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ブルーベリーは6月から9月にかけて、青々とした果実を収穫するフルーツです。栽培も容易で、家庭菜園として庭木にしている家庭も多いです。季節によって可憐なお花、果実の収穫、紅葉まで楽しめますよ。
今回はそんな人気のブルーベリーの挿し木での増やし方についてご紹介します。
ブルーベリーは挿し木で増やすことができます。挿し木とは簡単にいうと、親株から枝葉を切って、それを土に挿して発根させ、新しい苗として増やしていくことです。ブルーベリーは時期によって「①休眠枝挿し」と「②緑枝挿し」の2つの手法に別れています。のちほど、それぞれの方法に分けてご説明します。
ブルーベリーを挿し木をする際には下記のものを準備しておきましょう。
ブルーベリーの休眠枝挿しは、新芽が芽吹く直前の3〜4月に行います。剪定した枝を使うことができるので、冬剪定ででた枝は、濡らしたキッチンペーパーに包んで、冷暗所に保管しておきましょう。休眠枝挿しは、比較的成長がゆっくりなので手間がかからず、家庭菜園向きです。
保管しておいた冬剪定の枝を、10cmほどの長さに切り分けていきます。切り分けた枝の基部を切り出しナイフで削ぎ、断面を作っておきます。だいたい2cmくらいに大きく一箇所、その反対側に1cmくらいに小さく一箇所断面をつくり、切り口を3時間ほど水に浸しておきます。
作業中は乾燥しないように、水を張ったバケツに都度いれながら行ってください。
ピートモスなどは水を入れてよく揉み込み、たっぷりと水を染み込ませてください。育苗箱、もしくは育苗ポットに土をいれたら、挿し穂の切り口を下に挿していきます。箱に挿す場合の間隔は5cmほどとってください。挿し穂全体の3分の1の深さまで埋まるくらい挿したら、再びたっぷりと水を与えます。
明るい日陰程度の場所で、乾燥しないように管理しましょう。休眠枝挿しの苗はゆっくりと成長していくので、発根まで3ヶ月ほどかかります。新芽がぐんぐんと伸びてきたら、鉢や育苗ポットに植え替えてください。
ブルーベリーの緑枝挿しは、収穫前の6月ごろに行いましょう。夏剪定したときにでる、余分な新梢(その年新しく伸びた枝)をつかって挿し木する方法です。比較的成長が早いですが、栽培適温30度以下の温度管理の手間がかかります。
緑枝挿しは夏剪定と同時に行ってください。剪定した新梢は、乾燥しないように、水を張ったバケツへすぐに入れてください。剪定した新梢は10cmごとにきって挿し穂として使います。挿し穂の先端についた2枚の葉を残して、全て葉を上方向に引っ張って取ります。枝は残した葉のすぐ上で切り落としておきましょう。
休眠枝挿しと同じく、切り分けた枝の基部を切り出しナイフで削ぎ、断面を作っておきます。だいたい2cmくらいに大きく一箇所、その反対側に1cmくらいに小さく一箇所です。
休眠枝挿しと同じ方法で、育苗箱か育苗ポットに、挿し穂を挿していきます。
栽培適温は30度程度なので、暑すぎない日陰に置いて、1日1回はたっぷりと水をあげ、乾燥させないように管理します。暑い時期が終わった9月下旬になったら、徐々に日向に置いてください。12月ごろになると落葉していきますが、この時期になるとしっかりと発根しているので、鉢上げをして育てるようにしましょう。
挿し木を成功させるには次の2つの重要です。
ブルーベリーは挿し穂して翌年には花を咲かせますが、安定して収穫できるようになるのは3年ほどかかります。ただ、その間も可愛らしいお花や紅葉を楽しみながら、すくすく育ってくれるので楽しいですよ。一般的に挿し穂の成功率は7割ほどと言われていますので、ちょっと多めに挑戦してみるくらいがおすすめですよ。
剪定した枝で挑戦できるので、皆さんも気軽に挑戦してみてください!
GreenSnap編集部