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サンスベリアは人気な観葉植物で、自宅に置いている方も多いでしょう。サンスベリアは定期的な植え替えが必要な観葉植物です。
このページではサンスベリアの植え替えについて解説しています。株分けの方法も記載したので、自宅のサンスベリアを増やしたい方もご参照ください。
おうちのサンスベリア、なんだか最近元気がない気がする。そんなときは植え替えをしてみませんか?
そもそもサンスベリアは観葉植物として紹介されることが多いですが、肉厚な葉の中に水分をためている多肉植物のひとつでもあります。
水やりの回数が少なくても育ちますし、とても丈夫なので育てやすくはありますが、数年に1度の植え替えは必要不可欠なお手入れなんです。
植え替えをしないで育てるということは、ずっと同じ土で育てることです。土にはもともと含まれていた栄養分や通気性をうみだす小さな無数の穴が空いていますが、長年育てていると水やりによって栄養分が流れ出たり、穴が崩れて土が泥状になってしまいます。
このような状態の土のまま水やりをして育てていると、サンスベリアの根が呼吸できなくなったり、うまく栄養分や水分を吸うことができなくなります。
そうすると結果的に根腐れを起こして枯れてしまうので新しい土にして栄養分と通気性・排水性を保つためにも植え替えをする必要があります。
鉢で育てていると、地上部からは見えませんが鉢のなかで根がどんどん成長していきます。全ての根が生きているわけではなく、生えてから時間が経てば茶色く古くなっていくので、植え替えせずに育てていると鉢の中が古い根でいっぱいになってしまうのです。
このような新しい根を伸ばせずに根がいっぱいになってしまう状態を根詰まりといいます。古い根は水分や栄養分を吸収する力がほぼないので、そのまま育てていると最悪の場合枯れてしまうこともあります。
サンスベリアは地上部と地下部の成長が比例しています。根が伸びた分だけ葉が伸び、その逆も然りなわけですが、植え替えをしないで小さい鉢のままで育てると、当然根が伸びるスペースがないので葉も伸びなくなり大きく育ちません。新しい葉が生えたとしても、軟弱で細かったりして倒れやすくなってしまいます。
サンスベリアの健康を保つため、そして美しい姿を楽しむためにも、定期的に植え替えをして育ててあげましょう。
サンスベリアの植え替え時期は5月から7月、もしくは9月です。20〜30度ほどの暖かい時期に行いましょう。サンスベリアは春と秋に生育期を迎える植物なので、暑すぎる30度以上の夏には成長が緩慢になるのでおすすめしません。また朝晩の気温差が大きい時期も植え替えに不向きです。
なお、冬はサンスベリアの生育がほぼ停止して休眠期に入ります。この時期に植え替えをすると、傷ついた根が復活せずに枯れ込んでしまったり、発根せずに枯れてしまうので避けてください。
サンスベリアは意外と成長が早いので2年に1回は必ず植え替えするようにしましょう。次のような状態を植え替えのサインだと思っておくといいです。
サンスベリアの植え替えに必要な道具は次のものです。
室内で植え替え作業をする場合は、土が出ることがあるため、新聞紙やビニールシートを敷くとよいでしょう。
サンスベリアを植え替える際は、新しい土が必要です。もともと植えてあった土は栄養分がなくなっていたり、通気性・排水性が悪くなっているものなので捨ててください。
サンスベリアにおすすめの土は、とくに通気性・排水性が高いものです。
市販にはサンスベリアに適した土壌になるよう配合されたサンスベリア用培養土も売られているので、そちらがおすすめです。他にも観葉植物用培養土や多肉植物・サボテン用培養土も使えます。ただし観葉植物用培養土は製品によって通気性・排水性が低い可能性があるので、場合によっては川砂を1〜2割足してあげるといいでしょう。
自分でブレンドする場合は、赤玉土6、腐葉土2、川砂2の割合で混ぜて、元肥用に緩効性化成肥料を土1ℓあたり20〜30gほど混ぜて使ってください。
サンスベリアは乾燥を好む植物なので、できるだけ通気性のいいテラコッタや素焼き系の鉢に植え替えるのがいいです。
プラスチックやガラス製などの通気性の悪い鉢に植える場合は、土により多めに川砂を配合して通気性を上げてあげましょう。置き場所も風通しの良い場所に置くことが大切です。
植え替えでは必ずひとまわり大きい鉢にします。一気に大きさを上げてしまうと、土の量も増えるため水やりをすると水分過多になります。また根がスカスカに育ってしまって生育不良の原因となるので、必ずひとまわり大きなサイズの鉢を選びましょう。
また、サンスベリアの根は短く、地下茎を横に伸ばしていくので、倒れないようにするためにも深植えにする必要があります。そのため深型の鉢を合わせると見た目もスタイリッシュですてきです。
サンスベリアを植え替えたあとは、しっかりと水やりをしてください。鉢の底から水がたっぷりと出るくらい与えて問題ありません。一度水をたっぷり与えたあとは、水やりはこまめにする必要はなく、乾燥気味に育ててください。
置き場所に関しては、植え替え直後は直射日光が当たらない半日陰で育てましょう。
植え替え後、よく成長するようにと肥料を与えたくなるかもしれませんが、肥料は与える必要ありません。むしろまだ根が定着しておらず、栄養を処理する力がないので肥料焼けを起こして生育不良になる可能性があるため控えてください。
2、3週間後、葉っぱを軽く引っ張って抜けないくらい根付いているようであれば、もとの育て方で管理してください。
サンスベリアは上へと伸びる成長は比較的ゆっくりですが、横へと地下茎を伸ばしていく成長は早いです。そのためサンスベリアを今までの鉢で育てたい、大きくしたくないのであれば「株分け」を植え替えと同時にしてみましょう。
株分けをすることで、横へと伸びていったサンスベリアのボリュームが減ってコンパクトになるので、今までと同じサイズの鉢植えで育てることができますよ。
株分けの詳しいやり方はこちらの記事を参考にしてみてください。
サンスベリアの植え替えのタイミングで株分けにもチャレンジしてみませんか。お気に入りの植物が増えるのでおすすめですよ。適切な時期に行えば失敗リスクは下がります。ぜひ行ってみてください。
GreenSnap編集部