葉牡丹は葉が折り重なった葉が牡丹のように美しい植物です。花の少ない冬の時期に、葉を色づかせる葉牡丹は冬の花壇の定番ですね。近年では葉の形や大きさ、色も様々な葉牡丹が登場しており、お正月飾りに使ったり、万能なカラーリーフとしても楽しめますよ!
今回は葉牡丹を種まきから増やす方法についてご紹介します♪
葉牡丹(ハボタン)とはどんな植物?
葉牡丹は寒くなるにつれて色づくことが特徴の、観賞用の植物です。元々の原産地であるヨーロッパでは食用の野菜として扱われていましたが、日本には江戸時代に渡来して以来、観賞用として品種改良がされてきました。
花の少ない寒い時期に色を添えてくれる貴重な花材として、日本では古くから親しまれてきました。春になって花がつくと草姿が乱れることから、一年草の扱いにされることが多い葉牡丹ですが、乱れた草姿を生かして「踊り葉牡丹」として楽しむこともできます。
葉牡丹(ハボタン)の種まきの時期
葉牡丹の種まきの時期は7月中旬〜8月中旬です。発芽に適した温度は20度前後です。葉牡丹の葉は秋以降に気温が低くなるにつれて色づいていく性質があるので、寒い地域ではなるべく早く、暖かい地域では遅く種を撒くようにしましょう。
自分で育てた葉牡丹の種をとる場合は、以下の手順で行いましょう。
葉牡丹(ハボタン)の種取りの方法
自分で育てた葉牡丹から種を採って増やす場合は、鑑賞期間が終わって草姿が乱れてくる3月以降も育て続け、開花させましょう。花が枯れ始めてたら採取の合図です。種が熟すとさやが黄色っぽくなってきます。そのままにしておくと、さやが弾けて種が落ちてしまうので、その前に花茎ごと採取しましょう。
準備するもの
- 採取用の小さめの紙袋
- 保存用紙袋か密閉容器
- 乾燥剤
種取りの方法
- ガクが黄色くなった花がらを選んで花茎ごと切り取る
- 切り取った家計を紙袋に入れる
- 紙袋を洗濯バサミなどに挟んで、日陰に干して乾燥させる
- 3〜4週間ほど乾燥させたら、さやから種を取り出す
種の保存方法
種を採取したら、湿気を吸ってカビてしまわないように密閉容器や紙袋などで保存しましょう。除湿剤を一緒に入れると湿気を吸ってくれるので良いですよ♪
冷蔵庫など、乾燥していて日に当たらない場所で保管しましょう。この時、野菜室には入れないように注意しましょう。野菜室には種の寿命を縮めてしまうエチレンが出やすいため、種が発芽しなくくなってしまいます。
葉牡丹(ハボタン)の種まきの方法
葉牡丹は株間を空けずにぎゅっと詰め替えて植え付けられるので、種をたくさん撒いても植えるのに困りませんよ。
準備するもの
- セルトレイ、園芸用ビニールポットなどまき床
- たねまき用土
種まきの手順
- まき床に用土を3cmほど入れる
- 種を1cm間隔で均等に植え付ける
- 種が隠れるくらい土をかぶせる
- 発芽するまでは水切れを起こさないように注意しながら水やりをする
- 芽が生えそろったら元気の良い苗を1本残して、他は根を痛めないように茎からカットして間引く
葉牡丹(ハボタン)の種まき後の手入れ
発芽までの手入れ
葉牡丹の種まきが終わったら、風通しの良い半日陰で水切れしないように管理しましょう。種まきは夏の暑い時期に行いますが、涼しい場所で管理すれば簡単に発芽します。乾燥が心配であれば、発芽するまでは室内で管理しましょう。
発芽後の手入れ
葉牡丹は3〜4日ほどであっという間に発芽します。発芽直後は戸外のよく日が当たる場所で管理しましょう。水は表どが乾いたら与えましょう。水をやりすぎると徒長してしまうので注意が必要ですが、水切れを起こしやすい時期なのでよく観察しながら水やりを行いましょう。
本葉が3〜4枚になったら園芸用ポットにひとつづつ植え替えます。この時、根を痛めないように注意しなくても大丈夫です。葉牡丹の場合は、多少根を切るくらいの方が生育が進んで葉付きが良くなります。
ポットから根がはみ出してきたら、花壇や鉢植えに植え込んで楽しみましょう。
葉牡丹(ハボタン)を種から育ててみよう!
今回は葉牡丹を種から増やす方法についてご紹介しますた。最近ではサイズも色も様々な種類の葉牡丹が登場しており、切り花にしたり、寄せ植えにして楽しむことができますよ。
初心者でも比較的簡単に栽培することができるので、ぜひ種まきからチャレンジしてみてくださいね♪
この記事を書いた人
GreenSnap編集部
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