サフランとは｜高級香辛料である理由って？食べたときの効果とは？

サフランとは？

サフランはアジア一帯を原産とする、アヤメ科の多年草です。
日本には薬草として江戸時代にもたらされた植物ですが、一大産地でもあるイランやスペインでは3500年以上前の古来より香辛料の役割も担っています。
近年では滋養強壮効果のあるハーブとして評価もなされるようになり、日本でも再注目されつつある植物です。

サフランの葉や花の特徴

Photo by すえちゃんさん@GreenSnap

サフランの葉

草丈10~30cmに生長するサフランは、松の葉のように尖った形状の葉を伸ばす植物です。
この葉を花後の秋~翌年春に伸ばすことで、春以降の休眠期に備えるための養分を獲得し、球根に蓄えます。

サフランの花

サフランは開花期の10~11月を迎えると、蕾の先からほのかに甘い香り漂う薄桃色の花を咲かせます。
6枚の花びらからなるサフランの花茎は5~6cmと小柄な反面、花から突き出したようについている赤い雌しべが特徴的です。
この雌しべを採取することで、香辛料とします。

サフランが高級品とされる理由

サフランから成る香辛料は高価なことで知られていますが、香辛料の原材料となる雌しべの希少価値が高いことが理由です。
わずか1kgの雌しべを確保するためには、じつに約17万本もの花を必要とします。さらに機械収穫ではなく手摘みで収穫されることも、コストがかかる一因のようです。

サフランがもたらす効果とは？

Photo by noriさん@GreenSnap

サフランの雌しべ収穫までには幾多の労力がかかりますが、それに見合うだけの効果をもたらしてくれる調味料です。
日本では祝いの席にお赤飯が登場するように、インドではサフランライスが出てきます。サフランによってご飯粒が黄色く着色され、お祝いの意味を込めるそうです。
さらにサフランには鎮痛鎮静効果があるとされており、生理痛に苦しむ女性を支えてきた歴史もあります。