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河川敷や道端に咲いている、きれいなお花。摘み取っておうちに飾ろうかな〜…って、ちょっと待ってください!実はその花、「特定外来生物」に指定されている花かもしれません。
今回は、意外と身近に生息している特定外来種に指定された花の種類や特徴、その危険性のほか、見つけた場合の対処方法などについてご紹介します。
特定外来生物とは、もともと日本に存在しなかった外来生物のなかでも、とくに生態系などに悪影響をおよぼすものや、人や動物、ほかの植物へ危害を与える生物であり、国が指定したものです。
特定外来生物に指定された花は、輸入、栽培、運搬、野外や別場所に放つことが禁止されています。知らずに持って帰ったり、育てたり、別の場所に移動・捨てたりすると、最悪3年以下の懲役や、300万以下の罰金が発生します。
今回の記事で、主要な特定外来種の花の種類を覚えて、しっかり対処しましょう。
特定外来生物指定された花を見つけたら、まずは、その場所の管理者や、行政機関の環境科などに問い合わせましょう。
その場で刈り取って駆除することを推奨する行政が多いですが、間違っても枯れる前の特定外来生物指定の花を持ち歩いたり、移動させたりしないでください。
オオキンケイギクは、5〜7月に黄色〜オレンジ色の花を咲かせる、キク科の草花です。草丈は30〜70cmで、河川敷や道沿いなどでみることもあります。葉は細めの楕円形で荒く毛が生えているのが特徴です。
コレオプシスやキバナコスモスに似ているので要注意!
ミズヒマワリは、9〜10月ごろに白いポンポンのような花をさかせる水生植物です。大繁殖して、水路や河川の水流を妨げたり、生態系に悪影響を与えます。
以前は観賞用の水草として販売されていましたが、現在は特定外来生物に指定されています。
オオハンゴウソウは、7〜10月に黄色い花を咲かせるキク科の草花です。花径は6〜10cmほどで中輪〜大輪の花で、ぱっくりと上に向かって花を咲かせます。
キクイモの花にも似ていますが、オオハンゴンソウの葉は羽状に5〜7裂しているので、それを目印に見分けてください。
ナルトサワギクはほぼ一年中、花径2〜3cmほどの小輪の黄色い花をつけるキク科の草花です。河川敷などや道端にはえ、茎を枝分かれさせて、こんもりと大きな株姿で咲かせます。
シロタエギクや、在来種のサワギクなど、似ている花が多いですが、ナルトサワギクの葉は、鋸歯のように不揃いにギザギザしている特徴があります。
オオカワヂシャは4〜9月に、淡い青紫色のごく小さな花を、花茎の先に密集して咲かせる草花です。河原や水路の脇で多くみられ、草丈は30〜100cmほどにもなります。
草丈が20cmほどにも満たない、オオイヌノフグリの花にも似ています。
特定外来種に指定されている花は、全部で12種類もあります。今回はその中でも、花がかわいらしくてつい持って帰りたくなってしまう草花を厳選してご紹介しました。
もし似ている花を道端で見つけたら、一度思いとどまって調べるようにするといいですね。
GreenSnap編集部