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果実が使われている見た目からしても辛そうな果実のトウガラシ。
料理のピリッと辛いアクセントになる香辛料にも使われています。
今回は園芸菜園で育てるトウガラシについての育て方をみていきましょう。
トウガラシが好む場所には日当たりの良いところを選びましょう。十分日の光が当たる場所で栽培します。
日除けは必要ありませんが、真夏の日差しの強い直接的な光には当たらないように管理してあげましょう。直射日光を浴びてしまうと葉っぱや果実が焼けてしまうことがあります。
トウガラシの栽培には、日光も大切ですが風の通る場所であることも大切です。生長すると支柱を立てる作業を行いますので支柱が立てられる高さの場所を見つけておきましょう。
トウガラシは乾燥に弱い性質を持っています。その性質である理由には、深く根を張らずに浅く張る特徴があるからです。
根が浅い植物には、水切れを起こすことが多々あります。注意することは、水切れにならないように水やりを忘れないことです。
水やりは、土が乾いていたらたっぷりあげましょう。
冬のトウガラシの管理も夏の水やりと同じです。乾燥に気をつけて著しく乾燥している場合のみたっぷり水を与えましょう。
トウガラシに肥料を施すのであれば、植え付ける作業を行うときに、緩効性化成肥料と堆肥を混ぜて植えます。
食用として畑で育てているのであれば追肥をしましょう。果実が付いてから2週間ごとに1回、同じ肥料で株の根元に撒いてください。肥料は株の周囲にばら撒いてから、軽くスコップなどを使って混ぜ合わせておきましょう。
植え付けのときに使われる肥料には、用土10Lに対して石灰を10gと緩効性化成肥料を20g入れ込んでおきます。
トウガラシには観賞用の品種もありますが、そちらを育てている場合や、プランターや鉢植えで栽培しているのであれば、液体肥料を10日に1度を目安に肥料を与えましょう。液肥は水やりと合わせて与えると考えておきましょう。
収穫できる期間は約3か月半はあるので、その間に肥料が切れないように管理するよう心がけましょう。
トウガラシの栽培には、有機質のよく入った排水性のある土を使用しましょう。初めて育てる人や自作で作る自信がない人は、市販の「野菜の土」使って育てても大丈夫です。
自分で作るときの用土の種類と比率についてご紹介します。用土には、赤玉土と腐葉土とバーミキュライトを用意します。この3つを6:3:1の割合で配合しましょう。植え付けのときに肥料も忘れずに混ぜておきましょう。
トウガラシはその年の内に枯れてしまう寿命が短い一年草の植物ですので、植え替えをする必要はありません。
トウガラシの苗を植える時期は、春が訪れる4月の中頃からが適期です。
トウガラシを畑に植えるときは、その場でナス科の植物を植えたことがないかを確認する必要があります。ナス科の植物を栽培した土壌を使っても、トウガラシが育たないという、連鎖障害が起こる可能性があります。場所選びに注意して、トウガラシを植えましょう。
もう一つの育てる方法の種まき時期は、3月上旬〜4月上旬の期間が最適です。ただし、トウガラシは種まきから育てると管理が難しく大変なので、初心者の方は苗から育てていきましょう。
なお、トウガラシは地植えでも、鉢植えやプランターでも栽培できます。
トウガラシの増やし方は、種まきの方法が一般的です。
まずは育苗箱に種を蒔いて、発芽するまで管理しましょう。発芽が見られたら育苗ポットに移し替えましょう。畑などに育てられるほどの大きさまで生長したら定植を行います。
定植を行うまでは育苗ポットで育てます。
ポットに直に種蒔を行うのであれば、2〜3cmの間隔を空けて押し込むようにして撒いていきます。
芽が出てきて本葉が1〜2枚出てきたら、その中で育ち盛りな良い苗を1つだけ残して、ほかは間引きしましょう。
種から抵触するまでの期間はおおよそ2か月〜2か月半かかります。
トウガラシは、生育に適した温度の22度〜30度で、やや高い温度気候を好みます。種まきをするときも植え付けを行うときも22度前後の気温のときに行いましょう。
トウガラシの収穫時期は、花が咲いてから2〜3週間たった頃に収穫することができます。
実が赤色に染まっているものから収穫していきましょう。枝ごと切り取って収穫するか、果実1つずつ切り取ってもかまいません。
枝が折れやすくなっていますので、収穫する際は手でちぎり取らずはさみなどを使って丁寧に切りましょう。切り取る場所はヘタの近くをすぱっと切断してしまいましょう。
収穫したあとは、風通しのよい場所で乾燥させると長期間保存することができます。
トウガラシが小さく若い間に葉ごと収穫して、葉トウガラシとして利用してもいいですね。
トウガラシがかかりやすい病気には「ウイルス・モザイク病」と呼ばれている病気があります。
ウイルスモザイク病の主な症状には、葉や茎に関することが多く、黄色の変色したり、生長できずに萎縮したりします。葉にまだら模様の斑点がつくことからモザイク病と言われています。
このウイルスが発生する主な原因は、アブラムシとされています。アブラムシが病気になった株の汁液を吸い、健康な株に移動して汁液したときに健康な株が感染してしまうということが挙げられています。
現時点でウイルス・モザイク病の治療法はないため、もしウイルス・モザイク病に感染してしまっていたら、健康な株への被害を抑えるために、完成した株は焼いて処分して下さい。
ウイルスモザイク病の原因であるアブラムシを発生させないために対策しておくと良いでしょう。汁液感染を防ぐために剪定や株分けを行うときに使用する「はさみやナイフ」を毎回熱処理をすることが、効果的な対策法です。
第三リン酸ナトリウムで消毒することもできます。また、アブラムシが嫌いな白い布のようなシルバーポリマルチというものを覆って光の反射を利用することも効果があります。
トウガラシの花言葉は「旧友・雅味・嫉妬・生命力・辛辣・悪夢が覚めた」という意味があります。
料理の香辛料によく使われるトウガラシの育て方などについてご紹介しました。
トウガラシは一年草の品種がほとんどですので一年で枯れてしまいますが、風が通り乾燥させて保存しておくと長持ちする野菜です。
辛さにもいろいろあり舌や喉が焼けてしまいそうなハバネロもトウガラシと同じです。
自宅で簡単に育てることができるので果実がついたら収穫して料理に取り入れてみてください。
GreenSnap編集部