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青色やピンク色などの花を咲かせる朝顔は、夏の風物詩としてよく知られています。育てやすい植物なので、小学校の夏休みに育てた経験がある方も多いのではないでしょうか。
朝顔は昔から日本人に親しみがあり、江戸時代には2度の朝顔ブームがあったほど大変人気がありました。朝顔には多種多様な種類があるので、今回は朝顔の種類を中心に詳しく解説していきます。
朝顔はヒルガオ科サツマイモ属に分類される一年性植物で、中央~熱帯アメリカが原産の一日花です。朝に花が咲くイメージがありますが、夜明け前から花が咲きます。
朝顔は日本には奈良時代に中国から伝わったとされ、当時は観賞用ではなく薬草として使われていました。江戸時代には観賞として大変人気があり、品種改良が盛んに行われてきました。
多くの朝顔は7~9月頃に見頃を迎え、花形は円錐形をしていることが特徴です。つる性植物なので1~5m程まで生長し、その特徴を活かしてグリーンカーテンとしてネットなどに誘引して使用されることが多いです。
朝顔は青色や紫色、ピンク色や複色など花色も実に豊富で、花色ごとに花言葉があります。
朝顔は主に「西洋朝顔」と「日本朝顔」の2種類あり、約1,600種類以上もの品種が存在します。
西洋朝顔の葉はハート形で葉の表面に毛がなく、つるには勢いがあることが特徴です。一方、日本朝顔の場合は葉の表面に毛があり、つるの伸び方は控えめです。
その他、突然変異によって誕生した「変化朝顔」もあり、西洋朝顔や日本朝顔とは特徴が大きく異なります。
西洋朝顔の代表的な品種で、鮮やかな青色が大変美しいです。原産地は熱帯アメリカや東南アジアで、花持ちがよく昼過ぎでも花が咲いています。
ヘブンリーブルーは、鉢植えよりも地植えで育てる方が向いています。
名前の通りピンク色~赤紫色の花が咲き、株によって花色が大きく異なることがあります。ラビアンローズの花は小さいですが、花つきがよく複数の花が次々に咲くことが特徴です。
西洋朝顔なのでハート形の葉が数多く付き、全体的に可愛らしい雰囲気の朝顔です。
白色に青色や紫色などの絞りが入り、株によって絞りの入り方も異なることが特徴です。遅咲き品種のため8~9月頃に咲き始め、気温が下がることで長い時間花が咲き続けます。
フライングソーサーは西洋朝顔なので花持ちがよく、昼頃まで開花が楽しめます。
朝顔の中でも早咲きの品種で、つるは1~3m程度伸びて中輪で色鮮やかな紅色の花を咲かせます。スカーレットオハラは日本の品種を海外で品種改良して作られ、種も採種しやすいです。
別名「昼顔」とも呼ばれ、長い時間咲き続けることができます。
西洋朝顔と日本朝顔の交雑品種で、中心部分は白色で赤色や青色など混合の花が咲きます。アーリーコールはつるが伸びるのが早く、日よけに適しているといえるでしょう。
中輪で真っ白の花を咲かせる西洋朝顔で、晩生の品種なので10月頃に開花することもあるようです。秋の時期は夕方頃~翌日の朝まで咲くこともあり、長い時間開花が楽しめます。
アフリカ大陸が原産の品種で、国内では沖縄県に自生しています。「台湾朝顔(たいわんあさがお)」という異名を持ち、紫色や白色の花を数多く咲かせます。
葉がモミジの形に似ていることから、紅葉昼顔と名付けられました。
濃い茶色の花を咲かせる珍しい品種の日本朝顔で、夜の気温が25℃以上だと種の採種が難しいことから「幻の品種」ともいわれています。
団十郎という名前は、花色が歌舞伎役者の市川團十郎が着用していた衣装に似ていたことが由来です。
大輪で赤紫色の花を咲かせる日本朝顔で、緑色の葉に白色の班模様が入っていることが特徴です。花の中央部分は白色で花びらの縁はひらひらしているので、風に揺れると大変美しいです。
平安の紅と名前は似ていますが、花の中心部分は赤紫色で白色の花を咲かせます。葉には薄緑色の班模様が入り、花も大輪で美しく人気がある品種です。
朝顔の中でも育てやすい品種のため、初心者の方には特におすすめします。
花径約18cmにもなる巨大な濃青色の花を咲かせる日本朝顔で、葉には薄緑色の班模様が入ることが特徴です。
暁シリーズは暁の海の他に「暁の紅」「暁の露」「暁の舞」などがあり、さまざまな花色があります。
花の中心からさらに花が咲く変化朝顔で、園芸上級者の方でも綺麗な形で咲かせることは難しいといわれています。車咲牡丹の花色は紫色や赤紫色が多く、朝顔の中でも個性的な品種です。
見た目は一般的な朝顔とは異なり、細長い花弁が特徴的な変化朝顔です。獅子咲牡丹の花弁は筒状で、紫色や赤紫色などさまざまな花色が楽しめます。
花びらに深い切れ込みがある変化朝顔で、青色や紫色などの花を咲かせます。花姿が戦場で武士たちが使用していた采配に似ていることから、采咲牡丹と名付けられました。
朝顔には西洋朝顔、日本朝顔そして変化朝顔の種類があり、品種も数多く特徴もさまざまです。初夏の時期に種まきすれば夏には花が咲くので、初心者の方でも育てやすくグリーンカーテンなどとしてご自宅のお庭などで楽しめますね。
興味がある品種を見つけて、ぜひ朝顔を育てて種類や品種も覚えてみることをおすすめします!
GreenSnap編集部