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店先でも販売されていることのあるザクロ。原産地は地中海沿岸~ヒマラヤですが、日本でも中国から平安時代の頃から広く知られてきました。
今回はそんなザクロの育て方について簡単にご紹介します。
ザクロは日光をとても好みます。したがって、当然日当たりのいい場所で育てるのがよいでしょう。日陰でも枯れはしませんが、花つきが悪くなってしまうので可憐な花も楽しみたい方にはおすすめできません。
また、ザクロは原産地が地中海などの温かい地域なので、あまりに寒い場所では越冬できません。ただし、一旦根付くと、日本海側の甲信越などでも冬越しは可能となります。
なおザクロの鉢植え、地植えのどちらも場合でも、栽培適所は同じです。
ザクロへの水やりは、基本的に植え方によって異なります。
ザクロを鉢植え栽培する場合には、根腐れをしない程度に土が乾くたびに水を与えてください。ザクロを地植え栽培場合には、植え付け直後は根付くまではしっかりと水を与え、その後は雨だけで問題ありません。目安は、大体週2回の頻度です。
なお、夏はザクロの株がまだ若い時期なので、水やりをして、きちんと生育させてあげましょう。
ザクロの生長期ではない冬は、水やりは控えめにしましょう。秋に差し掛かった段階で、徐々に水やりを控えていき、冬場は与える回数を減らしておきます。
ザクロは悪食と呼ばれるほど、肥料を与えれば与えた分だけ吸収して、枝葉を茂らせます。つまり、逆もまた然りです。肥料を与えすぎて根腐れを起こすことは、滅多ににありません。
ただし窒素分の多い肥料は、枝葉は茂っても花つきが悪くなってしまうため、避けてください。
春の芽が出る時期、開花後、果実収穫後の生長期の3回、リン酸・カリを多く含む固形肥料を根本に置き肥にしましょう。もしくは地植えなら3月・10月、鉢植えなら3月・7月・10月という形で、有機肥料や速効性化成肥料を与えも良いでしょう。
ザクロを栽培するときは、水はけと水もちの良い土を用いましょう。
樹木用の用土でも可能ですが、もし自分で配合する場合は赤玉小土6・腐葉土4の比率で配合した土を用意しましょう。市販の花と野菜の土で植え付けをします。
また、ザクロは肥沃で弱酸性の土も好むため、地植えの場合は庭土に予め堆肥と腐葉土を混ぜておくのもよいでしょう。ただし、日本の土地ならば自然と弱酸性になるので、特別な処理は必要ありません。
ザクロを鉢植えで育てる際には、根詰まりを防ぎ通気を良くするために、2年に1度の植え替えが必要になります。ザクロの植え替え時期は、3月中旬頃が適期でしょう。
またザクロの苗木を植え付ける時期は、3月下旬〜4月が適期となります。植え付けたあと、12月〜2月の間に支柱を立てることで倒れないようにしてください。
ザクロは根が深く張っていくタイプなので、基本的には地植えをおすすめします。
ザクロは芽がたくさんつくので、大きくなる前に切り落とす方が良いでしょう。剪定時期は、12〜2月の冬の頃です。
枝先についた花芽や混み合っている枝などを、実がつきやすいように剪定します
ザクロの増やし方は、「挿し木」か「取り木」が一般的でしょう。
最もやりやすい挿し木の場合は、3月中旬~下旬に、太く丈夫な枝を15cm前後に切ったものを土に挿します。鉢植えでも地植えでも、日当たりのよい場所を選べば問題ありません。
枝は全体の半分程の長さを地中に埋めましょう。
一方で取り木は、ヤゴを用いる一般的な方法を取りましょう。4月下旬前後に株元から伸びるヤゴの樹皮を数センチ幅だけ剥ぎ、土を盛るか湿らせた水苔をまくことで発根が可能です。8月頃に生長してから、切り離して用土に植え付けましょう。
ザクロは比較的強靭な木のため、適切な環境下であれば心配するような病気等にはなりません。強いていうならば、病気ならばうどんこ病、害虫はゴマダラメイガ・カイガラムシ・アブラムシに注意すべきでしょう。
日当たり風通しが悪いことが原因で起こりえます。また果実にたかる虫もいるので、早い段階で袋などで覆うようにしましょう。
ザクロはもともとは温暖な地域に生息していたため、寒さには必ずしも強いとはいえません。
地植えの場合はいいですが、鉢植えの場合には、冬になったら日当たりのいい場所におきましょう。過度に寒い日は、室内に取り入れてしまうのも手かもしれません。
ザクロ全体の花言葉は「子孫の守護」です。ですが、花か実か木でも別の意味を持っています。
今回はザクロの育て方について簡単にご紹介しました。
甘酸っぱくて美味しい果実を食べたい方は、是非日本産のザクロを育ててみてください。
GreenSnap編集部