warning
error
success
information
甘くリラックスさせる香りを漂わせるクチナシの花は初夏を感じさせてくれる花の一つですね。三大香木として、ジンチョウゲ、キンモクセイと並んで人気があります。今回は、クチナシの花言葉や種類、実の効能などを紹介していきます。
クチナシの花言葉は「喜びを運ぶ」、「とてもしあわせです」、「洗練」です。
クチナシの美しい白い花と甘い香りが初夏の風に運ばれてくることから、「喜びを運ぶ」という花言葉がつけられました。「洗練」という花言葉もまた、真っ白いクチナシの花の美しさに由来しているとされています。
クチナシの花言葉は、上記のようにポジティブな意味しかないようですが、一方で怖い意味があるとも噂されています。
これはクチナシの花自体が「死人に口なし」という言葉を連想させることから、クチナシの花言葉は怖いというイメージがついてしまったのかもしれません。実際にはクチナシの花言葉は怖くないので、安心してください。
クチナシは初夏から夏の間、5〜6枚の花びらを咲かせます。秋になるにつれて、黄色く変色しやがてオレンジの実をつけます。
ジンチョウゲ、キンモクセイと並び、三大香木となっています。
上方落語にも出て来るガーデニア(クチナシ)の花。落語のオチのように、クチナシは読み方から「口無し」とも度々意味が取られることがあります。
その由来は、クチナシの果実が熟しても、実が割れないことから口がない。そこから「口無し」と呼ばれるようになった説。あるいは、花のガクが鳥のくちばしに似ており、果実は梨に似ていることから「口梨」となった説。
また、ヘビは古来「くちなわ」と呼称され、ヘビしかその果実を食べないことから、いつしか「クチナシ」に変化していった説があります。もっとも候補なのは、和歌でクチナシの花は「口無し」と詠まれ、そこから転じた「口無し」説が有力です。
世界に200種類以上あるとされるクチナシの代表的な品種を紹介していきます。
通常のクチナシよりもひと回り小さい品種で、コクチナシとも呼ばれます。
名前の通り、葉や花が丸みをおびており、春と秋の2回花を咲かせます。
天然記念物に指定されていて、八重の大輪の花を咲かせる品種です。
大輪の花びらが特徴的で、アメリカで品種改良され、「ガーデニア」と呼ばれます。
クチナシの甘く漂う香りにはリラックス効果があります。
香水などにも使用され、この香りのファンはとても多く、人気です。
クチナシの実は主に、食用、着色料、薬用に用いられています。
実からつくられる高粘度の液は、今でもゼリーなどの色付けに使われています。
また、薬用としては、止血、鎮静、不眠、精神不安に効果があるとされていて、「山梔子(さんしし)」という名前で、処方されます。
ガーデニアの花の純粋な白一色の色から「天使が地上に降ってきた花」と、西洋ではされて、とても縁起のいい花になります。
しかし、日本では吉兆をともなう花ともされています。
実が熟しても口が開かない姿から、音をあげない、まっすぐに黙々と努力する吉花とする一方、「クチナシ=くちがない」ということから、「嫁にもらうくちなし」とされ、女の子のいる家では、クチナシの花を植えることが昔から疎まれてきました。
言葉を大切にする陰陽五行説に則った風水で開運に使うべきか否かは、判断に困るところですね。
初夏の香りを感じさせるクチナシは、その美しい花や甘い香り、花言葉からファンの多い植物です。
海外ではプロポーズの際に贈ったり、ブーケに使われるそうですよ。
そんな素敵なクチナシの花を気になる人に贈ってみてはいかがでしょうか?
GreenSnap編集部