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今日では夏の風物詩として、切った状態に似せたアイスがあるほどに、広く流通しているスイカ。郊外の畑などで育てられているのを、通りすがりに見かけることなどは大いにあるかもしれません。
今回はそんなスイカについて、育て方を中心に簡単にご紹介します。
スイカは日当たりの良い場所を好みます。実がなり次第、しっかりと実にも日光が当たるように心がけてください。また、スイカが苗の段階でも、強烈でない日差しなら程よく当ててあげるようにしましょう。
また、スイカは日当たりの良さだけだけでなく、風通しの良さも求めます。
スイカを地植えする場合には、日陰ではない場所であれば問題ありませんが、プランター栽培の場合には、可能な限り風通しのいい場所で育ててみてください。ベランダで育てているのならば、風とおしのいい柵の前などに置いてあげるといいかもしれません。
スイカを畑で地植えする場合には、しおれない限り、水を与えなくとも問題ありません。スイカは多湿を嫌う性質を持っているため、過剰に水やりをすると、果実の味が水っぽくなってしまい美味しく味わえなくなる可能性もあります。
また、プランター栽培の場合は、土が乾いたら水をあげましょう。真夏の暑い時間帯は避けて、涼しい朝夕に水を与えるようにして、根を傷めないようにしてください。
また、スイカは雨に当たると病気になりがちなので、雨の当たらない場所もしくは覆いをかぶせてあげましょう。なお、植え付け直後の苗には、たっぷりと水を与えてあげてください。
スイカを収穫する10日ほど前になったら水やりを控え、乾燥気味に育てるようにしてください。その方が甘さのある美味しいスイカになります。
スイカは霜にあたってしまうと枯れてしまうので、霜をつくらないように水やりします。
スイカを栽培するときは、生育状況や開花時期よって肥料の量を変える必要があります。
標準としては苗が活着し、つるが伸びだした時点で1回目を、果実がボールほどの大きさとなったら2回目を与えるという形で問題ないでしょう。それぞれのつるの先あたりに追肥をし、そのうえを土で覆ってください。
スイカはツルが伸びにくく、草姿は小さいものですが、育つの早いです。窒素分の与えすぎにも注意しましょう。葉の色が悪いときも、適宜追肥を行うようにしてください。
スイカを栽培するときは、水はけがよい土を用いましょう。
特に、地植えの場合は日当たりのいい場所で、土作りの段階で堆肥(1平方メートルあたり2〜3キログラム)を混ぜて、よく耕やしておくといいでしょう。
土壌への適応性は早いですが、酸性の土壌をひどく嫌うので、植え付けを行う2週間前に苦土石灰を1平方メートルにつき100gほど混ぜて置きましょう。
そして定植する2週間まえに基肥を施し、畝幅2.5メートル、株間1メートルの間隔をあけて、直径50センチ、高さ15センチほどに土を盛り上げておきましょう。
スカイの植え付けは、本葉が4〜5枚ほど育った状態で植えてあげましょう。
可能な限り接ぎ木を使ってください。そして特にポットの場合は、事前に準備しておいた土壌に、根鉢に十分に水を含ませておいてから植え付けましょう。
根鉢とうねの高さが同じになるほどにしておくといいです。
植え付けの時期が通常(5月中旬)よりも早い際には、マルチングだけでなくポットキャップ等を被せることで保温しましょう。なお、ホットキャップを使う場合には、換気のために天頂に穴を開けてください。
スイカを種まきで育てる場合には、3月下旬〜4月上旬に播種を行い、約30〜40日かけて本場4〜5枚の状態にまで育てます。苗を育成する段階では昼は25〜28℃、夜は16℃〜20℃とするので、電熱線などを利用する必要もあるでしょう。
そのため本格的な栽培を目指していないのならば、接ぎ木の状態にある元気な苗を購入するのがおすすめです。
スイカを増やす方法は「種まき」です。
種まきの方法は土壌をしっかりと用意し、その上で苗を育てていくだけです。種の収穫は、育ったスイカの実から種を取り出します。
スイカの種は基本1果実から約200粒も取れるので、自家用には実1つ分の種があれば十分でしょう。
種の取り出し方は普通に食べながら取り出したうえで、種をすぐさま水で洗って、3日ほど天日干しにしてください。そして乾燥させれば、約5年ほどはもつかもしれない保存用の種の完成です。
スイカは花の開花後、約30日過ぎた頃が収穫時期です。スイカの大きさによって正確な収穫時期は異なりますが、大玉スイカなら開花後45日程度、小玉スイカなら35日程度が収穫の目安となります。
花が咲いたら、実をひっくり返し(玉直し)、両面に日が当たるようにしておきます。
スイカは乾燥を好む性質から、多湿を原因とした病気を発症し易い傾向にあります。そのため事前の対策としては、過剰な水やりは禁物かつ梅雨時期の管理は特に注意してください。
スイカがかかりうる病気としては、うどんこ病、炭疽病、つる枯病、菌核病、疫病、褐色腐敗病、白絹病、黒点根腐病、つる割病などの糸状菌(かび)によるものが多く含まれています。
ただそのほかにも、モザイク病などのウイルスによるもの、果実汚斑細菌病などの細菌によるものまであるので、元気なスイカを美味しく食べることを目標とする場合には、徹底したチェックと管理方法の確認が必要なのです。
発症したあとの対処方法は、早期の段階での薬剤での処理が基本となるでしょう。ただし、発見が遅くなると治るとは限らないので、何よりも事前の対策を徹底しましょう。
キュウリに発生するタイプのものと同様の種が発生しやすく、ウリハムシやウリキンウワバ、ウリノメイガといった食害系の種、ワタアブラムシやハダニ、オンシツコナジラミなどの吸汁系といった虫が繁殖する可能性が高いです。
中でもハダニは乾燥を好んでくるため、乾燥地を好むスイカによりやすいと言えるでしょう。したがって、水やりの一部を霧吹きなどで処理することで予防ができるようになります。
スイカが発芽をするために必要としている温度は25℃〜30℃。高温性ではあるので、40℃でも耐えられますが、15℃を下回ってしまうと発芽が不揃いとなってしまうので注意してください。
なお通常の場合はスイカの生育温度は、23〜30℃です。12℃以下になると生長が止まるので注意しましょう。
スイカの花言葉は「ずっしりしたもの」、「どっしりしたもの」です。
今回は日本人には馴染みの深いスイカについて、育て方を中心に簡単にご紹介しました。
スイカを自家栽培を検討している方は是非種選びもこだわりましょう。
種類が豊富なため、自分好みの味や香り、色をしたスイカを選び、自宅でひっそり味わうのも素敵でしょう。
場合によっては、複数の種類を同時に育てて、友人や家族を呼んで大試食会を開くのもいいかもしれませんね。
GreenSnap編集部