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ウラシマソウとは変わった名前ですが、浦島太郎と何か関係があるのでしょうか。ウツボカズラのような奇妙な見ためをしたウラシマソウ。こちらは、花言葉があるのか、あったとしたらどんな花言葉か気になりますよね。
このページでは、ウラシマソウの花言葉と花や実の特徴についてご紹介しています。とても貴重な植物なので、ぜひご参照ください。
ウラシマソウの花言葉には次のようなものがあります。「遠くの友を思う」、「不在の友を思う」、「別れた友への思い」、「注意を怠るな」などです。
この花言葉は、有名な浦島太郎の話から来ているのでしょう。浦島太郎は竜宮城で貰った玉手箱を、疑うことなく開けてしまい老人となってしまいました。そのことから「注意を怠るな」という花言葉がつけられたと考えられます。
老人になった浦島太郎は、今までのすべて友人を失ったとされ、寂しく過ごしたのでしょう。そのことから、「遠くの友を思う」、「不在の友を思う」。「別れた友への思い」という花言葉が付けられたとされます。
見ためがまるでヘビのようだから、ヘビクサという別名がつけました。
ウラシマソウはサトイモ科の植物。アンスリウムのように、肉穂花序(にくすいかじょ)があります。その先端には釣り糸状のものが長く伸長します。その様子が、まるで浦島太郎が釣りをしているように見えたのではないでしょうか。そのことから、浦島という名が付けられたとされています。
ウラシマソウは花が4~5月に咲きます。花は黒紫で暗い色をしています。花のように見える部分は「仏炎苞」(ぶつえんほう)と呼ばれる部分。こちらは、サトイモ科の植物の特徴と言えます。肉穂花序を包む大きな葉で、まるで大きな花びらのように見えるのです。
肉穂花序は、サトイモ科のアンスリウムや、ミズバショウなどにも見られるヤングコーンのような部分。ウラシマソウは花期が終わると、実がなります。緑色だった実は、秋になると実ができて熟して赤くなるのです。小さな実が密集してなり、その見ためはまるでラズベリーのよう。美味しそうな見ためですが、実は食用には向きません。
見た目はウツボカズラのようにも見える特徴があります。虫媒によって受粉をします。その見た目からも食虫植物のように見えますが、正確には食虫植物ではありません。
四国や九州に分布しているウラシマソウ。艶のある美しい葉を楽しめます。
小さい種類のウラシマソウです。仏炎苞は両端がくるんとカールしているのが特徴です。
ウラシマソウは絶滅危惧種とされています。絶滅危惧種とは、個体数を減らしていて、絶滅の可能性がある種類のこと。こちらは各都道府県で指定されていて、数年おきに見直されます。
日本の一部の地域では、このウラシマソウが絶滅危惧種として指定されています。自生する数が少ないだけでなく、珍しい特徴もあるのですよ。それは性転換をすること。性転換することでも、ウラシマソウはとても貴重な花と言えます。
栄養のない株、元気のない株は、雄花となり、力のある株は雌花になるのです。この特徴はテンナンショウ属特有の特徴と言えます。
GreenSnap編集部