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観葉植物の定番ともいえるパキラは、ガーデニングを初めての方でも育てやすいです。パキラは2mほどに成長する樹木ですので、室内でも存在感も抜群です。
インテリアグリーンとしても人気の観葉植物、パキラの育て方について、初心者にもわかりやすいようにご紹介していきます。
パキラを室内で育てるときは、窓越しの日光があたる場所であれば十分に育ちます。また、日陰に強いので、室内管理にも向いています。
ただし、余りにも日当たりの悪い場所で管理すると間延びして、全体のバランスが崩れてしまいます。5月〜7月の間はパキラ の生育期に入るので、この時期は日の光がよく当たる場所を選択しましょう。
また、真夏の直射日光は避けたいので、レースカーテンで日光を遮断させてたり、半日陰で管理するようにしましょう。午前中は陽のあたる場所で、午後からは日陰や明るい日陰の場所でも良いでしょう。
夏の直射日光に当てすぎると、葉焼けを起こしかねないので注意しましょう。
パキラはあまり寒さには強くないので、冬の時期は室内で育ててあげましょう。
パキラへの水のやり方は、育てている場所によって異なります。
日当たりの良い場所や地植えをしているパキラは、土が乾いてきたら土の上からまんべんなくたっぷり水をかけましょう。葉の裏にも水をかけると、より元気に育ってくれます。
日の当たらない場所や日陰で育てているパキラは、やや乾燥気味にして水やりも控えめにしておきましょう。
ただし、パキラは水やりをしすぎても忘れても、あまり失敗しにくい観葉植物ですので、初心者の方も安心してください。
パキラ の冬の水やりは、秋から徐々に水の量を減らしていきます。冬はやや乾燥気味にしたいので、土が乾いてから数日後に水やりを行いましょう。
真冬の気温が15度以上になる地域では、通常と同じ水やりでも構いません。
パキラは基本的に肥料がなくても十分育ちますが、土に含まれる栄養を補うためにも、肥料を与えてあげても良いでしょう。
時期としては、4月〜10月のパキラの生育期に、10日〜2週間前後に1回程度、液体肥料をあげます。緩効性化成肥料を使用する場合は、幹の生え際に与えずにちょっと離れた土の上に置きます。
冬はパキラの休眠期で、水を吸う力が弱まります。根が弱くなり枯れてしまう恐れがあるため、肥料は与えないようにしましょう。
パキラを育てるときは、水はけの良い土であれば、とくにこだわらなくても大丈夫です。市販の観葉植物の用土がかんたんですよ。
自作で配合するのであれば、小粒の赤玉土に腐葉土を7と3の割合で混ぜてつくりましょう。
また、植えるときは鉢の底に底石をしきつめるようにすると、根腐れしにくくなります。
背が高く成長するパキラは、成長も早い観葉植物です。放置しておくと根詰まりを起こすため、植え替えを行ってあげる必要があります。根詰まりを起こすと、パキラ自身で水を吸収することができなくなります。
植え替え時期の5〜7月頃に、根詰まりを解消するためにも、一回り大きい鉢に植え替えてあげましょう。
鉢に植え替えるには、株の周りについている古い土を1/3の分量を落とします。そのときに黒ずんでいる根は剪定用ばさみなどを使って切りましょう。新しい鉢に植え替えたらたっぷりと水を上げましょう。
パキラの苗を購入するにあたって、事前に葉の状態を見ておきましょう。色が深緑をしていてたくさん生い茂っている苗を選ぶのがポイントです。葉に黄色っぽくなっていたり、葉先が枯れていたりするのは避けましょう。
植え付け方法は、植え替え手順と同じです。
パキラはインテリアグリーンに最適な観葉植物で増やしたいと考えている人は多いでしょう。
パキラの増やし方には、「挿し木」と「種まき」の2通りがあります。
挿し木を行う際は、育苗ポットと挿し木用の土を用意しておきましょう。パキラの挿し木には5月〜9月が適期です。
仕立て直しや剪定を行ったときに出た枝や、挿し木用の枝を切り取っても構いません。
挿し穂をつくる場合、パキラの枝の先端から10〜15cmの間の長さに切ります。吸水面をつくるため、切り口は斜めに切ります。切った枝の中心から切り口側に沿って、ついている葉を取り除きます。
水を入れたコップなどを用意して、挿し穂を浸けておきます。根が生えてきたら育苗ポットに移して、挿し木用の土を入れて管理します。
ポットの中に指で穴をつくり、挿し穂を挿します。日陰で管理し水をたっぷり与えましょう。根が生えてくるまでの間は、コップの中に入っている水はときどき交換し、新鮮な状態を保っておきしょう。
パキラの種まき手順は、育苗ポットなどに種まき用土を半分入れます。ポットの中心に種を1粒入れて、土を被せます。土が乾かないように水を与えましょう。ポットの底から根が出てきたら一回り大きい鉢へと植え替えます。
このようにパキラを種まきで増やすことはできますが、パキラの種は市販で流通していないので、海外から輸入するしかありません。また、家で育てていても種を採取することは難しいため、あまりおすすめはしません。
パキラは病気にかかりづらい、比較的丈夫な観葉植物です。
ただし、ハダニという葉の裏に付いて栄養を吸収してしまう害虫は発生しやすいです。ハダニは湿りのある環境を苦手とするので、水やりを行うときに葉の裏にも水を与えてみましょう。霧吹きで葉っぱに水をかけ、定期的に手入れするのも効果があります。
ハダニが発生すると、光合成ができない株になったり、生長不良につながるので殺虫剤を撒くなどして対処しましょう。
また、カイガラムシと呼ばれる樹液を吸汁し、株を衰退させて枯らしてしまう害虫にも気をつけましょう。
インテリアグリーンとしてよく利用されているパキラは、室内の気温にも耐えられる観葉植物です。普段は、午前中は日の当たる場所に数時間は置いてあげるのが好ましいです。
パキラは寒さが苦手です。そのため冬越しする際は、5度〜7度以上の気温が目安となっています。屋外および屋内の気温が5度以下にならないように注意して育てましょう。
パキラの花言葉には「快活」や「勝利」という意味が込められています。
快活はパキラの寒さや乾燥に強い性質で、日陰でも育つ生命力が丈夫であることから付けられました。勝利には、お金をもたらす植物とされていることから発財樹と呼ばれています。
風水に関しても、金運だけでなく仕事運や勉強運を高めてくれる効果があるとされ、縁起の良い観葉植物となっています。
パキラの育て方についてご紹介しました。パキラはとても丈夫で室内でも育つお手軽な植物です。
観葉植物でも親しまれており、初心者にも育てやすいです。花言葉や風水も良い効果を発揮してくれますよ。
GreenSnap編集部