジなら刈り込み後に、落葉ツツジならまずはじめに行いましょう。
間引き剪定では、下記のような枝を切り落としましょう。
その他、明らかに枯れて不調な枝や、他より細い枝、混み合う原因となっている枝は切り落としてください。
間引き剪定をするときは必ず生え際ぎりぎりで剪定してください。
間引き剪定は不要な枝を二度と生えなくさせるための剪定です。そのため、成長点を残して切ってしまうと、再び株の樹形を乱す枝が勢いよく生えてくるので気を付けましょう。
切り戻し剪定とは枝の芽を見ながら途中で切り、枝の勢いを調整する剪定のことです。全体の樹形をコントロールする大切な作業で負担や影響が大きいので、毎年やる必要はありません。
常緑ツツジ、落葉ツツジともに、樹形を大きく調整したいときに作業するようにしましょう。
切り戻し剪定では枝の途中についている芽の1〜2cm上で切ります。
ちなみに、枝の切る位置が浅い場合は弱剪定、深い場合は強剪定といいます。弱剪定をすると下の芽から細めの枝が伸びていき、強剪定すると下の芽から勢いよく太めの枝が伸びていきます。
切り戻し剪定ではこの強弱を調整して、樹勢を調整していきましょう。
ツツジは必ず適切な時期に行ってください。もしも花芽がついてしまっていたら、その花芽は切らずに残して剪定しましょう。花芽までカットすると、次の花が咲かなるので気をつけてくださいね。
剪定中はどうしても一箇所を見てしまい、いつのまにか形が崩れていることもあるのでこまめに離れて全体をチェックするようにしてください。
剪定していると1つだけ伸びた枝を見かけることがありますが、これを「徒長枝」と呼びます。徒長枝は勢いがよいため、他の枝の生長の妨げにもなりますのでカットしてください。
ツツジは花付きがよいものが多いので、綺麗な形の株に咲いていると美しいです。見ごろの時期に美しい形にするために剪定をしましょう。剪定のコツは時期を守り、不要な枝、伸びすぎた枝を切り、形を整えるだけです。ぜひやってみませんか。
GreenSnap編集部