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育てやすい観葉植物として、初心者から上級者にまで愛されているテーブルヤシ。おしゃれな鉢に入れたり、寄せ植えにしたりと楽しみ方も豊富で、スーパーや100均でも安く売られていて気軽に購入できるのも魅力です。そんな、テーブルヤシの育て方や、長く元気に育てる方法を紹介します。
エキゾチックな雰囲気のテーブルヤシは、基本的に日当たりの良い場所を好みます。ただし、多くの品種に耐陰性があるため、半日陰や日陰に置いて育てることもできます。
強すぎる直射日光は葉焼けを起こす原因となるため、真夏の時期は直射日光が長時間当たらない半日向で育てましょう。
また、テーブルヤシは耐寒性は強いですが、最低気温3〜10℃を下回ると、さすがに葉っぱが枯れることがあります。そのため冬の霜が降りるような時期は、できるだけ室内に入れると安心でしょう。
テーブルヤシを室内で育てる場合は、5〜10月はカーテン越しに日が当たるような場所、11〜4月はガラス越しに日光が当たるような場所に置いておくと良いでしょう。
とはいえ、多くのテーブルヤシが日陰でも育つため、基本的にどこに置いても大丈夫です。
ただし、真夏になり急に強い直射日光を浴びてしまうと、葉焼けを起こす原因となるため注意してください。また、エアコンの風が当たる場所も、葉が乾燥するので避けてください。
また、冬の時期は室内は乾燥しやすくなるため、除湿機などを使って湿度を高く保つ必要があります。
テーブルヤシを育てるときは、水はけの良い土を選びましょう。市販の観葉植物の培養土を使用するので問題ありません。
もし自分で土を配合する場合は、「観葉植物の土4:赤玉土1:鹿沼土1」の割合で混ぜ合わせます。また、ここに腐葉土やパーライトを加えるとなお良いでしょう。
テーブルヤシを植え付ける時期は、5月以降の温かい季節を選んでください。
また、植え替えをする際は、あまり大きすぎる鉢を選ばないように注意しましょう。大きすぎると根が水を吸いきれず、常に土が湿った状態になるので、根腐れすることがあります。
まず、鉢からテーブルヤシを取り出し、根についている土を優しくほぐしながら取り除きます。次に、新しい鉢の穴にネットを敷き鉢底石を入れます。最後に、土を少量入れテーブルヤシをバランスよく配置したら、周囲に残りの土を入れて固定し水を与えます。
土は、古くなっていなければ今まで入っていた鉢のものを使用しても構いません。足りない分は、観葉植物用の土、赤玉土、鹿沼土を入れて混ぜたものを使いましょう。
春から夏にかけては、表面の土が乾いたらたっぷりと水を与えます。水切れを起こさないように注意してください。
また、1~2日に1回程度、葉の裏側を霧吹きなどで葉水しておくことで、乾燥や害虫防止につながります。
気温が下がってくると生長が緩やかになるので、秋以降は水やりの回数を徐々に減らします。
気温が10℃を下回ってきたら、1週間に1~2度の水やりにとどめ、乾燥気味に育ててください。冬の水やりは暖かい日を選ぶと温度差が出にくく、テーブルヤシへの負担を軽減できます。
春から秋の間は、2ヶ月に1回の頻度で、緩効性の固形肥料を土の上に置いてあげてください。
もし液体肥料を与える場合は、10日に1回くらいの頻度で使用してください。ただし、使いすぎると土の中で肥料分が濃くなり、悪影響を及ぼしかねません。葉っぱの様子を見ながら、適宜頻度を減らしたり、多めの水で薄めたりして使用しましょう。
なお、冬の時期は、肥料は与えないようにしてください。
テーブルヤシの剪定は、古くなった葉を切り落とすだけで大丈夫です。ただし、葉の内側から出てくる新芽を傷つけないように注意してください。
もし葉が密集しすぎているときは、剪定ではなく、株分けをしてみるのが良いでしょう。
テーブルヤシの増やし方には「取り木」や「挿し木」などの方法がありますが、「株分け」が一般的です。
株分けの方法は、以下の通りです。
株分けした細い株だと斜めになりがちなので、真っ直ぐバランスよく配置するように注意してください。
葉の裏に生息するハダニがつくと、葉の裏に白い斑点ができます。大量に繁殖していると、蜘蛛の巣のような状態になります。
ハダニは高温と乾燥が続くと爆発的に増えますが、水にとても弱いので見つけたら霧吹きでたっぷりと葉に水を与えて駆除しましょう。霧吹きだけでは駆除できない場合は、直接水で洗い落としてください。
植物用の殺虫剤でも駆除できますが、ハダニは薬物に抗体ができやすいので、効き目が徐々になくなってしまうことがあります。大量発生してから薬剤で駆除するより、日頃から霧吹きをで水をかけ、乾燥を避ける方が効果的です。
葉や茎に、白く丸いものや茶色の殻のようなものをたくさん見つけたら、カイガラムシの可能性が考えられます。カイガラムシは防虫剤が効きにくいので、とても厄介な害虫です。
駆除方法は、ひとつずつ手で取り除くのが一番です。面倒ですが、葉や茎を傷つけないよう、ハサミやナイフの刃先、ピンセットなどを使ってひとつずつ取り外して駆除しましょう。葉や茎がしっかりしていれば、歯ブラシでこそぎ取ることもできます。
カイガラムシは成虫になる前に駆除すると簡単なので、日頃からよく観察しておきましょう。
定番の害虫ですが、繁殖力が高いので放っておくとすぐに植物に元気がなくなってしまうので、早めに駆除しなくてはいけません。
目視で確認しやすいので、緑の小さな虫を見つけたら牛乳スプレーを使用しましょう。牛乳スプレーは、霧吹きに牛乳を入れるだけなので簡単につくれます。牛乳をアブラムシに直接散布し、乾燥するまでしばらく待ちます。乾燥したら、次に水を入れたスプレーを散布して、牛乳をしっかり流すと完了です。
牛乳が植物に残ると悪臭やカビの原因になるので、牛乳を散布したあとは流し忘れがないように注意してください。
このほか、屋外で育てていると、ナメクジやバッタといった害虫被害も出てきます。
ナメクジは、梅雨時期に多くなるので頻繁に観察して、テーブルヤシについていれば取り除きましょう。
バッタは葉を食べてしまうので、被害を見つけたら早めに家庭園芸用の殺虫剤で駆除してください。
どんな鉢にも合うテーブルヤシは、インテリアに最適な観葉植物です。玄関やキッチンなど、日の当たらない場所でも育ちやすいので、初心者におすすめ!トイレでも育てられるので、風水を意識して置いてみるのも良いでしょう。
また、ハイドロカルチャーやカラーサンドでも育てられるので、たくさんのデザインの鉢を選べるのも魅力ですよね。好みの鉢に入れて、あなたの好みのアレンジで、テーブルヤシとの素敵な生活を楽しんでくださいね。
GreenSnap編集部