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ゴーヤとはツルレイシという、和名のイボのあるウリのことをいいます。ほかの野菜と比べて栄養分が高く夏バテ予防によく食べられています。ゴーヤと豚肉やたまごを炒めて作るゴーヤチャンプルだけでなく種や綿を利用してできるゴーヤ茶などもあります。
そんなゴーヤの育て方を紹介します。
ゴーヤは日当たりの良い場所を好みます。日陰だと花が咲きにくくなったり、実が実りにくくなってしまいます。
また、一般的な植物は西日の強すぎる日光を浴び続けると葉が焼けてしまったりしますが、ゴーヤは西日でも枯れることがありません。そのため、西日の当たる場所でも育てることができます。
熱風などで株が傷んでしまわないように、室外機の近くではゴーヤを育てないようにしてください。
ゴーヤのグリーンカーテンを目的とし、花や実のことを気にしないのであれば、あまり日当たりや置き場所にこだわらなくても、カーテンとしては使えるように成長します。
ゴーヤはウリ科の野菜なので、毎年土を入れ替える必要があります。入れ替えなかった場合は連作障害を引き起こかねません。
土を作るときは、ゴーヤを植え付ける2週間前までには行うようにしましょう。赤土と腐葉土を6対4または7対3の配分で配合し、苦土石灰を一掴み入れるといいです。
ゴーヤの種まき時期は、4月中旬から5月初旬頃が適期です。ゴーヤの種を発芽しやすくするため、種まきの前にあらかじめ、種の先端部分に少し切り込みを入れ、一晩水に浸しておくとよいでしょう。
土に種が入る程度の穴をあけ、1つの穴に3つ程度種をまきます。プランター栽培する場合は、穴の間隔は20cmほどあけてください。全て発芽した場合は、生育のよい株を1つ残して、ほかは間引きします。
その後芽が出てから、5月中に植え付けを行いましょう。地植えの場合は40cmほど、プランター栽培の場合は30cmほど間隔をあけて植え付けます。本葉が5枚ほど生えてきたら、支柱とネットを設置しましょう。
なお、初心者の方はホームセンターなどで売られている苗から育てると、より一層簡単に育てることができるのでおすすめです。
ゴーヤはほかの植物と比べて葉っぱが多くつくため、その分水分をたくさん必要とします。葉っぱから水分が蒸発しやすいので、水やりは定期的に行いましょう。雨の日以外は必ず行ってください。
真夏の特に乾燥しやすい時期では、朝と夕方に2回水やりすると良いでしょう。
水やりの際は、ゴーヤの花に水をかけないように注意しましょう。花に水がかかると蕾がしぼんでしまい花が咲きにくくなり実がなりにくくなります。
ゴーヤへの水やりは冬でも必要です。気温や日光が少ない冬では夏に比べ水やりの頻度は1日に1回朝に行いましょう。
ゴーヤを育てていると下の方の葉っぱが黄色くなって、しわしわになってしまうことがあります。これは病気ではなく、マグネシウム不足によるものです。
これを解消するために一週間に一度は液体の肥料をあげるか、一ヶ月に一度固形の肥料をあげることで改善されます。
ゴーヤはつるがどんどん成長するため、2回ほど摘心作業が必要となります。
1回目の摘心は、ゴーヤの本葉が10枚ほど成長してきたタイミングで行います。親づるの先端を剪定してください。2回目の摘心は、その後伸びた子つるの下の方を剪定します。
ゴーヤの増やし方は「種まき」が一般的です。
いつも食べられている状態は熟す前の青い状態で、収穫せずにおいておくと、ゴーヤの実が熟し、実は甘くなります。そして実が朽ちて中から種が出てきます。
その種が地面に落ちることによってさらに増えていくことがあります。その種を回収し、直射日光の当たらない涼しい場所で保管し、来年の植える季節がやってきたら回収した種を撒いて、ゴーヤを増やすことができます。
ゴーヤはおよそ夏ごろに実をつけます。ゴーヤの収穫時期は、実が大きくなりすぎる直前の、きれいな緑色のゴツゴツとした状態の頃です。実が縦に成長を終え横に広がってきたら成長が止まってきている証です。
受粉されずに実った小さい実を時々間引きしておくと、残ったゴーヤに栄養が届き美味しいゴーヤを収穫することができます。
ゴーヤは実を食べることがほとんどですが、実はたくさんのことに活用できる野菜です。
ゴーヤの葉っぱはグリーンカーテンとして用いられ、夏場の空気を涼しく演出してくれます。ゴーヤの種や綿の部分も乾燥させるとゴーヤ茶の原料になり、沖縄で多くの人々に親しまれています。
ゴーヤの完熟後の実は冷やして生のまま食べても甘くて美味しいので、スムージーにしたりサラダにしたりして食べられています。
ゴーヤは薬用として、熟した果実や種を乾燥させてから煎じると解毒や解熱などに効果があるといわれています。完熟前に収穫すれば、炒め物やスープなどの料理に夏バテ対策としても有効です。
また完熟した状態では種の周りのゼリー状の部分をデザートとして食べられ、効率よく栄養を摂取することができます。
収穫したあとのゴーヤは水気と乾燥に弱いので、常温で置いておくと傷んでしまいます。表面の汚れを拭いて袋で包み冷蔵庫にある野菜室で保管しましょう。野菜室でも立てて保存することをおすすめします。
すぐに料理したりしない場合は綿と種を取り除いておくとビタミンが逃げず鮮やかな緑色を保つことができます。
ゴーヤの花の花言葉は「強壮」です。
ゴーヤについてご紹介させていただきましたがいかがでしたでしょうか。普段なかなか食べる機会が少ないゴーヤの意外な魅力に気付けたのではないでしょうか。
元々好物だった方やあまり注目したことがなかった方、または苦手意識が強かった方でも様々な食べ方や品種があるのでぜひ参考にしてみてください。
GreenSnap編集部