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葉ネギは料理に彩りを加える、日本食には欠かせない薬味のひとつです。プランターでも簡単に育てることができるので、ベランダ菜園や、狭いスペースでの栽培にもおすすめです。
今回は、家庭菜園でおすすめな野菜である、葉ネギの育て方についてご紹介します。
葉ネギは意外なことに、長ネギよりもミネラル、カロテン、ビタミンが多く含まれていて、栄養価に優れた野菜です。とくにネギを刻んだときに分泌される硫化アリルが、整胃腸、便秘などに効果的といわれています。
葉ネギは適度な日当たりと、風通しの良いところを好みます。一日のうち、数時間日が当たる半日陰で育てるといいでしょう。生育適温15〜25℃と、冷涼な環境を好みますが、比較的耐寒性も耐暑性も強いです。
葉ネギをプランターで栽培するときは、プランターの深さが20cm程度あるものを選びましょう。
プランターで葉ネギを育てるときは、用土の表面が完全に乾いたら、鉢底から水が漏れ出るくらいたっぷりと与えましょう。乾燥も過湿状態も好まないので、適度に水やりしてください。
地植えで葉ネギを育てるときは、水やりの必要はありません。基本的に降雨による水分で足りますが、1週間以上雨が降らない日が続き、乾燥しているようであれば、たっぷりと水やりをしてください。
葉ネギは排水性と保水性のバランスの取れた土を好みます。適正pH6.5〜7.0の弱酸性〜中性ですので、石灰資材でしっかりと酸度調整をしておきましょう。
プランターで葉ネギを育てるとき、用土の配合は、赤玉土(小粒)6:腐葉土3:バーミキュライト1の割合でまぜ、そこへ植え付け1週間前に、用土10Lあたり苦土石灰を15g、化成肥料を20g混ぜ合わせましょう。
地植えで葉ネギを育てるときは、植え付け2週間前から準備しましょう。畑1㎡あたり苦土石灰を100gまき、全体によくすきこみます。その1週間後、畑1㎡あたり堆肥2kg、化成肥料100gをまいて耕したら、さらに1週間寝かせて種まきをしましょう。
葉ネギの種まきをする時期は、だいたい4月上旬〜9月中旬がいいでしょう。発芽温度は15〜30℃と幅広いので、酷暑期をさけながら、この期間に種まきをするといいです。
葉ネギは苗から育てると栽培期間が短くなり、より簡単に収穫を楽しめます。だいたい5月ごろになると、園芸店などに葉ネギの苗が出回るので、葉にハリのあるものを選びましょう。植え付けは5〜9月に行うといいでしょう。
葉ネギの肥料は、種まきから1ヶ月たったことから追肥を始めます。1ヶ月に1回、1㎡あたり20〜30gの化成肥料を、列の間にまいていき、土を混ぜ合わせたら株元に土寄せしてあげましょう。
葉ネギは、種まきからおよそ60日ほどたった、6月上旬〜11月中旬に収穫期を迎えます。草丈がだいたい20cmほどになったら、収穫の目安ですので、株元を1〜2cm残してハサミで切り取りましょう。
収穫後は残った株から新しく芽が伸びていきます。
夏頃の葉ネギの栽培では、高温多湿により病害虫が発生しやすくなるので注意しましょう。とくにアザミウマ、アブラムシ、ネダニ、軟腐病やカビ病などにかかりやすいので、適切に対処してください。
「葉ネギ」の他に、「九条ネギ」「万能ネギ」「小ネギ」「青ネギ」などのさまざまな名称があるので混同してしまいますが、それぞれこのような意味合いを持っています。
種や苗を購入数ときは、名称による意味合いを意識して選んでみるといいでしょう。
葉ネギは水耕栽培でも簡単に育てることができるので、スポンジの上で育苗して、ペットボトルなどを使って、水耕栽培に挑戦してみてはいかがでしょうか?
収穫後も1度のみならず、2度、3度はえてくるので、収穫も楽しめますよ。ぜひ葉ネギの育て方のコツを抑えて、栽培を楽しんでください。
GreenSnap編集部