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甘くてねっとりした食感が特徴のいちじくは、生食はもちろんドライフルーツやジャムなどで食べられています。
いちじくは品種が多く海外原産の品種が多くの割合を占めていますが、最近では国内産のいちじくも誕生していることをご存じですか?いちじくの種類について詳しく紹介していきましょう!
いちじくはクワ科イチジク属に分類される落葉高木で、西アジア~アラビア半島が原産の果実です。樹高は約3~6mにもなり、地植えと鉢植えどちらでも育てられます。
いちじくは漢字で「無花果」と書き、花が咲かないように見えていることから名付けられました。実際にいちじくは枝の先に花をつけず、実の中に花が咲くという大変珍しい果樹です。
いちじくには食物繊維のペクチンやカリウム、ビタミンEなどを多く含み、栄養価が高い果実として知られています。温暖な気候を好むため、北海道のような寒い地域では残念ながら育てることができません。
育て方は難しくないため、園芸初心者の方でも育てることができますよ。
いちじくは国内だけでも約100種類以上の品種があり、主な産地は和歌山県や愛知県、そして兵庫県などです。
いちじくは年に2回収穫できる果実で、夏の時期に収穫するいちじくを「夏果専用種」、秋に収穫するものを「秋果専用種」、そして夏と秋に収穫できる品種は「夏秋兼用種」と呼ばれています。
果実の色は、白色や黒色など品種によってそれぞれ異なります。
アメリカ生まれの白いちじくで、1957年に初めて公開されました。コナドリアは果肉が柔らかく甘さは控えめで、ドライいちじくに向いています。
国内では富山県にて栽培が盛んに行われ、収穫時期は8~9月頃なので夏果専用種ですが温暖な地域では年に2回実がなることが特徴です。
いちじくの中でも日持ちする品種で、耐寒性が優れているので秋田県や岩手県を中心に栽培されています。ホワイトゼノアは夏果専用種で果皮は黄緑色なことが特徴で、果肉はしっかりしていて皮ごと食べられますよ。
原産国のアメリカでは、ケーキに使用される品種として有名な品種です。
日本には江戸時代に渡来したと伝わる品種で、当時は薬用植物として利用されていました。見た目が海外の柿のようであることから「蓬莱柿」と呼ばれ、日本に長く定着していることから現在では「日本いちじく」とも呼ばれています。
味はほのかな酸味があり、いちじく特有のねっとりした食感が特徴です。
福岡県が開発したとよみつひめは2006年に品種登録され、現在では市場に多く出回っています。糖度が17度以上とメロンのように甘く後味はさっぱりしていて、皮が薄いので丸ごと食べられことが特徴です。
とよみつひめは夏秋兼用種の品種なので、10月下旬頃まで収穫できます。
フランスが原産の白いちじくで、やや細長い形をしています。バナーネは夏秋兼用種で、夏果の重さは最大280gにもなり秋果も130gと大果なことが特徴です。
どちらの時期のバナーネも糖度が高く、濃厚な味わいで酸味はほとんどありません。秋果は甘さが濃厚なので、味においては秋果の方をおすすめします。
いちじくの中でも品質が高いことで知られ、生食だけでなくドライフルーツとしても利用されることが多いです。国内では本州~九州地方まで広範囲で栽培され、果実は卵型の白いちじくで夏果専用種なので6月中下旬~7月中旬頃に収穫されます。
味は滑らかで、程よく食べやすいいちじくです。
国内では約8割を占める品種で、初心者の方でも栽培しやすく家庭菜園でも育てられます。夏秋兼用種で、夏果は約100~200g、秋果の場合は約50~110gとやや小さめです。
果皮は淡い赤色で果実の形はしずく型なのが特徴で、甘みはありますが後味はさっぱりしていますよ。収穫時期によって味などが変わり、夏果の方が味に定評があります。
原産国のフランスでは昔から有名な品種で、国内では流通が少ないことから「幻の黒いちじく」とも呼ばれています。国内では佐賀県を中心に生産され、果皮は全体的に黒紫色で果実の大きさは約50~80gといちじくの中でもやや小ぶりです。
秋果専用種の品種で、果肉は赤い部分が多くねっとりした食感で甘みも楽しめますよ。
今回は8種類のいちじくの種類や品種を紹介してきましたが、それ以外にもいちじくの品種はまだ沢山あります。
品種によって味や形などが変わるので、まずは興味がある品種から試してみていちじくの種類や品種を覚えてみてはいかがでしょうか?
GreenSnap編集部