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植物の増やし方の1つとして挿し木という方法があります。挿し木をマスターできれば、お気に入りの草花や観葉植物を簡単に増やせますよ。
ここでは挿し木とは何か、どうやって行うのか、挿し木の方法や挿し木に適する時期などをご紹介します。ぜひご参照ください。
挿し木は挿し芽と呼ばれることもあり、株の一部をカットし、それを別の場所に移して発根させて増やす方法です。
植物のなかには種子での繁殖に適さないものがあります。なかなか根付かないものもあり、このような種類の植物では種まきではなく、挿し木で増やすほうが簡単なこともあります。
しかし、すべての植物で挿し木ができるわけではありませんので、ご注意ください。
挿し木はいつでもできるわけではなく、植物によって時期が異なります。基本的に挿し木に向いている時期は、その植物の生育期の前です。
生育期とはその植物がよく生長する期間のことで、生育期の少し前に挿し木することで、挿し穂の切り口から根が出やすくなります。切られた株も多少負担がかかっているので、生育期前に挿し木をすると回復しやすくなります。
一般的な草花であれば、花期が終わったタイミングがおすすめです。室内で育てる観葉植物であれば初夏で、庭木であれば秋です。
挿し木の時期を間違えると株が弱ることもあるので気をつけましょう。
挿し木に使う土は、清潔で無菌であることが大前提です。市販の種まき・挿し木用の土を使うか、赤玉土小粒100%を使うのがおすすめです。
一般的な観葉植物の培養土や、草花の培養土には、堆肥や有機肥料が使われていることがあり、とても菌が繁殖しやすい状態になっているので、使用は避けましょう。
挿し木の方法についてご紹介していきます。
挿し木に使う枝(挿し穂)を選んでカットしましょう。目安として10〜15cm前後にカットします。
どの枝を使うか悩むかもしれませんが、剪定をした場合はそのときにカットした枝を使っても問題ありません。飛び出している枝など不要なものを選んで挿し木に利用しましょう。
挿し穂には葉が1枚以上ついている必要があります。ただしたくさん葉をつけておく必要はないので、枝の上の葉を2~3枚残して下の葉は取り除きましょう。
また、アジサイやウンベラータなどのように葉の面積が広い場合は、清潔なハサミで葉を半分にカットするのが有効です。葉が大きいと蒸散作用が働きすぎて、未発達な根からは水分を吸い上げられずに弱っていくので注意しましょう。
挿し穂が用意できたら、切り口を1〜2時間ほど水につけます。枝茎を切り取ってからはなるべく早めに水にいれるようにしましょう。
切り口に発根促進剤を塗布します。そうすることで根が出やすくなります。
用意しておいた挿し木用の土に挿し穂を挿してください。土に挿したあとは、水やりに気をつけましょう。乾燥するとよくないので、たっぷりと水やりをします。
アジサイなどの花木やパキラなどの観葉植物の場合は、枝の表皮が固く発根しにくいので、挿し穂の切り口を斜めにカットすると発根しやすくなります。
斜めにカットするときは、清潔なカッターかナイフを使いましょう。ささがきのようなイメージで切り口が鋭角ぎみになるように切り、もう一度180度反対側をやや鈍角ぎみになるように切ります。
ちょうどくさびのような切り口の形になるのが理想です。
発根が確認できたら、鉢上げ(植え替え)しましょう。このときの土は観葉植物や草花の培養土でかまいません。
植物によっても異なりますが、しっかりと発根するまではおよそ3〜5週間ほどかかります。
発根の確認方法は、3号ポットで挿し木をした場合、底穴から根が見えるか確認する方法があります。
大きめの鉢に複数本挿し木をした場合は、3週間後以降、葉にハリがあるのを確認してから軽く枝を引き抜くようにして確認しましょう。抜けなさそうであれば発根している証拠です。
観葉植物やハーブ、多肉植物は種子からは増やしにくいため挿し木が向いています。発根率が高い観葉植物はとくに挿し木しやすいですよ。
ここでは挿し木で増やせるおすすめの植物をご紹介します。
大型観葉植物であるモンステラも挿し木で増やすことができます。伸びすぎて邪魔になった枝を切って、そちらを挿し穂にするのがおすすめです。モンステラは発根しやすいので、挿し木での繁殖に向いています。
挿し木のポイントは適する時期に行うこと、水やりをして土を乾燥させないことです。この2点に気をつけてぜひお気に入りの植物を増やしてみてくださいね。
GreenSnap編集部