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チューリップの花が終わったら、球根を正しく管理することで、チューリップを増やして、翌年もきれいな花を楽しむことができます。チューリップの球根を掘り上げ、正しく保存しましょう!
今回はそんなチューリップの球根の増やし方や掘り上げ方、保存方法などについてご紹介します。土に植えっぱなしにしても良いのかどうかについても解説していきます。
チューリップはもともと高原地帯の涼しい場所で生きているお花です。そのため、日本の蒸し暑い夏が苦手で、いくら多年草とはいえ、そのまま植えていると、球根が土の中で弱ってしまって、翌年の花を咲かせる体力がなくなってしまいます。
そのため、チューリップの球根は、なるべくそのままにせず、土から掘り上げて保存しておいてあげる方が良いでしょう。
とはいえ、植えっぱなし球根の管理ポイントさえ抑えれば、そのままにしておいても、翌年花を咲かせる可能性があります。
次に、球根を「掘り上げて保存する増やし方」と、「植えっぱなしにする増やし方」についてそれぞれご説明していきます。
チューリップの球根を掘り上げする時期は、チューリップの葉が茶色く変色してきたころをサインにしてください。品種や地域にもよりますが、チューリップの花が終わってだいたい1ヶ月〜2ヶ月ほどが目安です。
心配であれば試しに1株掘ってみて、球根の表皮が茶色くなり始めていれば大丈夫です。
チューリップの球根の掘り上げ方は簡単です。まず、球根を傷つけないようにシャベルで土を掘り上げます。球根を見つけたら、茎と根っこを、ねじりながら落としてください。
球根についた泥土は、軍手などで拭くように落とすといいです。水で洗い流すのは、球根が腐る原因になるので、どうしても泥が落ちないときにだけしましょう。
チューリップの球根がでそろったら、分球して整理していきます。
掘り起こした球根には一株に対して、大小さまざまな球根がいくつかついていますが、一番大きい球根だけを選んで、花を咲かせる力のない小さい球根をはずしていきます。
チューリップの球根は次回の植え付け時期にあたる10〜11月まで、そのまま保管しておいてください。
分球して整理した球根は、ネットなどにいれて風通しのいい日陰で乾燥させましょう。このとき、雨が当たらないような場所を選んでくださいね。
また、球根に傷がついてしまうと、花がつきにくくなってしまうので、注意をしながら作業してください。
なお、冷蔵処理をおこなうと、冬咲きのチューリップが楽しめます。冷蔵処理をするときは球根を紙袋にいれて、2〜3週間0〜5℃ほどの温度で管理してください。
チューリップの球根を土に植えっぱなしにして、花を翌年も咲かせて楽しみたい場合は、以下の点に注意しましょう。
きれいなチューリップの花を翌年も咲かせるには、太った大きな球根をつくる必要があります。チューリップの球根を太らせるには、まず、枯れた花を根元から取り除きましょう。
チューリップは花を咲かせたあと、種子をつくるために養分を使ってしまうので、花をつけたままだと球根に養分が回りません。花が咲いたあとはほったらかしにせず、早めに摘み取りましょう。
なお、このときハサミは細菌発生の原因になるので、手で摘み取るほうがおすすめです。
チューリップの花を摘み取ったあとも、水やりはいつもどおりに、表面の土が乾いたらたっぷりあげましょう。チューリップの球根は、花後のこの時期に、葉から吸収する日光と、根から吸収する水分によって大きくなっていきます。
また、この時期に肥料をあげるのは、根が腐る原因になるので控えたほうがいいでしょう。与えるなら薄めた液肥にして、様子をみながらにしてください。害虫や病気にも注意したい時期なので、毎日観察して、防除してあげるといいですよ。
チューリップは一手間くわえれば、毎年そのかわいいお花を楽しめます。何年もチューリップと付き合っていると、何世代ものチューリップを育て支えているようで、咲いたときの感動もひとしおですよね。
ぜひ、みなさんもチューリップの球根を掘り上げて、来年も楽しんでみてください♫
GreenSnap編集部